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京都府レッドデータブック2015

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哺乳類のロゴマーク哺乳類
食虫目モグラ科

ミズラモグラ

Euroscaptor mizura (Gunther, 1880)
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅寸前種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT)
ミズラモグラ

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選定理由

府内での分布域は小さな孤立個体群であり、種としても環境省第4次レッドリスト(2012)に掲載されている。

形態

全身が黒~黒灰色、吻部と四肢が裸出し、うす茶褐色を呈する。
◎近似種との区別 コウベモグラやアズマモグラより、小型で尾が長い。

分布

青森県から広島県までの本州の山地。

◎府内の分布区域 中部地域、南部地域(京都市・乙訓地域)。

◎近似種との比較 分布地周辺ではコウベモグラ、アズマモグラも確認されており、3種が同所的に生息していることもある。

生態的特性

森林に地下坑道を形成する。落葉広葉樹林への環境依存性が強いとされてきたが、二次林にも生息することが明らかとなった。キノコの一種ナガエノスギタケによる排泄物浄化に関わる共生が知られている。

生息地の現状

府内ではミズナラを主とする落葉広葉樹林で、1984年にはじめて存在が確認された。京都府や滋賀県の調査から二次林や低標高地にも分布することが明らかになり、これまでに孤立個体群とされていた分布がより広く、また連続している可能性がある。現存個体数は今後の調査が待たれるが、これまでの推定よりも多いと考えられる。

生存に対する脅威

生態的に競合するコウベモグラやアズマモグラと同所的に分布し、生息地の環境変化により本種の生息域に競合種が侵入し、置き換わるおそれがある。

必要な保全対策

必要な保全対策として、府内の分布域を確定し、その中での森林環境の保全が必要である。

改訂の理由

二次林や低標高地に分布することが判明し、分布域、個体数とも増加したと考えられるため。

特記事項

二次林や低標高地にも生息し、分布域がより広いと考えられるため。

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