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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成19年3月23日

こちらでは、現在、見頃の植物を紹介しています。

 

 平成19年3月23日(金曜)現在

観覧温室では

 ツンベルギアマイソレンシス写真  

ツンベルギア・マイソレンシス
Thunbergia mysorensis
キツネノマゴ科
(ジャングルゾ-ン)
インド南部原産。花は腋生または頂生で、長さ40から100センチの総状花序を下垂します。花冠裂片は暗赤褐色で、基部は濃黄色、大きく開いた花筒内部は濃黄色になります。苞も暗赤褐色でつぼみのときから美しく印象的です。
ゴクラクチョウカ写真

ゴクラクチョウカ
Strelitzia reginae
バショウ科
(ジャングルゾ-ン)
南アフリカのケープ地方東部からインド洋側のポートエリザベス付近にかけて分布します。円柱状の長い花茎の先端に長さ16から20センチの苞が横に着き、中から数個の花が立ってきます。外花被片は橙黄色、内花被片は紫青色です。
ムサナゲンシウム写真
ムサ・ナゲンシウム
Musa nagensium
バショウ科
(ジャングルゾ-ン)
1996年海外事情調査の際、中国雲南省銅壁関自然保護区で当園職員が生株を採取しました。 苞は澄んだ黄色で美しいですが、残念ながら結実したことはありません。
カリシアフラグランスバリエガタ写真

カリシア・フラグランス・ヴァリエガタ
Callisia fragrans
ツユクサ科
(ジャングルゾーン)
メキシコ原産。花茎は長さ60センチくらいになり、白色の芳香花をつけます。花の寿命は短く、早朝に咲き出し、午前中に咲き終わってしまいますが、曇りの日だと長く咲いています。
マンゴー花写真
マンゴー
Mangifera indica
ウルシ科
(熱帯有用作物室)
原産地は北部インドからマレーシアにかけての広い地帯と考えられています。それぞれの地域に野生型のものがあり、それらが発達して現在の園芸品種が作り出されています。ひとつの花序に数百を超す小さな花があります。パシフロラウィティフォリア写真

パシフロラ・ウィティフォリア
Passiflora vitifolia
トケイソウ科
(冷房室)
地際から地上を這うように長く伸びた花茎に直径約10cmの鮮やかな赤色の花が次々と咲きます。株元から離れたところに突然大きな赤い花が咲いているので、一瞬戸惑ってしまいます。一つの花の寿命は2日間だけで、花茎の元から先へ順々に咲いていきます。現在蕾が5から6個あります。毎日花が見られるとは限りません。原産は中南米です。
ゲラニウムマデレンセ写真
ゲラニウム・マデレンセ
Geranium maderense
フウロソウ科
(冷房室)
ゲラニウム属の中では世界最大の大型種で、直径4cmの赤桃色の花が100輪以上株の真ん中に群がって咲く様は見事です。原産はマデイラ諸島です。マデイラ諸島とその周辺にはゲラニウム属の大型種が3種あり、その中でも本種は最も大きくなります。
夏の高温多湿に弱く、栽培上は夏の管理がポイントです。開花にあまり低温を必要としないようで、最低温度18度の温室内で周年栽培していても花が咲きます。

ゴンゴラクインクエネルビス花序写真

ゴンゴラクインクエネルビス写真

ゴンゴラ・クインクエネルヴィス
Gongora quinquenervis
ラン科
(エントランスホール、特別展示室)
細い花茎がバルブの基部から下垂して、長いものでは1m近くにまで伸びます。黄色に赤茶色の斑点のある花径6cmぐらいの花が10数輪花茎にぶら下がって咲きます。唇弁を上に向け、側萼片が横に広がり、鳥が飛んでいるようなユニークな形をしています。メキシコから南米北部に分布しています。
この花は3月30日まで展示しています 。
  

園内花壇では

 ヒアシンス写真

ヒアシンス
Hyacinthus orientalis cv.
ユリ科
(北山ワイルドガーデン)

地中海沿岸地方原産。よい香りがします。
ムスカリ写真

ムスカリ

Muscari armeniacum cv. Cantab
ユリ科
(北山ワイルドガーデン) 

早咲きのものが咲き出しました。

 
 ベニジューム写真
ベニジューム
Venidium fastuosum
キク科
(沈床花壇)

お天気花で、曇りの日は花が閉じています。良い天気の日にご覧ください。 

  

 

植物生態園ほかでは

    シキミの写真

シキミ
Illicium anisatum
シキミ科
(植物生態園)
仏前や墓地でよく見かける樹木です。別名はハナノキといいます。
ゴモジュ写真

ゴモジュ
Viburnum suspensum
スイカズラ科

(植物生態園)

奄美大島や沖縄、台湾になど亜熱帯の樹木です。生け垣などによく使われます。葉をつぶすとゴマの香りがすることから、ゴマ樹、さらにゴモジュと呼ばれるようになりました。
クロキ写真

クロキ
Symplocos lucida
ハイノキ科

(植物生態園)

樹皮が黒っぽいことから名付けられました。材を焼いた灰を染色の媒染剤に使います。

 

ヒカゲツヅジ写真

 ヒカゲツツジ
Rhododendron keiskei
ツツジ科

(植物生態園)

ツツジの中では珍しい黄色のツツジです。生態園の中でも早咲きのツツジの一つです。
ツバキウラク写真
      ツバキ ’有楽’
Camellia  ’Uraku’
ツバキ科
(つばき園) 

たくさんの品種が咲きそろってきました。第47回つばき展は3月24日(土曜)、25日(日曜)に開催します。 

宿根草・有用植物園では

クリスマスローズなど、ヘレボルス属のさまざまな植物が見頃です。ぜひご鑑賞下さい!

ヘレボルスマルチフィダスの写真        

ヘレボルス・マルチフィダス
Helleborus multifidus
キンポウゲ科
(宿根草有用植物園)
アルバニア、ヘルツェゴビナ等原産。小さな薄緑色の花(のようにみえるガク片)がたくさん着いています。種小名のマルチフィダス(ラテン語で「多裂の」)は鳥足状に分裂した細い葉に由来するものと思われます。

ヘレボルスアトロルーベンスの写真 

ヘレボルス・アトロルーベンス
Helleborus atororubens
キンポウゲ科
(宿根草有用植物園) 
原産地不明。 種小名アトロルーベンスは「暗赤色の」という意味です。

ヘレボルスフォエチダスの写真 

 ヘレボルス・フォエチダス
Helleborus foetidas
キンポウゲ科
(宿根草有用植物園)
イタリア、スペイン、ポルトガル等原産。木立性の株姿、典型的な「有茎種」です。草丈は50cm程度に達しています。ボリュームある花と鳥足状の葉は見応えがあります。

ヘレボルスオリエンタリスの写真 

ヘレボルス・オリエンタリス
Helleborus orientalis
キンポウゲ科
(宿根草有用植物園)
ギリシア、トルコ等原産。日本で広く栽培されているタイプのヘレボルスです。「レント」(キリストの受難節の時期=2月下旬から4月上旬)に咲くことから、英名でレンテンローズと呼ばれます。


リウココリネイキシオイデスの写真  

リウココリネ・イキシオイデス 
Leucocoryne ixioides
ユリ科
(宿根草有用植物園内小ガラスハウス)
チリ原産。 草姿、花の形、模様、、どれも美しい花です。

リウココリネプルプレアの写真     
リウココリネ・プルプレア
Leucocoryne purpurea
ユリ科
(宿根草有用植物園内小ガラスハウス)
チリ原産。

フサザキスイセンクラッグフォードの写真
房咲きスイセン ’クラッグフォード’
Narcissus  ’Cragford’
ヒガンバナ科
(宿根草有用植物園北周回路)
日本スイセンに似た姿の房咲きスイセンです。ちなみに日本スイセンの三大自生地は越前海岸、房総半島、淡路水仙郷です。日当たり、水はけ、通風等の面で、海岸斜面が生育に適しているからだと思われます。

ラッパスイセンイースタージョイの写真     

ラッパスイセン ’イースタージョイ’
Narcissus ’Easter Joy’
ヒガンバナ科
(宿根草有用植物園北周回路)
20世紀半ばにイギリス王立協会で、スイセンの園芸分類が行われました。本場イギリスでは、「スイセンといえばラッパスイセン」というぐらい人気があるそうです。本種はその代表的品種です。 

シクラミニウススイセンティタテタの写真  

シクラミニウススイセン ’ティタテタ’
Narcissus ’Tete-a-Tete’
ヒガンバナ科
(宿根草有用植物園北周回路)
スペイン、ポルトガル等原産。原種シクラミニウスから様々な品種が作出されています。この系統は「黄花」、「うつむいて咲く」、「花びらが反り返る」などの特徴があります。

ベニバナミツマタの写真
ベニバナミツマタ 
Edgeworthia chrysantha
ジンチョウゲ科
(宿根草有用植物園東入口付近) 
中国原産。街ではジンチョウゲやミツマタの花がみられる季節となりました。本種はミツマタの赤花種です。

          
宿根草有用植物園・散歩道

     

(1)鮮やかなネクターガイド (昆虫に蜜や花粉のありかを知らせる標識)
モラエアビロサの写真

モラエア・ヴィロサ Moraea villosa アヤメ科
南アフリアのケープ地方原産

一般に様々な植物の花には、ネクターガイド(蜜標)と呼ばれる斑点や紋様があります。  

訪花する昆虫は紫外線を情報源にして活動しています。花のネクターガイドの部分には紫外線を吸収する性質が あり、昆虫はこの部位に蜜腺があることを本能的に知っています。

蜜を吸いに訪れたついでに、その近くにある花粉を運び、結果として植物の受粉を媒介します。

植物のネクターガイドに誘われ、昆虫は空腹を満たし、その結果、植物は子孫を残すことができる・・・自然の摂理を感じる紋様です。

このモラエア・ヴィロサの花の中心部には、濃青と黄のユニークで目立つネクターガイドがあります。絵に描いたような紋様です。
   

植物園スタンプラリー

 スタンプラリーツバキの写真

3月はツバキです

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142