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京都府レッドデータブック2015

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地形

てんのうざんさんかい

天王山山塊

京都府カテゴリー

要継続保護

2002年版 要継続保護 2002年版を参照する
長岡京市、乙訓郡大山崎町

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分類

変動地形

細分

隆起準平原

地域

長岡京市、乙訓郡大山崎町

選定理由

多数存在するが典型的な形態を示し、保存が望ましい地形。地域において生活と密着した存在であるものやランドマークとして親しまれている地形。

概要

天王山付近の山頂は標高240~260m付近に著しい定高性を持つ。遠望すると台地を思わせるほど平坦な小起伏地形を発達させている。このような地形は長期間にわたって侵食作用を受け、侵食基準面付近まで低められ平坦化されて形成されたと考えられてきた。これを準平原と呼ぶ。これが地殻変動を受けて隆起して高位置にあるものを隆起準平原と呼ぶことがある。

天王山付近は丹波層群のチャートや泥岩を切る侵食面で、厚さ数~10mにわたって深層風化している部分が観察される。この地形は準平原と似ているが、成因については未解決である。本地域には大阪層群の砂礫層が広く分布しており、それとの関係からこの平坦面の形成が第四紀前期かそれ以前であったことを示す。天王山は東縁を金ケ原断層、南縁を天王山断層に限られた地塁状山地をなす。

この山麓は豊臣秀吉軍と明智光秀軍との天下分け目の合戦場として名高く、山頂(270m)には天王山城跡や酒解神社がある。

文献 中村ほか(1936)、植村(1990)

執筆者 植村善博

2.5万分の1 淀

2.5万分の1 淀

長岡京市および大山崎町、金ヶ原断層崖と天王山山塊

長岡京市および大山崎町、金ヶ原断層崖と天王山山塊

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