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伝染性紅斑(リンゴ病)の定点あたり報告数が警報レベルになりました!
■伝染性紅斑とは?
- 伝染性紅斑(リンゴ病)は、小児を中心に流行する、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。約5年ごとの流行周期で発生数の増加がみられます。年始から7月上旬頃にかけて症例数が増加し、9月頃症例が最も少なくなる季節性を示します。
- 両頬に境界鮮明な紅い発しん(リンゴの頬)が現れ、続いて手・足に発しんが見られます。発しんは1週間ほどで消失します。
- 頬に発しんが出現する7~10日くらい前に、微熱や感冒様症状などの症状が見られることが多く、この時期にウイルス排出量が最も多くなります。発しんが現れたときにはウイルスの排出はほとんどありません。
- 大人では、小児に見られる頬の発しんはあまりなく、関節痛・頭痛などがありますが、ほとんどは自然に回復します。特に大人では、感染しても症状がない場合があります。
- 潜伏期間は10~20日です。
- 咳・くしゃみ・会話などにより生じた飛沫や、接触により感染します。
- 現時点でワクチンはなく、治療は症状に対する薬で行います。
■気を付けることは?
- これまでに伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染すると、おなかの赤ちゃんに感染することがあり、感染しても多くは正常な経過をたどりますが、流産や死産、胎児水腫を起こすことがあります。
- 感染リスクの高い状況や流行期では、妊娠中、あるいは妊娠の可能性のある方やその周囲の方は、こまめな手洗いやマスクなどの感染対策を心がけましょう。
- 溶血性貧血の方が感染すると、貧血発作を引き起こしたり、免疫不全の方が感染すると、重症で慢性的な貧血を引き起こす場合があります。
■京都府内の状況は?
- 今年は2019年以来の流行となっており、2024年後半から定点あたり報告数が増加し、第20週(5月12日~18日)に警報レベルである2.0を超えて2.29となりました。警報レベルを超えたのは、現在の集計方法になった平成11年以降、初めてです。

- 地域別にみると、2025年第20週(5月12日~18日)時点で京都市、乙訓、南丹地域にて定点当たり報告数が警報レベルに達しています。

- 年齢群別にみると、5歳が最も多く、次に4歳が多いです。

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