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5月から全校で取り組んでいる3S(整理・整頓・清掃)カイゼン活動がシステム設計科でもスタートしました。
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3Sカイゼン活動では、訓練生が利用する実習環境の「安全・快適・効率」の実現を目的とし、システム設計科では1年生と2年生の合同チームで取り組んでいます。今回は初回ということで、事前にチームメンバー同士で自己紹介をし、2年生が去年の取り組みを1年生に教えるなど、話をしやすい雰囲気を作るアイスブレイクを行い、コミュニケーションを取れるようにしました。
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アイスブレイク後の改善案の抽出では、共用の実習室の使い方、実習室清掃のあり方など様々な改善案が各班から抽出されました。今後は抽出された案の中からチームメンバーの実現できる範囲で実施計画が検討される予定となっています。
5月の基本情報技術者試験対策講義として経営戦略(ストラテジ)概論とソフトウェア概論について講義を行いました。
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経営戦略の概論についての主な講義内容は次の2点です。
1. | 会社組織の形態と会社がどの事業領域を核とし、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を割り当てるかを考える全社戦略 |
2. | 自社の商品やサービスに満足をしてもらい、継続的に売れる仕組みをつくるマーケティング戦略 |
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訓練後には、就職支援担当の指導員から「企業の経営戦略を知ることは、自らの働き方を考えたり、求められる資格への対策や、エントリーシート等の応募書類作成など、今後の就職活動において、大事な知識である」と説明がありました。
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ソフトウェアの概論についての主な講義内容は次の2点です。
1. | OS(コンピュータを管理・制御する基本機能を提供するソフトウェア) |
2. | ソフトウェアのライセンス |
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訓練生は現在、Javaプログラミング実習にてソフトウェアの開発に必要となるプログラムの文法を学んでおりますが、コンピュータがプログラムで動作する裏側でOSの働きがあるということ、一般にWeb上で公開されているソフトウェアにはライセンスがあり、決められた規約に従って利用する必要があることを学びました。
システム設計科では第1期(4月~8月)の訓練として毎週水曜日を除く午後の実習時間でJavaプログラミング実習を行っています。
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プログラミング言語Javaの構文、開発環境構築、アルゴリズムの理解を目標としており、主な実習内容は次のとおりです。
・講師による講義
・オンライン教育ツールを用いた個人の教材動画の視聴
・開発環境による開発実習
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プログラミング言語はヒトの言葉と同じように、個人で自由に構文を組むことができるため、構文のマナーを守ることが重要となります。
10月以降の実習ではチームで取り組む課題が多く設定されているので、全員が構文マナーを守らなければ、どのようなトラブルが発生してしまうのか、講師の体験談を元に訓練生は学びを深めています。
システム設計科では金曜日の午後訓練として、1年生・2年生合同で体育を行っています。
体育は訓練生同士のコミュニケーションを取るための大事な時間です。システム設計科の訓練ではチーム課題に取り組むことが多く、課題に取り組む前にお互いの人柄や性格、人物像を知っておく必要があります。
体育の授業では、訓練生同士が協力してコート準備や片づけをしたり、競技種目を複数人で決めて時間を守った上で楽しむ等、積極的にコミュニケーションを取ることが必要となるため、社会人として求められる協調性が養われることも期待できます。
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訓練のチーム課題に臨む際は、時には訓練生同士で議論を重ね、「決断する」ことも求められます。議論をするためには、お互いをリスペクトし、十分な信頼関係を築いておくことが重要となります。
体育の授業を通し、訓練生間のコミュニケーションを取ることで、実習のチーム課題においても訓練生同士、協調して取り組んでいます。
システム設計科では第1期(4月~8月)の水曜日の訓練として、コンピュータ基本操作、文書作成、オンラインツール基本操作、訓練生同士のコミュニケーションワークを行っています。
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日々の訓練において、資格合格や就職内定獲得等の成果を得るために、まず目標設定が重要であり、先輩方の成功事例を知ることで、目標設定の参考としています。
そのため、4月の実習として1年生と2年生がコミュニケーションを取りやすい環境を構築できるように、IT業界向けのカードゲームを用いてコミュニケーションワークを実施しました。
コミュニケーションワークでは1年生も2年生と打ち解け、雑談の中で2年生に対し、資格合格に向けた学習法についてなどの問いかけも見受けられました。
現在の2年生は、基本情報技術者より難易度の高い資格を、1年次の間に13名中11名が合格しています。1年生は2年生の話を聞き、計画通りに学習を進めることで資格の取得が実現可能であることを認識できたようです。
今後、1年生には講義・実習での些細な疑問を指導員、講師に質問するだけでなく、2年生を気軽に頼れるよう日々のコミュニケーションをしっかりとっていってもらいたいです。
システム設計科では1年生の訓練スケジュールとして下記のように設定しております。
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第2期までの訓練において、取得目標としている資格「基本情報技術者試験」の合格とプログラミングスキルの習得を目指し、月曜、火曜、木曜、金曜の週4日は主に以下のスケジュールで訓練を実施しています。
[午前] | 基本情報技術者試験合格に向けた講義 |
[午後] | Javaプログラミング実習 |
第3期からは、就職活動へ向け、応募書類作成や面接対策等の準備を進めると同時に、より実務を想定した実習科目としてJavaプログラミング実習においてもチーム課題を多く取り入れています。
人気企業への就職を目指す際は、1年次の1月~2月頃に早期選考が実施されるケースも多く見受けられます。そのため、12月までには次の1~3のような実績を積めるよう、訓練生の理想の就職に沿った支援を、指導員・講師一同常日頃より行っています。
1. | 基本情報技術者試験合格 | |
2. | 実務を想定したチーム課題取り組み | |
3. | その他業界として必要となる資格合格 |
IT関連の業務においては、企業における未知の課題解決が求められることが多いため、訓練生の就職活動において、2年生を含め、失敗を恐れず常にチャレンジを続けています。
システム設計科では、制御プログラミング技術、システム設計技術の向上を図るため、平成25年からETロボコン大会に毎年参加しています。
今年もシステム設計科2年生が2チームに分かれ大会にエントリーします。
両チームとも地区大会突破、全国大会出場を目指し、日々チーム内での話し合いや、指導員・講師を交えた報告会を行うなど、目標達成に向けた活動に励んでいます。
大会までには、スケジュール管理、モデル作成、プログラミング、テスト、そしてチーム内での情報共有など、やらなければならないことは山積みですが、お互い協力しながら進めていってくれると期待しています。
9月13日(日曜)に行われる、ETロボコン2025関西・北陸地区大会での活躍が今から楽しみです。
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