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特集1 いつまでも健やかに チャレンジする気持ちを大切に

コロナ禍の昨今、感染を心配して外出を控える人が増えています。
「密」を避けるなど適切な感染対策は必要ですが、活動自粛が長期間に及び「動かない時間」が増えたり、健診・検診を受けなくなったり、人との関わりが大幅に減ったりすると今度は心身に悪影響を来す「健康二次被害」が懸念されます。
特に、高齢者は、運動機能の衰えや認知症などのリスクが高まります。
家の中に閉じこもり、誰とも話さず…、気付いたら生活習慣病、心身の衰えが進行している…。
そんな状態にならないために、できることから始めてみましょう。
買い物や出勤時にいつもより少し遠回りして速足で歩く、気になる展覧会などへ行く、社会活動に参加するなど。
いくつになっても、興味を持って行動している人は生き生きとしています。
その人たちを見てみると、チャレンジする気持ち、好奇心があるから心身共に健康でいられるのだと分かります。
健康の秘訣(ひけつ)は「健康になろう」とするのではなく「なりたい私」を持ち続けること。
やりたいことをするには健康でいたいですからね。
コロナ禍によって心身の機能低下が注目される今こそ、「健康」について見詰め直してみませんか。

※新型コロナ対策は引き続き行い、感染状況によっては自粛も必要です。

監修
京都地域包括ケア推進機構 理事長
京都府立医科大学 名誉教授
京都先端科学大学 教授
渡邊 能行 医師

令和3年度 予算PICK UP

介護保険制度推進費(介護給付費負担金) 345億2,900万円

  • 介護保険法に定められた介護給付費などに要する公費負担

後期高齢者医療制度関連 362億1,900万円

  • 後期高齢者医療給付費への定率都道府県負担分など

ケアハウス事務費等助成費 12億3,600万円

  • 軽費老人ホームなどの運営費助成

介護予防充実費 19億2,700万円

  • 市町村における介護予防の取り組みの推進に要する経費

地域介護基盤整備促進事業費 10億5,600万円

  • 介護サービスの提供のために必要な施設整備などの支援に要する経費

認知症総合対策事業費 9,300万円

  • 認知症の方への支援に要する経費

健康チェックをしてみましょう

チェックシート印刷用
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チェックシート1

設問1から設問25をチェックし、AからEに従って各項目の点数(0または1)を合計してみましょう

自分でチェック
  1. バスや電車で一人で外出していますか(公共交通機関の利用または自分で車を運転する場合は、はい)
    はい:0点 いいえ:1点
  2. 日用品の買い物をしていますか
    はい:0点 いいえ:1点
  3. 預貯金の出し入れをしていますか(家族に頼む場合は、いいえ)
    はい:0点 いいえ:1点
  4. 友人の家を訪ねていますか
    はい:0点 いいえ:1点
  5. 家族や友人の相談に乗っていますか
    はい:0点 いいえ:1点
  6. 階段を手すりや壁をつたわらずに昇っていますか
    はい:0点 いいえ:1点
  7. 椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がっていますか
    はい:0点いいえ:1点
  8. 15分くらい続けて歩いていますか
    はい:0点 いいえ:1点
  9. この1年間に転んだことがありますか
    はい:1点 いいえ:0点
  10. 転倒に対する不安が大きいですか
    はい:1点 いいえ:0点
  11. 6カ月間で2キログラムから3キログラム以上の体重減少がありましたか
    はい:1点 いいえ:0点
  12. BMIが18.5未満ですか BMI=体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)
    はい:1点 いいえ:0点
  13. 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか(小さく切って食べる場合は、はい)
    はい:1点 いいえ:0点
  14. お茶や汁物などでむせることがありますか(食事中にせき込むことがある場合は、はい)
    はい:1点 いいえ:0点
  15. 口の渇きが気になりますか(口の中が渇いて飲み込みにくい場合は、はい)
    はい:1点 いいえ:0点
  16. 週に1回以上は外出していますか
    はい:0点 いいえ:1点
  17. 昨年と比べて外出の回数が減っていますか
    はい:1点 いいえ:0点
  18. 周りの人から「いつも同じことを聞く」などの物忘れがあると言われますか
    はい:1点 いいえ:0点
  19. 自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか
    はい:0点 いいえ:1点
  20. 今日が何月何日かわからない時がありますか
    はい:1点 いいえ:0点
  21. (ここ2週間)毎日の生活に充実感がない
    はい:1点 いいえ:0点
  22. (ここ2週間)これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった
    はい:1点 いいえ:0点
  23. (ここ2週間)以前は楽にできていたことが今ではおっくうに感じられる
    はい:1点 いいえ:0点
  24. (ここ2週間)自分が役に立つ人間だと思えない
    はい:1点 いいえ:0点
  25. (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする
    はい:1点 いいえ:0点

A問1から問20:□点

B問6から10:□点

C問11・問12:□点

D問13から問15:□点

E問21から問25:□点

A10点以上、B3点以上、C2点以上、D2点以上、E2点以上のいずれかに当てはまる場合はチェックシート1フレイル予防を要チェック

出典:『地域支援事業実施要綱』 別添3「基本チェックリスト」(厚生労働省)に基づいて作成

チェックシート2

自分でチェック
  1. ものをなくしてしまうことが多くなり、いつも探し物をしている
  2. 財布や通帳など大事なものをなくすことがある
  3. 曜日や日付を何度も確認しないと忘れてしまう
  4. 料理の味が変わったと家族に言われた
  5. 薬の飲み忘れや、飲んだかどうかわからなくなることがある
  6. リモコンや洗濯機などの電化製品の操作がうまくできない
  7. いらいらして怒りっぽくなった
  8. 一人でいるのが不安になったり、外出するのがおっくうになった
  9. 趣味や好きなテレビ番組を楽しめなくなった

チェックした数:□個

1つでも当てはまる人はチェックシート2・3 認知症の相談を要チェック

チェックシート3

家族・身近な人でチェック
  1. 同じことを何度も繰り返して話したり、聞いたりする
  2. しまい忘れが多く、いつも探し物をしている
  3. 曜日や日付がわからず何度も確認する
  4. 料理の味が変わったり、準備に時間がかかるようになった
  5. 薬の飲み忘れや、飲んだかどうかわからなくなることがある
  6. リモコンや洗濯機などの電化製品の操作がうまくできない
  7. 失敗を指摘されると隠そうとしたり、些細(ささい)なことで怒るようになった
  8. 財布や通帳などをなくして、盗まれたと人を疑う
  9. 趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった

チェックした数:□個

いくつか当てはまる人はチェックシート2・3 認知症の相談を要チェック

出典:『きょうと認知症あんしんナビ』 監修:京都府立医科大学附属病院(認知症疾患医療センター)

チェックシート1
フレイル予防を

チェックシート1で点数が当てはまる方は「フレイル」の可能性があります。「フレイル」とは、年齢と共に筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい状態のことですが、予防することができます。食事は3食しっかり、バランスよく食べる、人とのつながりを持つなど、フレイル予防を意識した生活を送りましょう。

加齢と共に心身の活力が低下

健康→フレイル→要介護

  • (活動が減少し)筋肉量が低下→転倒リスクの増大、免疫力低下
  • (会話量が減少し)お口の機能の低下→認知機能の低下や精神症状の悪化

チェックシート2・3
認知症の相談を

チェックシート2・3は、「認知症チェック」。チェック項目に該当すれば直ちに「認知症」というわけではありませんが、日常生活の変化に気付いたタイミングで、相談窓口への相談や生活習慣の改善に努めましょう。

※チェックリストの結果は、あくまでも目安で医学的診断に代わるものではありません。認知症の診断には医療機関での受診が必要です。

きょうと認知症あんしんナビ(外部リンク)

京都府認知症コールセンター

フリーダイヤル:0120-294-677
日時 (月曜日)から(金曜日)10時から15時(祝日を除く)

高齢者になっても「なりたい私」を持ち続けよう

社会とのつながりを持つ

人間は社会的な生き物です。人と言葉を交わし、好奇心を持って社会に参加することは、生きがいを見つけることにつながります。趣味のサークルや地域の集まりなども社会参加です。積極的に人と交流しましょう。

地域のイベントに参加しよう

例えば自治体が発行する広報紙には地域のイベントや講座が紹介されています。イベント文化・スポーツ施設の主なイベント情報「暮らしガイド」で興味のあるイベントや講座があれば、積極的に参加してみましょう。

自治体の方がごみ拾いをされている様子
ボランティア参加の様子

適度な運動をする

定期的に運動をする人は、しない人よりも認知症の発症率が低いという研究結果もあります。身体的機能の維持のほか、リフレッシュにもなります。ただ歩くのではなく、どこか目的地や立ち寄る場所を設けるのも良いでしょう。

歩くことから始めよう!

厚生労働省が健康づくりで目標値としている歩数

20歳から64歳

  • 男性9,000歩
  • 女性8,500歩

65歳以上

  • 男性7,000歩
  • 女性6,000歩

体操を習慣にしよう!

府内市町村のオリジナル体操動画などを府ホームページで紹介しています。
ご活用ください。

きょうとお達者体操の様子
元気アップ音楽体操
京都式介護予防総合プログラム

健康状態を知る

コロナ禍で健診・検診を控えている方が多くなっています。自分の健康状態を把握し、早期発見・治療するためにも定期的に生活習慣病の健診やがん検診を受けましょう。

医師と相談する女性のイラスト

※健診・検診についてはお住まいの市町村にお問い合わせください。

健康づくりは口から

栄養状態などに影響する口の衰え(オーラルフレイル)は、全身の衰え(フレイル)の入り口といわれています。全身の健康に深く関わるオーラルフレイルの予防と対策に取り組みましょう。

オーラルフレイル対策口の衰えをチェック!(外部リンク)

口の動きのチェックやトレーニングがスマホでできるサービス。ぜひアクセスしてみてください。

健診
まずは現状を知ろう

学ぶ
健康長寿を目指そう

口腔体操
トレーニングをしよう

[高齢者支援課へのお問い合わせ]
TEL:075-414-4567 FAX:075-414-4572

[健康対策課へのお問い合わせ]
TEL:075-414-4724 FAX:075-414-3970

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