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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成20年3月14日

  • こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています。

平成20年3月14日現在

『花の回廊-早春の草花展-』 開催中

3月中旬になり気温が上昇し、花々はボリューム満点で咲いています。いま、見応え抜群の状態です。(北山門広場に特設の花の回廊ハウス)

早春の草花展会場の写真 早春の草花展会場の写真 早春の草花展会場の写真 早春の草花展会場の写真

草花展の会期は、3月20日木曜日(祝日)までです。この機会ぜひ「花の回廊」をお楽しみ頂きますようお願いします。

ガーデンシクラメンの写真

ガーデンシクラメン
Cyclamen cv.
サクラソウ科 交雑種

ラナンキュラス園芸種の写真

ラナンキュラス園芸種
Ranunculus asiaticus cv.
キンポウゲ科 ヨーロッパ南東部、アジア南西部原産

ネメシアサンサシアピーチの写真

ネメシア ’サンサシアピーチ’
Nemesia strumosa cv.
ゴマノハグサ科

ムスカリ園芸種の写真

ムスカリ園芸種
Muscari armeniacum cv.
ユリ科

ビオラビビブルーフェイスの写真

ビオラ ’ビビ ブルーフェイス’ 
Viola×wittrockiana cv.
スミレ科

プリムラオブコニカリブレ混合

プリムラ・オブコニカ リブレ混合
Primula obconica cv.
サクラソウ科

シザンサスドワーフミックスの写真

シザンサス ’ドワーフミックス’
Schizanthus × wisetonensis cv. 
ナス科

プリムラマラコイデスロリポップミックスの写真

プリムラ・マラコイデス ’ロリポップミックス’
Primula malacoides cv.
サクラソウ科

コウサイタイの写真

コウサイタイ(紅菜苔)
Brassica rapa var.chinensis
アブラナ科 ヨーロッパ原産

ラッセルルピナス

ラッセルルピナス
Lupinus polyphyllus Hybrid 
マメ科 交雑種

(花の回廊の入室時間は10時から16時までです。3月20日(木曜・祝日)まで開催します。 )

園内花壇では

クロッカスの写真 クロッカスの写真 早春の球根ガーデンの写真

クロッカス園芸種
Crocus cv.
アヤメ科(北山門広場西けやき下、「早春の球根ガーデン」)
咲き始めたばかりです。これからクロッカス、ムスカリ、チューリップが「早春の球根ガーデン」を彩ります。

観覧温室では

ブラケアグラキリス写真

ブラケア・グラキリス
Blakea glacilis
ノボタン科
(ジャングルゾ-ン)
中央アメリカ原産。海抜2000メートルまで分布します。花弁と果実は食べられます。ブラケア属は中南米およびカリブ諸島に分布します。ブラケア属の名はMartin Blake氏の名にちなみます。

 テコマンテベヌスタ写真

テコマンテ・ベヌスタ
Tecomanthe venusta
ノウゼンカズラ科
(ジャングルゾーン)
ニューギニア原産。花は古い枝につきます。日本ではT. venustaとT. dendrophilaの2種が栽培されています。 デンドロフィラとベヌスタは同種として扱われる場合もありますが、園芸的には区別する必要があると思われます。

コンロンカ写真

コンロンカ
Mussaenda parviflora
アカネ科
(ジャングルゾーン)
種子島、屋久島、沖縄、台湾に分布します。半つる性の常緑低木で高さ1から1.5メートルくらいになります。ツル状に伸びた枝は非常に長くなります。本属の植物は約200種類あり、主に熱帯アジア、熱帯アフリカ、太平洋諸島に分布しています。東南アジアやハワイなどの熱帯地方では街路樹や庭木として利用されています。

ミリオカルパスティピタタ写真

ミリオカルパ・スティピタタ
Myriocarpa stipitata
イラクサ科
(ジャングルゾーン)
ブラジル原産の常緑低木です。葉面が美しく鉢物としても用いられます。地植えにして伸ばしてやると良く伸びた茎の葉腋から白色ひも状の花序をつけます。

ボーモンティアムルティフロラ写真

ボーモンティア・ムルティフロラ
Beaumontia multiflora
キョウチクトウ科
(ジャングルゾーン)
花芽はたくさんありますので、3月下旬まで楽しめそうです。夜間に香りが強くなりますが、昼間も顔を近づければよい香りがします。ボーモンティア属はインドからインドネシアにかけて 約8種が分布します。おしべは5個ですが葯は柱頭付近で筒状に合着します。開花後に剪定するのですが、開花期直後すなわち3月頃に剪定すると次の開花までに伸びすぎるので5月頃行います。
トリプラリスクミンギアナ雌株写真

トリプラリス・クミンギアナ(雌株)
Triplaris cumingiana
タデ科
(ジャングルゾーン)
コスタリカからエクアドル原産。花は目立たず、萼片が赤く美しくなります。萼は結実後も残り、翼となって飛散します。雌雄異株で雌花が大きく美しいのですが、雄花は白く小さく地味です。

サラカタイピンゲンシス写真

サラカ・タイピンゲンシス
Saraca thaipingensis
マメ科
(ジャングルゾーン)
マレー半島原産。高木で高さ10メートル近くになります。種子増殖ですが、苗の生長は遅いです。高木の下で半日陰の条件でよく育ちます。新葉も赤く非常に美しいです。

ムユウジュ  

ムユウジュ
Saraca indica
マメ科
(ジャングルゾーン)
今咲きはじめです。花は橙色で芳香があります。仏教三霊樹の一つで、お釈迦様の母君摩耶(まや)夫人がこの花に触れようとした時、お釈迦様が右脇腹から歩み出て「天上天下唯我独尊」と唱えたと伝えられています。インド、タイ、ミャンマーの寺院ではムユウジュの並木が多く見られます。サンスクリット語ではaokaといわれます。意味は無憂で、和名のムユウジュはここからくるといわれます。

パラミツ雌花写真

パラミツ雌花序
Artocarpus heterophyllus
クワ科
(熱帯有用作物室)
雌花序が咲いてきました。雄花序に比べて数が少ないので、見る機会は比較的少ないと思います。写真をよく見ると、白っぽい雌しべがたくさん出ているのが分かります。小バエも来ています。大きな果実が樹幹から垂れ下がっている様子は非常に印象的です。熱帯アジアでは果実が食糧として重要で、材も良質であることからよく利用されています。
英名はジャックフルーツ(Jackfruit)といいインドの現地語をポルトガル人が使い始めたことに由来しています。
原産地のインドから東南アジア、アラビア半島、東アフリカへ伝播し、紀元前から栽培されていました。紀元100年にはヨーロッパでも知られており、南アメリカ、西インド諸島へは18世紀になって伝播されました。果実の生産、消費ともアジアが盛んで、インドや東南アジア諸国で栽培が盛んに行われています。庭園樹やコーヒーの被陰樹として植えられることもよくあります。和名のパラミツはサンスクリット語に由来し、サンスクリット語で「最高のもの」という意味です。スポンディアスピナタ果実写真

スポンディアス・ピナタ果実

スポンディアスピナタ若い果実写真

スポンディアス・ピナタ 若い果実
Spondias pinata
ウルシ科
(熱帯有用作物室)
和名はアムラタマゴノキと呼ばれます。原産はインドからモルッカ諸島。果実はタマゴノキ(Spondias cytherea)と比べて小さく、品質も劣るため生食には向きませんが、ピクルスや料理用として用いられます。花や若葉も酸味があり食用になります。また果実は古来、止渇と血行をよくする生薬として用いられていました。樹皮は赤痢薬として用い、葉は酸性染色用として使われます。

ペアルケア画像

ペアルケア・ヒポキルティフロラ
Pearcea hypocyrtiflora
イワタバコ科
ペアルケアは南米に17種が分布する小型の草本で、地下に鱗茎があります。コーレリア属に近縁で、パラコーレリア属は最近では本属に含められています。
本種は南米の北部に自生し、地下の鱗茎から短い茎を数本出し、ユニークなオレンジ色の花をつけます。暗緑色の葉とのコントラストもよく、見ての通り大変かわいい植物です。

ゲッキツ果実写真

ゲッキツ
Murraya koenigii
ミカン科
(熱帯有用作物室)
白い花です。大変よい香りがします。英名をオレンジジャスミン、中国名は十里香、ともに花の香りから名づけられた名前です。果実も赤く鑑賞価値があります。観賞用や生垣にも使われます。材は緻密で彫刻、杖、刃物の柄に利用されます。カレープラントとも呼ばれ、葉をカレーの中に入れる香辛料として使います。基準変種(var. paniculata)は一般的に栽培されており、インド、ミャンマー、マレーシア、中国南部、フィリピン、台湾、琉球諸島に分布します。変種のムルレイヤ・パニクラタ・オンファロカルパ(var. omphalocarpa)は台湾の一部の地域のみに自生します。

植物生態園ほかでは

ミヤマカタバミの写真

ミヤマカタバミ
Oxalis griffithii 
カタバミ科 (植物生態園)
陽が明るくなると花弁が開きます。ハート形の小葉を株の付け根から出します。

 ユキワリイチゲの写真

ユキワリイチゲ
Anemone keiskeana
キンポウゲ科(植物生態園)
竹藪や川沿いの少し湿ったところに自生します。葉は褐色かかった緑色であまり目立ちません。

セイヨウハシバミの写真

セイヨウハシバミ
Corylus avellana
カバノキ科(しゃくやく園西側)
長い雄花序がぶらさがっています。ヘーゼルナッツは本種の果実のことです。

アンズ品種 ’小笠原’
Prunus armenica ’Ogasawara’
バラ科 (宿根草・有用植物園南側)
アンズの早咲き種が咲き出しました。

ヤブツバキの写真

ヤブツバキ
Camellia japonica 
ツバキ科 (北山ワイルドガーデン西側)
写真は北山ワイルドガーデン西側にある梅林付近にあるヤブツバキです。

ツバキ日本の誉の写真

ツバキ ’日本の誉’
Camellia japonica ’Nihonnohomare’
ツバキ科 (ツバキ園)
写真左側の花が本来の花色ですが、枝によっては右側のような赤い花が「枝変わり」で出てくることがあります。

ウメ緑萼の写真

ウメ ’緑萼’ 
Purunus mume ’Ryokugaku’
バラ科 (北山ワイルドガーデン西側)
萼の色が緑色なのが特徴です。開花する前の蕾の状態のほうがこの木の個性がよく出ます。

ウメ玉垣枝垂の写真

ウメ ’玉垣枝垂’
Purunus mume ’Tamagakishidare’
バラ科 (北山ワイルドガーデン西側)
ウメは週末には満開になりそうです。 

宿根草・有用植物園では

ミツマタの写真

ミツマタ(三椏)
Edgeworthia chrysantha
ジンチョウゲ科(宿根草・有用植物園)
中国南部原産。咲き始めたばかりです。3月中下旬が見頃となりそうです。枝が3つに分枝する特徴があることからこの名を持ちます。和紙の原料として有名で、日本の紙幣はミツマタを原材料にするため丈夫だそうです。近くに赤花種も植栽展示しています。

イリスレティキュラタの写真

イリス・レティキュラタ
Iris reticulata
アヤメ科(宿根草・有用植物園内ロックガーデン)
トルコ、イラク、イラン、ロシア等原産。 草丈十数センチの小さいアイリスです。薄紫から濃紫と花色に濃淡の変異があります。 
 

ヘレボルスオリエンタリスの写真

ヘレボルス・オリエンタリス交雑種
Helleborus orientalis Hybrid
キンポウゲ科(宿根草・有用植物園)
原種はギリシア、トルコ等原産。日本で広く栽培されているタイプのヘレボルスです。「レント」(キリストの受難節の時期=2月下旬から4月上旬)に咲くことから、英名でレンテンローズと呼ばれます。


リウココリネプルプレアの写真
リウココリネ・プルプレア
Leucocoryne purpurea
ユリ科(宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
チリ原産。薄紫の花弁の基部が濃い紫です。


リウココリネイキシオイデスの写真
リウココリネ・イキシオイデス
Leucocoryne ixioides
ユリ科(宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
チリ原産。大変美しい花です。

植物園スタンプラリー

3月はクロッカスです。

3月スタンプクロッカス画像

 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142