南丹広域振興局

更新日:2025年5月19日

ここから本文です。

亀岡市学校給食米栽培情報

亀岡市で取組んでいる無化学肥料、無化学農薬による学校給食米の栽培情報やトピックを随時紹介します。

亀岡市が有機農業の推進に向けて行った「オーガニックビレッジ宣言」(外部リンク)

ヘアリーベッチ(緑肥作物)をすき込みました

  無肥料では水稲の生育・収量に限界があるため、窒素成分の多いマメ科緑肥に注目しました。肥料効果に加えて抑草効果も期待できるヘアリーベッチを、学校給食向け水稲栽培に活用する試みを始めています。緑肥として代かき前にすき込み、水稲の生育・収量、雑草発生にどう影響するか観察していきます。

 

ヘアリーベッチ

 すき込み前のヘアリーベッチです。秋(10月)には種しましたが、冬期に湿害を受けたためか、繁茂の程度にムラがあります。繁茂している部分では4月10日のすき込み時には窒素成分5.8kg/10a程度と推定されました。すき込み後の期間が長いほど分解して窒素は減少します。

生育の様子

 トラクタでのすき込み作業。すき込み時の草高は茂ったところで約40cmでした。ロータリへの巻き付き(写真左下)はあったものの、問題なく作業を終えました。一般的に草高30cmを越えれば、モア等の機械で細断してからすき込むことを推奨しています(4月10日)。

すき込みの様子

 

一方、春まき(2月27日は種)のヘアリーベッチの状況です(写真左)。は種量が少なく(2kg/10a)、3月の低温で出芽が遅れたうえ、溝はあるものの排水はよいとは言えず、その後の生育も遅く5月20日頃すき込み予定での生草量は確保できそうにありません。

ただし、別の排水の良いほ場(黒大豆予定)では、3月後半は種でも5月にはいって急速に生育しています(写真右)。しっかり排水対策をして5月下旬以降にすき込む場合ならば、春まきでも生草量は確保できるかもしれません。

 

ヘアリーベッチの生え方比較

 

お問い合わせ

南丹広域振興局農林商工部 南丹農業改良普及センター

南丹市園部町小山東町藤ノ木21

ファックス:0771-63-1864

nanshin-no-nantan-nokai@pref.kyoto.lg.jp