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京都府レッドデータブック2015

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地形

かんむりじま、くつじま

冠島、沓島

京都府カテゴリー

要継続保護

2002年版 要継続保護 2002年版を参照する
舞鶴市冠島、沓島

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分類

海岸地形

細分

孤島

地域

舞鶴市冠島、沓島

選定理由

多数存在するが典型的な形態を示し、保存が望ましい地形。動植物の生育地として重要な地形、地域において生活と密着した存在であるものやランドマークとして親しまれている地形。

概要

冠島(別称・大島、雄島)は、東経135°25′10″、北緯35°41′00″に位置する南北に細長い島(面積0.22km²)で、若狭湾西部の海上に浮かぶ重要なランドマークとなっている。また、舞鶴市五老ヶ岳からは島影を見ることができる。

この島は中新世の安山岩類とその下位の凝灰岩からできている。島の最高地点は169.7mである。小さな平地は島の南部に広がっている。周りの海岸線(周囲約4km)は海食崖など荒波が侵食を続けてきた急崖となっている。この島は国の天然記念物「オオミズナギドリの繁殖地」として有名であるが、その他多くの動植物の生息地としても重要である。

冠島のほぼ北、約2.5kmの距離に位置する沓島(別称・小島、雌島)も中新世の安山岩類からなり、自然の宝庫である。北に釣鐘岩と呼ばれる標高89mの岩礁がある。島の周りは冠島と同様切り立った急崖である。ウミネコやヒメクロウミツバメの繁殖地として有名で、舞鶴市の天然記念物となっている。海底地形を見ると、両島の東側は比高60m以上の急崖を形成しており、南北走向の断層が推定される。それ以外の島周辺の海底は水深100m程度の平坦な大陸棚地形を形成している。

701(大宝元)年、大地震によって大きな島が水没し、その頂部のみが残って冠島と沓島になったという記述が丹後風土記にある。しかし、この地震は記事の内容から推定されるほど大規模なものではなかったとされている(萩原編 1982)。

関連法令

自然公園法(若狭湾国定公園)、国の天然記念物「オオミズナギドリの繁殖地」

2.5万分の1 成生岬

2.5万分の1 成生岬

舞鶴湾上より冠島を望む(写真・舞鶴市)

舞鶴湾上より冠島を望む(写真・舞鶴市)

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