南丹広域振興局

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普及活動報告

南丹普及センターの活動を紹介します!​

南丹地域農村女性・加工研究会が総会及び研修会を開催(3月27日)

令和5年度の総会が終わった後、南丹保健所の職員を講師に「もう一度おさらい、アレルゲンと栄養成分の表示」と題して加工研究会員向けに研修会を開催しました。食物アレルギーの事例や表示義務を負う事業者の範囲など、基本的な知識から実際の表示内容まで幅広く復習しました。

参加者からは「表示の内容をもう一度見直したい」や「直売部会でも同様の研修をしたい」などの声がありました。普及センターは、農産加工や管内の加工に取り組む農家女性の交流活動について引き続き支援を行います。

栄養成分の表示について質疑応答

令和6年産「祝2号」栽培前研修会を実施しました。(3月21日)

酒米品種「祝」について、令和6年産から新品種「祝2号」に全面切り替えとなるため、「祝2号」の高品質・安定生産を目的に、栽培前研修会を開催しました。品種特性や栽培管理について農林センター及び普及センターから説明し、「祝2号」の種子・集荷及び酒米の需要動向などについてJA京都及び全農京都より説明がありました。

質疑応答では、「一発肥料で栽培できるのか」、「作付け適期より遅植えになった場合の対策はあるのか」など積極的な質問があり、生産者の新品種導入に対する懸念点に対して、明確な回答をしました。普及センターでは、今後も品種切り替えに応じた相談対応等、「祝2号」の安定生産に取り組みます。

農林センターから品種特性の説明普及センターから栽培暦の説明

黒大豆研究会を立ち上げました(3月7日)

黒大豆及び黒大豆枝豆の安定生産に向けた農業者間の情報交換を目的として「黒大豆研究会」を立ち上げました。普及センターからは、近年の気候条件に応じた黒大豆の生育について説明を行い、気候変動に適応した栽培技術として、リスクの分散を目的とした作期分散や、簡易土壌水分計を指標としたかん水等の提案を行いました。

意見交換では、「昨年は排水対策の効果を感じられたが、過乾燥になったのでかん水に力を入れたい」や「複数の作型で栽培を実施したい」等の意見に基づき、今後の栽培技術について検討を行いました。普及センターでは、今後も実証技術の調査や気象条件に応じた情報発信など、黒大豆及び黒大豆枝豆の安定生産に取り組みます。

普及センターからの技術講演実証する内容の意見交換

第62回全国青年農業者会議での意見発表で京都丹波農業青年クラブ代表者が3位入選!~全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞を受賞~(3月5日、3月6日)

「第62回全国青年農業者会議」が東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催され、全国の予選を勝ち上がった代表者が発表を行いました。近畿代表として京都丹波農業青年クラブの代表者が意見発表を行った結果、全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞を受賞しました。

受賞した代表者からは「身の丈以上の名誉ある賞をいただけて恐縮」との喜びの声がありました。また「全国の若手農業者の方々と知り合えて、非常に学びと刺激の多い機会となった」と全国大会への参加自体が有意義なものであったと感想を述べていました。普及センターは引き続き、京都丹波農業青年クラブの活動を支援していきます。

発表を行う代表者

美山町にて酒米「五百万石」研修会を開催(3月6日)

酒米品種「五百万石」は近年の需要拡大に対し、生産量や栽培面積が年々減少しています。そのため、生産技術の向上や面積拡大を目的に、南丹市美山町で研修会が開催されました。普及センターからは、令和5年産の「五百万石」の生産状況や栽培技術について説明を行いました。

参加者からは、高温対策や獣害対策など多くの質問があり、研修会終了後も個別で質問をされる方が多数ありました。普及センターは、今後も京都の酒を支える酒米の安定生産に向けて、情報発信や巡回指導などにより支援していきます。

研修会の様子その1研修会の様子その2

京都丹波農業応援隊研修会・事業説明会を開催(2月22日)

始めに普及センターから、気候変動に適応した黒大豆・小豆の生産技術や水稲・豆類のドローン防除、緑肥による減肥技術について解説しました。事業説明会では、普及センターから所管事業の概要を、振興局農商工連携・推進課から「京の米」生産イノベーション事業や京野菜生産加速化事業、農企業者育成事業の概要等について説明しました。その後、10経営体と事業に係る個別相談を行いました。

研修会での意見交換では「近年、特に暑い夏が続くので、普及センターからのきめ細かな情報発信を願いたい」など、普及センターに期待を寄せる声がありました。また、事業相談会では、防草シートの設置などに使える補助が欲しいといった要望がありました。普及センターでは、今後とも生産者の要望に応える活動を進めていきます。

普及センターからの技術講演講演を聴取する参加者

令和5年度南丹地域農業士会総会・研修会を開催~令和6年度から新たな体制でスタート~(2月20日)

総会では、入・退会者の紹介後、議事に入り、議案は全て承認されました。役員改選により来年度からは新たな体制となります。研修会では普及センターから「みどりの食料システム戦略の概要」について説明した後、「地域資源活用による農地の肥培管理」をテーマに京都先端科学大学の藤井特任教授からの講演がありました。

研修会では参加者から、自分が使っている堆肥についての質問が出る等、土づくりや栽培について考える良い機会となりました。普及センターは今後も農業士活動を支援していきます。

研修会

普通大豆の安定生産に向け、もみ殻補助暗きょ施工を実施(2月13日)

法人Aでは自社農場で、普通大豆を中心に加工用米及び小麦生産に取り組んでいます。普通大豆生産では排水対策として額縁明きょを設置しても、特に大区画ほ場整備田では湿害が著しく、安定生産が難しい状況です。そのため、農林センター栽培技術開発部の協力・指導のもと、もみ殻補助暗きょを施工しました。

今年度は、ほ場整備田3.6haの普通大豆が8月の台風で湿害を受け、収穫不可能となりました。これまで補助暗きょを含む暗きょの重要性は理解されており、今回の湿害をきっかけに、もみ殻補助暗きょを施工し、来年度の普通大豆生産に期待を寄せられています。普及センターは今後も普通大豆等の生産安定に向け、支援していきます。

もみ殻補助暗きょ施工位置の確認と施工の様子その1もみ殻補助暗きょ施工位置の確認と施工の様子その2

亀岡市西部地区で第15回赤小豆品評会を開催(審査会:12月11日、表彰式:1月25日)

審査会では関係機関8名の審査員により、出品された7点の小豆の中から4点を優秀賞として選出しました。表彰式では普及センター所長が優秀賞の1名に所長賞を授与したほか、今年度の小豆栽培を振り返りながら審査好評を行いました。

審査員からは、「猛暑・干ばつで栽培しにくい条件の中、品質の良い小豆が出品されており甲乙つけがたい」との声が聞かれました。天候の影響で収穫調製作業に遅れが生じ、機械収穫の部への出品がないなど、出品数が少ない品評会となりました。普及センターは今後も小豆栽培への技術支援を行っていきます。

関係機関による審査普及センター所長賞の授与

「畑女子in京都丹波」料理研修会を開催​(1月16日)

料理研修会では、水菜やブリなどの旬の食材を使って4品を作り、簡単においしく作るポイントを教えていただきました。京野菜のお話ではエビイモや堀川ごぼうなどの歴史について学びました。また、畑女子のメンバーからも普段家庭で作っているオススメレシピを発表し、交流を図りました。

参加者からは「教えていただいた料理を今晩作ってみる」などの意見がありました。また、仕事と家事の両立のポイントなどの質問もあり、活発な意見交換ができました。普及センターは引き続き、管内の女性農業者の活動を支援します。

料理についての説明を受けている様子参加者のレシピを聞いている様子

丹波黒大豆の機械化栽培確立を目指し、コンバイン収穫試験を実施(1月12日)

農事組合法人河原林では、これまで丹波大納言小豆、ビール麦、小麦の機械化栽培に取り組んできました。その他の作物における機械化栽培を検討する中、昨年度より「丹波黒大豆」の機械化栽培確立を目指して、今回で2年目となるコンバインを用いた収穫試験を実施しました。

今回の試験では、約40aのほ場での収穫が約1時間で終了するという作業の省力化を確認できました。また、丹波黒大豆の播種期を6月末に設定し、1月での収穫を実現することで、これまでの5~6月の麦類収穫、11~12月の小豆収穫に留まっていたコンバインの稼働時間を増やすことができることが分かりました。普及センターは今後、丹波黒大豆の安定生産支援を行うとともに、近隣への波及する優良事例としての確立を目指します。

コンバイン収穫試験の様子その1コンバイン収穫試験の様子その2

JA京都賀茂なす部会が令和5年度反省会を開催~来年度の生産に向けて~(12月19日)

反省会では、各関係機関から今年度の市場情勢、肥料・農薬使用実績等を賀茂なす部会員に説明しました。普及センターからは、不調だった賀茂なすの栽培環境や病害発生状況結果をとりまとめ、一年間の栽培実績の振り返りについて、来年度栽培予定ほ場の土壌分析結果と併せて報告しました。

年々、部会員数及び栽植本数が減少していることから、「新規参入者向けに賀茂なす生産の試算を作成するべきでは」「普及センターがフォローアップしている新規就農者を勧誘できないか」といった声が上がり、部会員数を増やすための積極的な意見交換が行われました。普及センターは、今後も賀茂なす部会活動の活性化に向け、支援していきます。

令和5年度の取組を説明その1令和5年度の取組を説明その2

令和5年度京都府農業青年プロジェクト活動等発表会で意見発表~自らの人材確保戦略について語る~(12月6日)

「令和5年度京都府農業青年プロジェクト活動等発表会」が開催され、京都丹波農業青年クラブの代表者が「これからの農業人材の発掘」と題し意見発表を行いました。簡潔で見やすいスライドを用いて、子育て世代の働きやすい職場づくりなど自身の雇用確保のアイデアが盛り込まれ、これからの農業人材の確保に向けて説得力のある内容でした。来年1月には、兵庫県で行われる近畿大会で京都府代表として発表することとなりました。

審査長からは「わかりやすく整理された発表であった」との講評を受け、アドバイスのあった「ICTやスマート技術の導入について言及してはどうか」については、近畿大会に向け発表内容の修正を行っていくことになりました。普及センターは引き続き、京都丹波農業青年クラブの活動を支援していきます。

令和5年度亀岡市給食用有機米栽培のふりかえり及び令和6年度栽培条件等説明会が開催(11月30日)

亀岡市で取り組んでいる給食用有機米栽培に関する反省会及び来年度に向けた栽培条件等説明会が開催され、有機米生産者と意見交換を行いました。

亀岡市からは栽培条件等に関する説明をされ、普及センターからは今年の調査結果を報告し、雑草防除の徹底と深水管理に耐える育苗方法について提案しました。

普及センターから提案した雑草防除や育苗方法に対し、生産者側から活発に意見があり、来年度の栽培に対する生産意欲が高まった良い機会となりました。また、「世界に誇る環境先進都市・亀岡市の有機米として生産地を広げたい」との声もありました。普及センターは、今後も有機農業に関する現地調査、有機栽培に挑戦する農家間で情報交流機会の創出を支援していきます。

調査結果を報告する普及センター職員熱心に報告を聞く参加者

ナスの病害回避策について協議し、新規就農者の問題解決を支援(11月28日)

新規就農者の経営面積は小さく、連作になりがちであるため、ナス栽培において青枯病や半身萎凋病などの土壌伝染性病害が頻繁に発生するようになっています。普及センターから本病害が発生する仕組みについて説明し、山城地域で普及している栽培方法を紹介した上で、本病害の回避策としての活用を提案しました。今回参加した生産者3名からは自身のほ場で発生した病害の経過を報告し、各ほ場での防除方法について協議しました。

生産者同士での協議の中では、「畝間を作業用通路と水路に兼用しているために、栽培するにあたってぬかるみが酷くなり、根の損傷や酸素不足を促している」という仮説に基づき、各生産者のほ場環境の改善策について12月前半までに考えることとなりました。今回発議された生産者の改善案を基に、今後普及センターは、次作ほ場での適合性、資材の改造、作業性の向上などについて生産者と再び協議する予定です。

畝立てやかん水方法について協議

「畑女子in京都丹波」視察・研修会を開催(11月22日)

南丹地域の女性農業者グループ「畑女子in京都丹波」は滋賀県湖南市のタキイ種苗株式会社の研究農場を視察し、会社の歴史や育種から販売までの取組みについて説明を受けた後、育種試験を行っているほ場を見学しながら、果菜類、葉菜類、根菜類、花きの品種の特性や栽培上のポイントについて学びました。

参加者からは「ここまで色々なことを教えてもらえるとは思わなかった」、「来年もタキイ種苗の視察会に参加したい」などの声があり、研修会に大変満足されている様子でした。普及センターは引き続き、管内の女性農業者の活動を支援します。

タキイ種苗会社の取組みについてビデオで視聴育種試験ほ場の見学

兵庫県丹波、京都府中丹・南丹の農業士が交流~令和5年度大丹波連携活動農業士等交流会を開催~(11月21日)

令和5年度大丹波連携活動農業士等交流会が開催され、兵庫県丹波地域、京都府中丹・南丹地域の農業経営士及び農業士が集まり、ほ場見学や分散会を通じて交流を図りました。

南丹市八木町農家2件を訪問し、ほ場見学や経営継承の話等を聞いた後、口丹波勤労者福祉会館に移動して分散会を開催し、「経営移譲」「地域担い手の確保」「新規就農の支援」「人材(労働力)の確保」の4つのテーマに分かれて意見交換が行われました。

分散会では、「パートさんへの的確な指示の出し方が難しい」などテーマに沿った意見交換が行われました。普及センターは今後も農業士活動を支援していきます。

現地視察分散会

美山町鶴ヶ岡「実りの秋まつり」農林産物品評会が開催(11月19日)

美山町鶴ヶ岡振興会主催による農林産物の品評会が開催され、出品された野菜や小豆等の審査を行いました。

JA京都、鶴ヶ岡振興会、タナセン社長、普及センター職員が、出品された農林産物の品質や外観、出品方法等を比較審査し、金賞、銀賞、銅賞、振興会長賞、タナセン社長賞の計5点を選出しました。農林産物は審査終了後、お祭りの参加者に向けて販売されました。

今年は例年に比べると出品数は少なかったが、出品されたほとんどは出来の良い農林産物ばかりでした。普及センターでは、高品質な農産物の安定生産のため、今後も適切な栽培管理に向けた支援に取り組んでいきます。

金賞の白菜入賞した農林産物

京丹波町質美にて秋のふれあい祭り農産物品評会を開催~丹精こめて作った地元野菜を出品だ!~(11月12日)

京丹波町質美農場づくり協議会主催による農林産物の品評会が開催され、出品された野菜や果実、キノコ類等の審査と講評を行いました。

京丹波町、JA京都、普及センターの職員が、品評会に出品された農林産物の品質や外観、出品方法等を比較審査し、特別賞5点、優秀賞5点を選出しました。出品された農産物は表彰式後、お祭りの参加者に販売されました。

品評会の主催者からは、「今年も多種多様な農産物が出品され、無事に品評会を開催できて良かった。」との声が聞かれました。普及センターでは今後も農林産物の適切な栽培管理に向けた支援に取り組んでいきます。

出品、販売された農林産物京丹波町長から賞状を手交

南丹地域農村女性・加工研究会、交流会を開催(11月8日)

南丹地域の道の駅で人気の栗餡を筆頭に、黒大豆、小豆、サツマイモ、ソラマメの5種類の餡の製法について紹介した後、5種類の餡を使ったおはぎを試食し、製法や材料の入手方法などについて質疑応答や意見交換が行われました。また、研究会の活動を広く知ってもらうため、交流会を会員以外にも呼びかけたところ、5名の参加があり、活動の輪が広がりました。

会員からは「人気がある栗餡の製法を学ぶことができた」、「ソラマメ餡を初めて食べた」などの声があり、会員外の参加者からは「農産加工にはまだ取り組んでいないが、自分たちの生産した農産物を活かすヒントを得た」との感想を得ました。普及センターは、農産加工や管内の加工に取り組む農家女性の交流活動について引き続き支援を行います。

作業しながらコツを伝授栗、小豆、ソラマメ、サツマイモ、黒大豆の餡

令和5年度京都丹波就農サポート講座第8回講義及び修了式を開催~地域の将来を担う15名が卒業~(11月7日)

南丹地域での就農を目指す新規就農者等を対象に、京都丹波就農サポート講座(第8回、修了式)を開催しました。今回は、農業経営の基礎について専門家より講義いただき、その後、修了式を執り行いました。

農業経営の講座では、専門家よりコロナ禍での消費者意識の変化や顧客価値に基づくマーケティング戦略について講演を受けました。その後、修了式では各受講生から本講座の感想や今後の営農に向けた抱負を発表しました。

修了式では、「現地研修で実際の農作業の流れがつかめた」、「クリ栽培に挑戦するきっかけになった」、「今後は品質にもこだわって栽培していきたい」など受講生から前向きな抱負が述べられました。普及センターでは、受講生が担い手として地域に定着できるように、就農計画の策定等、経営の確立を支援していきます。

経営講義今後の決意を語る受講生

優れた技能を次世代へ!~令和5年度京都府農山漁村伝承技能登録証交付式を開催~(11月6日)

南丹管内では、農業分野11名の方を登録するとともに、関係機関立ち合いのもと登録証交付式を開催しました。

南丹広域振興局長から、南丹管内の技能登録者に登録証を交付した後、各技能登録者全員から技能についての工夫点や自身の経験についてお話いただきました。

登録者からは自身の技能の特徴に加えて、次世代へと技能を継承していく決意を込めた発言がありました。普及センターは今後も、農山漁村技能の伝承活動を支援していきます。

局長から登録証を手交

2年ぶりにビール大麦栽培研修会を開催!~令和5年産ビール大麦の作柄を振り返る~(10月23日)

JA京都から集荷量及び品質検査の結果について、JA全農からビール大麦の契約数量増加について報告がありました。キリンビールとの契約数量は150トンで推移していましたが、過去5年間の契約達成率が100%であること、また西日本への産地集約のために、令和6年産から200トンに増えることになりました。普及センターからは令和5年産ビール大麦の生育概要及びほ場準備の留意点について説明しました。

生産者からは、「コスト削減のため資材を削減しても生育に影響はないか」という質問や「コスト削減に向けて実証などの取組みをしてほしい」などの意見が出ました。今後普及センターは関係機関と連携し、契約数量の達成に向けて生産者の取組み等支援していきます。

来年産の契約数量の増加及び今年の作柄についての報告

担い手養成実践農場開始式を開催!~未来の地域農業の担い手を目指して~(10月12日)

研修生は、昨年のジョブカフェでの相談以降、受入れ地域に移住して準備を進め、開始式を迎えました。開始式では、研修者から研修と就農への抱負や農業についての思いが述べられ、指導者や関係機関からは激励の言葉を贈りました。

普及センターでは関係機関と協議を重ね、指導者設置や研修計画等を支援してきましたが、今後も研修が円滑に進むよう、関係機関と連携して支援していきます。

園部町大戸農場京丹波町東又農場

令和5年度京都丹波就農サポート講座第7回を実施~地域の先輩農家から秋冬野菜の栽培を学ぶ~(10月3日)

普及センターから、農業者の経営概要を説明し、ほ場の見学を行いました。先輩農家より、現在栽培されているブロッコリー、カリフラワー、リーキ、カラーダイコンについて実際に販売している荷姿やPOPについて説明していただきました。その後、JA京都丹波支店に移動し、普段の農作業で困っていることや今後どのように営農していきたいのかについて受講生同士で意見交換を行いました。

現地研修では、「これはなんという品種か」「直売所では価格競争にならないか」など具体的な質問がありました。交流会では「売り先はどのように確保されているのか」「どうすれば有機農産物が高く売れるのか」などと活発な意見交換が行われました。講座終了後には連絡先を交換する姿も見られ、受講生同士の輪も広がる研修となりました。本講座は次回で最終回となりますが、今後も新たな担い手の基礎知識習得を支援していきます。

農家によるダイコンの説明出荷物の状態確認和やかな雰囲気

優良種子確保に向けて、小豆採種ほ場検査を実施しました(9月26日)

南丹市園部町では3集落で小豆採種が行われています。今回は開花期の検査を行い、適切な管理と異品種の混入やウイルス病等の種子伝染性病害が無いことを確認しました。現在、ハスモンヨトウやカメムシ等の害虫の発生が多く、適切な害虫防除を指導しました。

生産者からは、今年は、は種時の干ばつやその後の台風の降雨等で栽培管理の難しい年だとの意見がありました。普及センターは優良な小豆種子の安定生産・確保に向けた支援を引き続き行います。

小豆開花期のほ場検査その1小豆開花期のほ場検査その2

亀岡支部黒大豆枝豆部会、4年ぶりに紫ずきん出荷会議を開催!(8月28日)

「紫ずきん2号」の出荷に向けて、亀岡市内の黒枝豆生産者を対象に出荷会議が開催されました。普及センターからは、今後出荷される「紫ずきん3号」及び「新丹波黒」の病害虫防除と今後の栽培管理について、管内の状況を踏まえて説明しました。

会議終了後も参加者からは防除のタイミングや散布する農薬について質問があり、生産者同士の交流も見られました。今後は目合せ会を実施し、出荷物の規格を確認します。普及センターは、今後も良質な紫ずきんの生産を支援します。

熱心に説明を聞く生産者

令和5年度京都丹波就農サポート講座第6回を実施~農業機械の安全操作とメンテナンス方法を学ぶ~(8月22日)

農機メーカーより、農作業中に起こりやすい事故の事例を動画等で紹介した後、2班に分かれてトラクターや草刈り機を前にメンテナンス箇所の確認と安全操作のために必要なチェック方法について実演していただきました。

受講生から「草刈り機の刈刃はどうやって研ぐのか」や「電気式とガソリン式では何が違うのか」など多くの質問がありました。トラクターに触れたことのない方もおられたため、就農に際し必要な知識を得られ、満足気な様子でした。本講座も残り2回となりましたが、今後も担い手の基礎知識習得を支援していきます。

事故事例の紹介エンジンオイルの点検刈刃の構造について

京かんざしの出荷が始まる!~初競りの行方は・・・~(8月8日)

南丹管内の特産品である京かんざしの初競りが京都市中央卸売市場にて行われました。昨年は7月上旬の大雨により大きな被害を受けましたが、今年は順調に初出荷を迎えました。普及センターは、生産者をはじめ、関係者とともに仲卸業者を回り、チラシを配布して京かんざしのPRを行いました。

生産者は「これまでの初競りの中で一番の高値がついた」と喜ばれていました。市場からは「高温にもかかわらず良い品物が出荷されている」と評価を受けました。仲卸業者に京かんざしをPR

亀岡支部賀茂なす部会が「第3回目合わせ会」を開催(7月27日)

7月3日から賀茂なすブランド共撰出荷が始まっていますが、第3回目合わせ会が行われました。農協から販売実績が報告されたほか、今回から目合わせ方法が変わり、規格のボーダーを持ち寄り、選別を行う実践形式としました。普及センターからは、事前に行ったほ場巡回で確認された病害虫に対する効果的な農薬の使用法について説明を行いました。また、新設されたLINEグループにより、巡回結果を部会員に報告することを伝えました。

部会員からは「樹勢は強いが、花付きが悪いのはなぜか」などの質問がありました。普及センターからは「梅雨時の日照不足が影響と考えられる」と回答。今後も定期的な巡回や目合わせ会を行い、賀茂なす部会の活動支援をしていきます。

ボーダーの目合わせ実績報告の様子

第5回就農サポート講座にて「くり栽培」の講座を開催(7月26日)

「丹波くりを知る」と題して、丹波くりマイスターの山内善継氏からくりの歴史、栽培方法、他の品目との複合経営について講義していただきました。その後山内氏のくり園を視察し、栽培をする上で必要な土壌条件や管理方法について説明を受けました。

すぐにでもくり栽培を始めたいという受講者もおられ、「水田に隣接したほ場でも栽培できるのか」などの質問が出るなど、くり栽培に挑戦したいという思いが見受けられました。今後も南丹地域の新たな担い手の基礎技術の習得に向けて支援していきます。

くり栽培のポイント説明くり園の案内

亀岡市給食用有機米生産者交流会が開催される~農家同士の仲間意識を醸成~(7月24日)

亀岡市では、学校給食米を有機JASに準じる栽培米に転換する取組みを進めています。今回、その取組みに賛同する生産者の交流会が開催され、普及センターから昨年度の調査結果と、今年度の経過を報告しました。その後、ほ場の見学と意見交換を行いました。

参加した農家から、雑草の防除や中干しについて意見が交わされました。お互いに抱える課題や疑問点を共有し合う機会となり、有機栽培での米づくりについて農家同士が交流する兆しが生まれました。今後も、普及センターは有機農業に関する現地調査、有機栽培に挑戦する農家間で情報交流機会の創出を支援していきます。

調査結果に対して質問する参加者ほ場で意見交換

亀岡市の新規就農者技術研修会で卸売業者の講演会を開催(7月21日)

亀岡市における新規就農者支援では、関係機関が混成チームで定期巡回を行うなど、濃密な協力のもとで行っています。今年度からは集合研修を復活し、第2回研修会が開催されました。普及センターからは秋冬野菜の技術研修を行うとともに、卸売市場から講師を招き、市場の機能や情勢、売れる商品づくりについて学びました。

参加した新規就農者は、これまで卸売業者と直接対面する機会がなく、「今の売れ筋の野菜は何か?」、「京都市場でのズッキーニの規格はどのようなものか?」など、熱心に質問され、出荷物を見ながら意見交換する時間を設けたところ、「選別の大切さ」や「荷造りの重要性」についての認識も深めた様子でした。今後とも、普及センターは関係機関と協力して、新規就農者支援に取り組んでいきます。

選別・荷造りの重要性を強調する卸売業者普及センターからは秋冬野菜の要点を伝達

就農サポート講座第4回講座にて現地経営研修を開催(7月11日)

現地経営研修として、キュウリ、ナス、黒大豆枝豆を栽培しているベテラン農家のほ場を見学し、栽培方法や経営の概要について説明を受けました。

受講生から多くの質問があり、「作型によってマルチを変えたほうがよいか」、「ナスは1株から何キロ収穫できるのか」など、実際にほ場を視察することで今後に役立つヒントが得られた様子でした。アンケートでは、「ナスほ場の骨組みはいくら費用がかかったのか」という具体的な質問もありました。今後も南丹地域での就農に向けた活動を支援していきます。

キュウリ栽培ハウスで経営概要の説明ナス栽培について質問

伏見とうがらし出荷目合わせ会で栽培技術研修を実施
(7月6日、7月12日、7月13日)

伏見とうがらしの出荷に伴う目合わせ会を実施した後、普及センターから伏見とうがらしのほ場管理やせん定方法、果実の被害対策、病害虫対策について説明しました。

特に和知地区で質問が多く、「尻腐れ果の防除方法はないのか」、「BT剤とはどういったものなのか」など、主に病害虫防除に関する質問がありました。今後も良質な伏見とうがらしの生産に向け、関係機関とともに支援をしていきます。

栽培技術研修の様子出荷目合わせ会

亀岡市及び南丹市各地域の水稲研修会で良食味米生産を推進(6月28日~7月7日)

中干し、間断かんがい、出穂期前後の水管理、カメムシ対策の畦草刈り、いもち病などの病害とジャンボタニシ対策などの講習に加え、熱中症対策の呼びかけを行いました。

各会場で、「うちの田は中干しに入ってよいか?」、「今後の病害虫対策は?」など、意欲的な質問があり、良食味米生産の機運が高まってきました。今後も関係機関と連携して、京都丹波米の品質向上に取り組みます。

~京都丹波農業を支える新たな担い手を支援~令和5年度京都丹波就農サポート講座第3回(6月20日)

第3回講座では普及センター職員が野菜栽培の基礎知識、野生鳥獣の習性を利用した電柵の張り方、気象条件に適した栽培管理の方法について講義しました。

今回で3回目ということもあり、落ち着いた雰囲気の中、受講生同士の交流も見られました。アンケートには「ほ場の温度を管理する方法はあるか」「ピンクテープにはどんな効果があるのか」「気象災害の被害金額はどのように算出するのか」という質問がありました。普及センターは、今後もわかりやすい講義をしていきます。

講座の様子メモをとる受講生

~京都丹波農業を支える新たな担い手を支援~令和5年度京都丹波就農サポート講座第2回(6月6日)

第2回講座は土壌肥料、病害虫防除についての講義を行い、普及センター職員が土づくりのアドバイスや、病害虫防除及び農薬の取り扱いに関する注意事項について説明しました。

受講生は、前回と同様に熱心な姿勢で臨んでおり、とても有意義な講座となりました。講義終了後には「水分の多い土壌ではどんな作物を育てるべきか」「収穫前日までというのは24時間前のことか」「農薬の散布から何日で害虫は死ぬのか」など多くの質問がありました。また、アンケートには「実際にほ場を見に来て、土づくりについてアドバイスをしてほしい」といった要望もありました。普及センターは新たな担い手の育成のため、就農に向けた取り組みを支援していきます。

普及センターからの説明受講生の質問に答える普及センター職員

亀岡地域農業再生協議会主催による新規就農者への技術研修会が復活(6月2日)

亀岡市では新規就農者支援として月に1度、関係機関合同による定期巡回を行っていますが、コロナ禍では集合研修が行えず、体系的な技術習得を促すことが困難でした。しかし、新型コロナウイルスが5類へ移行したことを機に、亀岡地域農業再生協議会担い手部会主催による新規就農者向け技術研修会が3年ぶりに開催されました。

研修会では普及センター職員が講師を務め、参加者からはトマトの施肥について「希釈した液肥を用いてよいか」などの質問がありました。その他、講師が品目ならではのトピックスを話した際には一斉にメモを取るなど、熱心に講習を受けておられました。普及センターは今後も、関係機関と協力して新規就農者支援に取り組んでいきます。

講義を熱心に聴く新規就農者

~京都丹波を支える新たな担い手を支援~
令和5年度京都丹波就農サポート講座開講式を開催
(5月23日)

南丹地域での就農を目指す農業者の農業基礎技術の習得を目的に、令和5年度京都丹波就農サポート講座を開講しました。15名の受講生が参加し、開講式の後開催した第1回講座では、黒大豆、小豆の栽培方法について説明しました。開講式では、農林商工部長のあいさつから始まり、来賓の方々から激励の言葉をいただき、受講生からの自己紹介の後、普及センター所長のあいさつで締めくくりました。

受講生の自己紹介では、「黒大豆枝豆の講座を楽しみにしている。」、「農業を学び、かっこいいお父さんになりたい。」等の意気込みを発表され、講義後に「黒大豆のマルチ栽培はどうしたらよいか。」など多くの質問が寄せられました。

サポート講座の開講式の様子サポート講座の講義中の様子

京かんざし研究会総会・研修会を開催!
~安定出荷を目指して~(5月18日)

令和5年度の京かんざしの播種や出荷、共撰期間などの今年度の活動方針について確認した後、普及センターからは遮熱・遮光資材(太陽シート)のトンネル掛けによる夏期の発芽安定方法及び農作業安全のポイントについて説明しました。また、京果、JA全農京都から昨年度の京かんざしの出荷実績報告があり、今年度も安定出荷を目指す方針が確認されました。

生産技術対策の説明後、若手栽培農家を中心に、遮熱・遮光資材(太陽シート)を用いた栽培方法の詳細及び雑草対策についての質疑応答や意見交換が行われました。

京かんざし

 

 

 

 

 

 

瑞穂小学校5年生が田植えを体験!
~田植えから収穫までの体験型食育を実施~
(5月15日)

水稲を生産している株式会社鎌谷の担当者(きょうと食いく先生)から水稲の育苗施設の説明と田植えの方法について、また普及センターからは米づくりの手順や米の年間消費量について説明しました。その後、田植えの体験も行い、普段食べているお米がどのようにして作られているのかを子どもたちに伝えることで、食事の奥深さを知ってもらう良い機会になりました。

小学生の大多数は普段田んぼの中に入る経験が少なく、始めは田んぼの中に入ることを不安がっていましたが、田植えが始まるとにぎやかで楽しそうな声が聞こえてきました。

JA京都瑞穂地区女性部会が夏野菜研修会を開催
~2年ぶりの開催~(4月27日)

今回の講習会は瑞穂地区女性部の取組みの一環として開催され、普及センターからは中玉トマト(品種名:レッドオーレ)、ナス、キュウリの栽培ポイント及び病害虫防除の方法について説明しました。

参加者はメモをとりながら受講され、質疑応答では「穴肥をする際に気をつけるポイントは何か」、「病害虫対策用に使うあんどんの作成方法を知りたい」など、多くの質問が寄せられました。

夏野菜講習会の講義の様子

キリンビールが亀岡のビール麦ほ場を視察
~3年ぶりビール大麦生産販売対策会議を開催~
(4月25日)

契約先である株式会社キリンビール担当者を交え、関係機関と麦の生育状況と今後の収量見込みを共有した後、ほ場を視察しました。

関係機関からは収量の実績等を報告、普及センターからは今年の生育状況について説明しました。ほ場では開花した麦を前に、地域で取り組まれている排水対策や赤かび病の防除指導について説明しました。

麦の生育概況を関係機関と共有している様子麦の生育概況を関係機関と共有している様子

担い手養成実践農場修了式を開催(4月20日)

担い手養成実践農場での研修修了に伴い、修了式を開催しました。研修修了者からは、研修前のふり返りから技術習得や地域との交流を経験し、目指す農業者像について抱負が語られました。

関係者からは、「日々の記録とコストを意識した経営の実践して欲しい」、「地域の担い手として地域農業を盛り立てて欲しい」など激励の言葉がありました。

修了証書を授与している様子

 

 

 

 

 

 

JA京都女性部が夏野菜講習会を開催~丹波支店~
(4月11日)

今回の講習会は丹波地区女性部の取組みの一環として開催され、普及センターからはトマト(ミニトマト)、ナス、伏見とうがらし及びキュウリの栽培ポイントについて説明しました。

参加者は熱心に受講され、説明後は、「農薬を使わずにアブラムシを防除するには?」や「鳥獣害対策はどのようにすれば良いか?」など、多くの質問が寄せられました。

JA女性部の会員に向けて野菜栽培の研修会をしている様子

 

 

 

 

 

 

万願寺とうがらし栽培研修会in京丹波(3月22日)

京丹波町内の若手万願寺とうがらし農家を対象に栽培研修会を開催しました。

研修会では、トウガラシ類の栽培特性や定植時の注意点、誘引の方法など各作業の基礎技術と、病害虫やまだらに着色した果実(アントシアン果)などの生理障害について講義しました。

普及センターは今後、SNSを活用し、技術情報の発信や生産者同士で情報交換ができる体制をつくっていきます。

研修会の様子

所内研修でFCPシートの作成方法と直売所での有利な販売方法を学ぶ(3月20日)

南丹普及センターでは、重点計画として販路拡大や経営の見直しについて支援しています。そのため、所内で研修会を行い、コロナ渦の市場の変化や商談会の特徴、FCPシート作成のポイント、直売所でのターゲット層や有利な販売方法について学びました。

普及センターは、令和5年度の重点計画においてもFCPシート作成支援を通じて農業経営の見直しに向けた支援をしていきます。

リモートで研修会を実施

早期出荷・増収を目指して~伏見とうがらしの定植始まる~(3月20日)

京丹波町の主要なブランド産品である伏見とうがらしの生産農家が、早期出荷を目的として、農林センター園芸部の研究成果である万願寺とうがらしへのICT技術導入による増収・省力化技術を参考に、今回新たにハウス環境モニタリングシステムを導入されました。普及センターは定植に向けてのハウス環境の整備や環境モニタリングシステムの設置方法などを支援しました。

生産者からは「気温・地温・湿度などをスマホですぐに確認することができ、今後の栽培管理への利活用が楽しみ。その結果としての収量増加にも期待している」との感想がありました。普及センターは、今後も関係機関と連携して、慣行定植との比較調査を実施するなど早期出荷・増収効果を確認していく予定です。

ハウス環境モニタリングシステムの確認定植作業の様子

賀茂なす部会が令和5年度作付会議を開催(3月17日)

JA京都京野菜部会亀岡支部賀茂なす部会が令和5年度の作付会議を開催されました。会議では、各関係機関から令和4年度の振り返りと令和5年度に向けた販売の取組について説明があり、普及センターからは土作りをはじめ、定植後までの基本技術と、近年の異常気象に対応するため、暑さ対策や排水対策について説明しました。また、GAP研修会も開催され、地域ブロック別にGAPの取組状況について確認しました。

部会員からは、「昨年の栽培では、排水の悪い所で青枯れ病等の病害が助長されている」「盆過ぎから雨が続いて、樹勢が落ち込んだ」などの発言があり、環境変化に対応するための活発な意見交換が行われました。

栽培のポイントを説明意見交換の様子

農作業安全研修会を開催~農作業安全や操作方法について学ぶ~(3月15日)

「畑女子in京都丹波」主催で女性農業者及び若手農業者を対象に農作業安全研修会を開催しました。研修会では、農作業事故の現状や事故防止対策などの講義の後、小型機械の操作方法やメンテナンスについて実習を行いました。

講義では、JA全農、クボタアグリサービスから講師を招き、農作業事故の発生率が他の産業に比べると高いことや、実際の農作業事故等の事例や事故防止対策について学びました。実習では、草刈機やトラクターなどの安全な操作方法やメンテナンスについて、デモ機を使って説明を受けました。

参加者は熱心に説明を聞いておられ、機械の操作やメンテナンス方法について多くの質問が出されました。

農作業安全についての講義農業機械の操作方法とメンテナンスの実習

水稲の品質向上に向けた取り組み~斑点米カメムシ類について現地報告会を開催~(3月13日)

水稲の斑点米カメムシ類対策に苦慮する中、令和4年度、ドローンによる防除を導入した地域で、7月から9月にかけて水田や畦畔雑草、休耕田における斑点米カメムシ類の発生状況を調査し、その結果について、発生種や特徴、防除対策等について写真を中心とした資料を準備し、わかりやすく報告しました。

出席者からは「近年、カメムシ被害が増加していることを実感している」「斑点米カメムシ類の特徴がよくわかった」「育苗箱施用剤やドローン防除の経費について、品種ごとに検討し、来年度のカメムシ対策につなげたい」などの声が聞かれました。普及センターは今後も、水稲の品質向上に向けた取り組みについて支援していきます。

発生状況を確認報告会資料

南丹地域農村女性・加工研究会、総会・研修会を開催(3月8日)

南丹地域農村女性・加工研究会の総会及び研修会が3年ぶりに開催されました。総会の後、南丹保健所の職員を講師に研修会「HACCPの基礎知識について」が開催されました。この研修会は、会員からHACCPに取り組む上で質問したいことを事前に伺い、講師が質問に答える形で行われました。

参加者からは「研修資料の衛生管理点検表を参考にグループで話し合いたい」「直売部会でも同様の研修をしたい」との声が聞かれました。普及センターは、農産加工や管内の加工に取り組む農家女性の交流活動について引き続き支援を行います。

HACCPについて再確認各会員が持ち寄って加工品を販売

令和5年度賀茂なす生産に向けて~賀茂なす部会が令和4年度反省会を開催~(2月28日)

JA京都京野菜部会亀岡支部賀茂なす部会が令和4年度反省会を開催されました。反省会では、奨励賞の授与の後、関係機関から令和4年の取組について部会員に報告がありました。普及センターは栽培経過や目標収量に対する実績の振り返りを行い、反省点を出席者と共有しました。

部会員からは、お盆以降に高単価で取引が続いた要因など市場への質問が多く、関心の高さが窺えました。JAからは新規賀茂なす生産者獲得のための取組について提案があり、生産者から「賀茂なすの栽培支援だけでなく、裏作の提案が必要である」など活発な意見交換が行われました。

反省会の様子令和4年度の取組を説明

令和4年度南丹地域農業士会総会・研修会・交流会を開催(2月27日)

令和4年度南丹地域農業士会総会・研究会・交流会が、コロナ等の感染防止対策を実施した上で、3年ぶりに対面で開催されました。総会では、令和5年度に南丹地域で開催予定の大丹波連携農業士等交流会に向け活発な意見が出されました。研修会では「コロナ禍のマーケット変化に即した農産物流通」をテーマに講演がありました。

最後に、退会者を含め、久々に顔を合わせた会員がお互いの経営などの情報交換を図り、交流を深めました。普及センターは、今後も農業士活動を支援していきます。

入・退会者の紹介研修会で取組事例の講演を受ける

新規就農者の令和5年栽培計画の面談会を開催(2月6日)

亀岡市の新規就農者で販売金額が伸び悩んでいる方や就農後期間が浅い方を対象に、関係機関合同で毎月定期巡回指導を行っています。昨年12月には令和4年の実績及び反省点について、今回は令和5年の栽培計画及び販売目標額について、普及センター職員が座長となり面談会を実施しました。栽培計画を基に、作付品目の選定や労働力の確保、ほ場の適正管理などに関して意見交換を行いました。

新規就農者からは「課題が明確になった」「次年はもっと販売金額を伸ばしたい」など意欲的な発言があり、今後も定期巡回や個別指導を継続し技術の向上を図ることを確認しました。普及センターは昨年の改善点を踏まえ、関係機関と連携し支援していきます。

面談会なす栽培の巡回指導

国営ほ場整備が進む亀岡市大井町で営農振興講演会開催(1月29日)

国営ほ場整備が進む亀岡市大井町で営農振興講演会が開催され、普及指導員が講師として芝を活用した畦畔管理、農作業安全、スクミリンゴガイ対策について講演、情報提供しました。

参加者から芝管理の実際の状況、スクミリンゴガイの生態や耕うんについての質問が出されました。今後も普及センターでは、ほ場整備後の栽培技術等の支援をしていきます。

コロナ禍で3年ぶりに開催され、出された多くの質問に答えました講演会の様子

京都丹波農業応援隊、研修会及び事業説明会を開催(1月20日)

経営規模拡大やスマート化等に取り組もうとする農業者を対象に、事業説明会と個別相談会を開催しました。併せて、令和5年10月から開始するインボイス制度について、税理士・中小企業診断士である小松﨑哲史氏を講師に、制度開始に伴い農業者が注意する点を中心に研修を受けました。参加者はインボイス制度について関心が高く、「農業者の視点で説明いただき参考になった」等の感想が聞かれました。事業説明会では管内で活用が見込まれる6事業の説明を行い、終了後に希望者6名に対して個別相談会を実施しました。

普及センターは、関係機関と情報共有して、個々の農業者の目標実現に向け支援していきます。

密を避けつつ多数の参加関係機関と連携して個別対応

 

お問い合わせ

南丹広域振興局農林商工部 南丹農業改良普及センター

南丹市園部町小山東町藤ノ木21

ファックス:0771-63-1864

nanshin-no-nantan-nokai@pref.kyoto.lg.jp