トップページ > 子育て・健康・福祉 > 子育て・青少年 > えがおのいっぽ~見えない・見えにくい子どもたちとともに~ > もくじ(えがおのいっぽ 音声読み上げ) > 社会で活躍するひとからのメッセージ1 たぶちあづきさん(えがおのいっぽ 音声読み上げ)

ここから本文です。

社会で活躍するひとからのメッセージ1 たぶちあづきさん(えがおのいっぽ 音声読み上げ)

たぶちあづきさん(20歳)

  • 長岡京市出身
  • ゴールボール選手
  • 全日本チーム所属
  • 日本ゴールボール選手権大会優勝
  • 筑波大学附属視覚特別支援学校在籍

 

日本代表強化指定選手として、東京パラリンピックへ向けて毎日汗を流す、たぶちあづきさんに、「ゴールボール」の魅力について、お話していただきました。

 

障害の状況

生れたときは、視力が0.01から0.02で、視野も今よりは少しありました。その後、視力はあまりかわりなく、拡大鏡を使うと普通の文字を読むことができましたが、今はそれも難しいです。

小・中学校では特別支援学級に通っていました。困ったことといえば、拡大鏡はあっても文字を読むのに時間がかかる、周りに誰がいるのか、何をしているのかという状況がわからなかったことです。

元々走ることは好きでしたが、体育は皆と同じ球技をすることが難しかったので、嫌いでした。

 

ゴールボールをはじめたきっかけ

筑波大学附属視覚特別支援学校の体育授業で、視覚障害競技の一つとして、ゴールボールと出会いました。

ゴールボールで使用しているボールは、見た目はバスケットボールほどの大きさですが、堅くて重いです。ですから、はじめての体験で顔にボールが当たった人は、青あざが出来るほど痛いので、ボールが怖くて競技することになかなか結びつかないのです。私は、はじめて体験したとき、たまたまボールが顔に当たらなかったことが、良かったのかも知れません。

競技をやってみると、全員が目隠しをすることで同じ条件でプレイできることと、鈴の音でボールの場所がわかることが面白いと思いました。そのように思っていた時、体育の先生から「ゴールボールをやってみないか」と声をかけていただいたのを機に、ゴールボールをはじめました。

現在は、在籍している筑波大学附属視覚特別支援学校のチームで日々練習し、日本代表強化指定選手に選出されています。

 

ゴールボールの魅力

私は、「全員が目隠しをする」ということによって、視力に関係なく、皆が同じ条件になるということに、ゴールボールの魅力を感じています。

同じ条件のもと、床をバンバン叩いて音を出し、ボールの場所をわからなくするような作戦を考えたり、対戦相手に音を聞くことが苦手な選手がいたら、音をさせないようにパスしたりとその場で考え判断します。そういった作戦が成功したときの喜びがたまらなく好きです。

競技中、チーム内でのコミュニケーションの取り方も難しいです。試合中に、左によけてと伝えたくて「左」と言うと、(左を通るんだ)と思われ、右によけられたことによって、人とぶつかってしまったりと、言葉の伝え方で失敗もしました。

最初は、どこから音がしているのかもわかりませんでしたが、今は人が走ってくる音で、どこからどのように走ってくるかもわかります。もちろんボールの場所もわかります(ボールが見える!」のです。

皆さん、まず目隠ししてボールの音を聞いてみてください。ボールが取れたときの喜び、ボールが見える感覚を味わってみてください。

 

東京パラリンピックへ向けて

今まで3回国際大会に出場しましたが、なかなか勝てません。海外のチームには元々軍隊に入っていた人もいて、体格が良く日本の男子より速いボールを投げる選手がいます。ボールが速すぎて、手に当たってもはじかれてしまい、完全に力負けしてしまいます。

だから、私は「世界で通用する選手になりたいです!」

勝つために、これから更に個人練習で基礎体力を上げ、チーム練習でチーム力を向上させていきます。また、ジャパンチームには器用な人が多く、いろいろなことをすぐにできる人ばかりですが、私は器用ではないので、合宿以外のところでできるまで練習し、習得していきたいです。

 

保護者へのインタビュー

お母さんからあづきさんへの思い

好き嫌いが多くて、食の細い子でした。子どもの頃からこうなって欲しいと、特に子どもに課したことはありません。元々身体を動かしたい思いのあった子が、ようやくゴールボールに出会えて、生き生きしていることを見守っています。

成人した今は、自分で考えて行動できるのですから、自分のやりたいことをやってくれれば良いと思います。

 

あづきさんのお母さんから視覚に障害のある子どもさんをお持ちの保護者の方へ

心配なことは多いですが、心配なことは親の中だけにおさめておくことです。子どもが小さかった頃、保育士さんから「子どもって丈夫なんですよ」と言われ、気持ちが楽になったことがあります。親がしんどいと子どももしんどくなります。

情報収集や相談は大事ですが、心配なことや情報に振り回されず、子どもの成長や日々のことに目を向けて、楽しく過ごしてください。

お問い合わせ

健康福祉部家庭支援課 家庭支援総合センター

京都市東山区清水四丁目185-1

ファックス:075-531-9610

ksc-soudan@pref.kyoto.lg.jp