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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成19年7月27日

 こちらでは、現在、見頃の植物を紹介しています。

 

平成19年7月27日(金曜)現在 

第48回朝顔展、本日7月27日(金曜)より7月31日(火曜)まで開催。朝顔展期間中は6時半開園になります。今年は展示会直前に雨が続き、栽培には苦労しました。この朝顔展は植物園が再開園(昭和36年)する2年も前から行っていた展示会で、全国的にも珍しく歴史的価値があります。特に植物文化遺産の一つである「変化朝顔」はメンデルの遺伝法則の発表(1865年)よりも早く、江戸時代の愛好家に経験だけで選抜されていた事実は驚きです。

大輪朝顔写真

数咲き作り

 変化朝顔白撫子

変化朝顔品種白撫子咲き

朝顔展風景

去年の展示風景

宿根草有用植物園では  

ガガブタの写真

ガガブタ(鏡蓋)
Nymphoides indica
リンドウ科(宿根草有用植物園内東の池、通称かえる池)
本州、四国、九州に分布。白い花冠は直径1.5センチで、五深裂し、中心部は黄色。裂片には白い毛が生えています。アサザ等とともにミツガシワ科に分類する説もあります。
カンガレイの写真

カンガレイ(寒枯藺)
Scirpustriangulatus
カヤツリグサ科(宿根草有用植物園内東の池、通称かえる池)
日本全土に分布。茎ははっきりした三稜形です。各茎の先にある4から10個の頭状の小穂も特徴的です。和名は枯れた茎が冬にも残っていることから。

コウホネの写真
コウホネ(河骨)
Nuphar japonicum
スイレン科(宿根草有用植物園内東の池、通称かえる池)
日本列島、朝鮮半島の池や沼に自生。漢字で書くと「河骨」。水底をはうように伸びる茎が白い骨に見えることから。同属のオゼコウホネやネムロコウホネなどは環境省により絶滅危惧二類に指定されています。

ネッタイスイレンの写真 ネッタイスイレンの写真
熱帯スイレン
Nymphaea spp.
スイレン科(宿根草有用植物園内西の池、通称スイレン池)
朝八時頃から夕暮れ時まで開花する「昼咲き系」の品種です。耐寒性はないので、冬は加温水槽(目安、摂氏15度以上)に移します。日が落ちてから翌朝10時頃まで開花する夜咲き系(赤花)も展示しています

ミズヒナゲシの写真
ミズヒナゲシ
Hydrocleys nymphoides
ハナイ科(宿根草有用植物園内西の池、通称スイレン池)
ベネズエラ、ブラジル原産。ケシの花に似ていることからミズヒナゲシという和名がついています。英名はウォーターポピー。

ハスギョザンコウレンの写真

ハス ’漁山紅蓮(ぎょざんこうれん)’ Nelumbo nucifera cv. ハス科(宿根草有用植物園北部)
中国の漁山に由来すると推定されてる古品種です。花弁は桃色、一重。花立ち良好。 ※宿根草園の花ハスは7月末まで一部品種をお楽しみ頂けます。 朝顔展期間中(7月31日まで)の早朝に、朝顔展をご覧になった後、是非ご鑑賞下さい。

ハスズイコウレンの写真
ハス ’瑞光蓮(ずいこうれん)’Nelumbo nucifera cv. ハス科(宿根草有用植物園北部)
花弁は淡紅色、覆輪。赤い条線は鮮明。

アガパンサスペンデュルスの写真
アガパンサス・ペンデュルス
Agapanthus pendurus
ユリ科(宿根草有用植物園)
南アフリカ原産。花が垂れ下がって咲いているのが種小名ペンデュルスの由来です。夏らしい青色です。

アガパンサスイナペルツスの写真
アガパンサス・イナペルツス
Agapanthus inapertus
ユリ科(宿根草有用植物園)
南アフリカ原産。草丈は2メートル以上に達し、花数が多いです。

アガパンサスマキシマアルバの写真
アガパンサス・マキシマ ’アルバ’
Agapanthus maxima ’Alba’
ユリ科(宿根草有用植物園)
園芸品種。コンパクトな草姿の白花です。

ヒメノカリスカリバエアの写真
ヒメノカリス・カリバエア
Hymenocalis caribaea
ヒガンバナ科(宿根草有用植物園)
西インド諸島原産。昆虫のクモを思わせるようなユニークな形状の花です。

アメリカギクの写真
アメリカギク
Boltonia asteroides
キク科(宿根草有用植物園)
北米原産。種小名アステロイデス(asteroides)は「星状の」という意味です。鮮やかな薄い青色の花が印象的です。

カクトラノオの写真
カクトラノオ
Physostegia virginiana
シソ科(宿根草有用植物園)
原種は北米原産。茎の断面が四角形で、オカトラノオに似ることから、「カク(角)トラノオ(虎の尾)」と言う和名がついています。

ルリマツリの写真
ルリマツリ
Plumbago auriculata
イソマツ科(宿根草有用植物園)
南アフリカ原産。晩夏まで咲きます。薄青色の花は涼を呼びます。日本では耐寒性にやや不安があるためコモがけなどして冬越しします。 
 

植物生態園では

オニユリの写真  

オニユリ
Lilium lancifolium
ユリ科 (植物生態園)
葉腋につく珠芽(ムカゴ)で増えます。鱗茎は大きく、「百合根」として食用にされるユリのひとつです。 

タマアジアイの写真 

タマアジサイ 
Hydrangea involucrata 
ユキノシタ科 (植物生態園) 
名前は蕾の形が球形であることからつけられています。写真は「玉段花(ギョクダンカ)」という品種で、装飾花が八重咲きのものです。 

クサアジサイの写真 

クサアジサイ
Cardiandra alternifolia
ユキノシタ科 (植物生態園)
写真はまだ蕾の状態ですが、ヤマアジサイに比べ、小さな両性花と装飾花をつけます。葉は互生につきます。

レンゲショウマの写真     
レンゲショウマ 
Anemonopsis  macrophylla
キンポウゲ科 (植物生態園) 
蓮をひっくり返したような花をつけるので「蓮華」の名がつきます。丸くぶら下がったものは蕾です。

カクレミノの写真

カクレミノ
Dendropanax  trifidus 
ウコギ科 (植物生態園)
雌雄同株。葉の形は花を付ける枝と付けない枝では違います。写真の葉は切れ込みがありません。秋になると果実が黒色に熟します。

オニヤブマオの写真 

オニヤブマオ
Boehmeria holosericea
イラクサ科 (植物生態園)
葉の下面はビロード状の毛が密生しています。

観覧温室では

ライティアレリギオサ写真 

ライティア レリギオサ
Wrightia religiosa
キョウチクトウ科
(ジャングルゾーン)
スリランカ花は葉腋に垂れ下がって咲きます。このため葉に隠れて見逃しがちですが、香りがよいのが特徴です。生け垣や刈り込んで寺院の庭などに良く植えられます。ライティア属はアフリカ、アジア、オーストラリアの熱帯に約24種が分布しています。

リンコグロッスムガードネル写真


リンコグロッスム ガードネリ
Rhynchoglossum gardneri
イワタバコ科
(冷房室)
スリランカ原産。リンコグロッスム属はインドから中国大陸南部、東南アジア、ニューギニア島にかけて数種が分布します。

イランイランノキ写真

イランイランノキ
Cananga odorata
バンレイシ科
(熱帯有用作物室)
インド、マレーシア、フィリピン原産。花は緑から黄色で強い芳香があります。花は高級な香水として有名なイランイラン香水の原料となります。イランイランの名はフィリピンのタガログ語が一般化したものです。

 

インパチエンスゴールドニー写真

インパチエンス ゴールドニー
Impatiens gordonii
ツリフネソウ科
(冷房室)
セイシェル共和国のマヘ島とシルエット島にのみ分布しています。長い間絶滅したと思われていたのですが、2個体がマヘ島で再発見されました。さらに1995年、200個体の群落がシルエット島で発見されました。

 

バオバブ写真

アフリカバオバブ
Adansonia digitata
パンヤ科
(砂漠・サバンナ室)
本年の一番花が7月18日に開花しました。現在つぼみは20個程度あります。約1週間後に次の開花が期待できます。 バオバブはドリアン、キワタなどと同じパンヤ科に属し、9種がアフリカ、オーストラリア、マダガスカルに分布しています。マダガスカルには8種が自生し、そのうちの7種が固有種です。
童話「星の王子さま」で有名な木で、アフリカでは創世のときに神が上下さかさまに植えた木とも言い伝えられています。属名のAdansoniaは18世紀にセネガルを調査したフランスの植物学者ミシェル アダンソンにちなみ、また、バオバブという名は現地語で「種子の多い果実」という意味の「Baohiba」に由来するといわれています。
バオバブは巨大な幹に水を貯めて乾期を乗り切るが、樹皮の下に葉緑体をもち、落葉している間も光合成をしていると考えられています。
果肉や種子が食用に、樹皮の強靭な繊維は屋根材、壁材、ロープなどに利用されます。幹には果実採集用の足場や樹皮を剥いだ跡がよく見られます。

園内花壇では 

クレオメ ’スパークラー ブラシュ’
Cleome ’Sparkler Blush’
フウチョウソウ科
(北山ワイルドガーデン)
オールアメリカセレクションズ(全米草花新品種審査協会)2002年金賞受賞品種。

 

ロベリアスペキオサ写真

ロベリア スペキオサ ’ファンスカーレット’
Lobelia ×speciosa ’Fan Scarlet’
キキョウ科 

(北山門前池水路)

 1995年フロロセレクト(欧州草花新品種審査協会)金賞受賞品種

ペニセツムパープルマジェスティ写真

ペニセツム ’パープルマジェスティ’
Pennisetum glaucum ’Purple Majesty’
イネ科

(沈床花壇)
オールアメリカセレクションズ(全米草花新品種審査協会)2003年金賞受賞品種。

ハゲイトウ写真


ハゲイトウ
Amaranthus tricolor cv.
ヒユ科
(洋風庭園)
熱帯アジア原産。これから秋にかけてどんどん美しくなります。

アメリカフヨウ写真

アメリカフヨウ
Hibiscus moscheutos cv.
(植物園会館前花壇)
北アメリカ原産のH. moscheutos(クサフヨウ)を基本にモミジアオイ(H. coccineus)やソコベニアオイ(H. militaris)などを交配した交雑種で、大きな花が特徴です。

 

 

 植物園スタンプラリー

  7月スタンプカワラナデシコの写真

7月はカワラナデシコです。

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142