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 トップページ > 野生生物種 > 哺乳類 > オヒキコウモリ

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オヒキコウモリ Tadarida insignis (Blyth, 1861)

+ 基礎データ +

項目の解説.....
分類群 哺乳類
目名 翼手目
科名 オヒキコウモリ科



+ カテゴリー +

(各カテゴリーをクリックすると解説を表示します)
京都府カテゴリー 絶滅寸前種
環境省カテゴリー 絶滅危惧IB類(EN)
IUCN(2000) LR(1c)
哺乳類学会(1997) 不能


+ 詳細 +

項目の解説.....
選定理由 分布域が極限されており、府内では1群れが知られているのみである。
形態 尾が腿間膜から著しく外に突出しているのが、このオヒキコウモリ属の特徴である。
◎近似種との区別
本種は同属のスミイロオヒキコウモリよりは顕著に大型である。
分布 北海道から九州にかけて10数頭の捕獲例があるが、最近まで昼間の隠れ家は知られていなかった。しかし、最近になり、宮崎県、高知県の離れ島で群れが確認されたがいずれも20頭前後と少数個体であった。ところが2000年になり、広島市の高等学校の校舎で200〜300頭の繁殖集団が確認されたばかりである。
◎府内の分布区域
舞鶴湾の沓島で1998年夏に鳥の調査中にカスミ網にかかった。2000年10月1日に、沓島から飛び立つ多数(多分数百頭?暗くて姿がほとんど見えず、声のみの推測)を確認。
生態的特性 夕方に隠れ家から飛び出して、飛翔する昆虫類を採餌する。昆虫類が飛ばない冬期には冬眠する。本種は数千、数万、数十万、数百万個体の群れをつくることが知られる仲間であり、昼間の隠れ家として洞窟や岩の割れ目が知られている。大きな群れで生息するのが通常のあり方である。
生息地の現状 2000年10月1日に、沓島から飛び立つ多数を確認した。2001年9月末にはやや飛翔が少ないようであった。すなわち、2001年は寒さが早く来て、冬眠のために一部がどこかに移動した可能性も考えられ、そのために前年より個体数が減少していることも考えられる。そうなると、ここでは繁殖はするが、冬眠は別の場所ということになる。なお、ここでの昼間の隠れ家はおそらく沓島北端の岩の割れ目であると思われる。ちなみに、採餌は京都府などの本土に飛来し、行われるものと思われる。その場所は季節により上陸する場所が異なると想像されるが、現段階では飛翔の確認は舞鶴市野原近くの水銀灯の上空のみである。
生存に対する脅威 昼間の隠れ家が非常に小さな島にある1か所のみであり、生息地としての条件が脆弱である。
必要な保全対策 まず、沓島での本種の生息個体数を把握し、この島への人の上陸を禁止する。ついで常に生息個体数を監視し、その生息状況を知る。そして、さらに、本種の採餌域を調べ、その周辺での餌となる昆虫類の個体数が激減しないように努める。


執筆者:前田 喜四雄 
最終更新 2008.3(環境省カテゴリー変更)
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