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善光寺如来絵詞伝
善光寺如来絵詞伝
(ぜんこうじにょらいえことばでん)
卍空(まんくう)編 
安政5(1858)年
長野市にある善光寺は、一生に一度はお参りすると救われると言われ、全国からの参拝者で賑わいます。
この資料の中では、有名な「牛にひかれて善光寺参り」の諺の由来についても述べられています。信心のない老婆が、白布を日にさらしていたところ、突然現れた牛が布を角にひっかけて逃げたため、追いかけるうちに善光寺にまで至り、そこで信仰に目覚めた、と紹介されています。このことから、この諺は、自分の意志でなく、他の要因によって、思いがけず物事がよい方向に進むことを言うようになりました。