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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成20年4月25日

  • こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています。

平成20年4月25日現在

 園内花壇では

中、晩生のチューリップが見頃です。まだまだ良い状態で咲いています。ゴールデンウィークの前半が見納めとなりそうです。この機会、ぜひご鑑賞ください。 
大芝生地西側のチューリップ花壇の写真

大芝生地西側のチューリップ花壇
色とりどりの中晩生チューリップ。見応えあります。

北山門広場西側のケヤキ下チューリップの写真 

北山門広場西側ケヤキ下のチューリップ花壇
まだしばらくの間、綺麗なチューリップの絨毯の状態です。

チューリップ園芸品種 Tulipa cvs. ユリ科 


チューリップギンレイの写真
ギンレイ(銀嶺) トライアンフ系
(大芝生地西側花壇)

チューリップパウルスケーレルの写真

パウルスケーレル トライアンフ系
(大芝生地西側花壇)

チューリップ黄の写真

黄花の園芸品種 
(大芝生地西側花壇)

チューリップユリ咲き混合の写真

チューリップ ユリ咲き混合
(植物園会館前)
先が開いた花弁、桃、朱、橙、赤の色調は芸術作品のようです。植物園会館の前にあります。

スイスチャードの写真

スイスチャード
Beta vulgaris  var.flavescens
アカザ科 (正門入口付近他)
ヨーロッパ原産。赤い葉柄からは赤葉、黄色い葉柄からは緑葉、つやつやとした光沢のある葉、面白い葉菜類です。ホウレンソウと同じアカザ科で、同種の別変異にフダンソウ(不断草)という野菜があります。

ネメシアデニシュフラッグの写真

ネメシア ’デニシュフラッグ’
Nemesia  cv.
ゴマノハグサ科 (北山門広場特設の草花ハウス)


ケリンテプライドオブジブラルタルの写真

ケリンテ 園芸種
Cerinthe  cv.
ノウゼンカズラ科 (北山門広場特設の草花ハウス)


カサバルピナスの写真

カサバルピナス
Lupinus hirsutus
マメ科 (北山門広場特設の草花ハウス)
ポルトガル、地中海沿岸、北米西部原産。ルピナス属の和名はハウチワマメ属。ユニークな掌状複葉の根生葉ゆえについた名前です。本属の中には夏の高温多湿に弱い種が多く、栽培に注意を要します。

 

観覧温室では

ツンベルギアマイソレンシス写真 

ツンベルギア マイソレンシス
Thunbergia mysorensis
キツネノマゴ科
(ジャングルゾ-ン)
インド南部原産。花は腋生または頂生で、長さ40から100センチの総状花序を下垂します。花冠裂片は暗赤褐色で、基部は濃黄色、大きく開いた花筒内部は濃黄色になります。苞も暗赤褐色でつぼみのときから美しく印象的です。

テコマンテベヌスタ写真

テコマンテ ベヌスタ
Tecomanthe venusta
ノウゼンカズラ科
(ジャングルゾーン)
ニューギニア原産。花は古い枝につきます。日本ではT. venustaとT. dendrophilaの2種が栽培されています。 デンドロフィラとベヌスタは同種として扱われる場合もありますが、園芸的には区別する必要があると思われます。

サラセニア花写真

サラセニア
Sarracenia
サラセニア科
(ジャングルゾーン)
食虫植物の展示会の時期には花が終わってしまっているので、見ることが出来ませんが、今頃から咲き出します。

ヘリコニアヴァグネリアナ写真

ヘリコニア ヴァグネリアナ
Heliconia wagneriana
バショウ科
(ジャングルゾ-ン)
中央、南アメリカ原産で、特に日当たりのよい水辺に自生します。
バナナと同じバショウ科です。鮮やかな赤い色をした部分は苞とよばれ、その中に小さな花があります。

 

ホウガンノキ写真

ホウガンノキ
Couroupita guianensis
サガリバナ科
(ジャングルゾ-ン)

大変たくさん花芽がついています。開花は朝7時ごろ、午後4時までには落花してしまいます。今年は花序が非常にたくさんつきました。栽培条件下では結実しないため、人工授粉してやる必要があります。授粉は開花直後がよいようです。また、開花が始まる時期には同時に落葉し、新葉がいっせいに伸びてくるのですが、新葉が伸びきったころの方が、結実しやすいようです。

花は2種類の花粉を作ります。一つは花柱の周りを取り巻く環状のおしべによって作られ、単粒で滑らかな表面を持ち発芽します。もう一方は帽子状になるおしべ群から生じる花粉で4集粒になり表面は粗く発芽能力がありません。訪花したハナバチ類は帽子状のおしべ群から花粉を集めていることが観察されており、、この不稔のおしべは送粉者のハナバチ類に対する報酬と考えられています。花には芳香があり、香水の原料として研究されています。


ムユウジュ写真  

ムユウジュ
Saraca indica
マメ科
(ジャングルゾーン)
花は橙色で芳香があります。仏教三霊樹の一つで、お釈迦様の母君摩耶(まや)夫人がこの花に触れようとした時、お釈迦様が右脇腹から歩み出て「天上天下唯我独尊」と唱えたと伝えられています。インド、タイ、ミャンマーの寺院ではムユウジュの並木が多く見られます。サンスクリット語ではaokaといわれます。意味は無憂で、和名のムユウジュはここからくるといわれます。

パラミツ雌花写真

パラミツ雌花序
Artocarpus heterophyllus
クワ科
(熱帯有用作物室)
雌花序が咲いています。雄花序に比べて数が少ないので、見る機会は比較的少ないと思います。写真をよく見ると、白っぽい雌しべがたくさん出ているのが分かります。小バエも来ています。大きな果実が樹幹から垂れ下がっている様子は非常に印象的です。熱帯アジアでは果実が食糧として重要で、材も良質であることからよく利用されています。
英名はジャックフルーツ(Jackfruit)といいインドの現地語をポルトガル人が使い始めたことに由来しています。
原産地のインドから東南アジア、アラビア半島、東アフリカへ伝播し、紀元前から栽培されていました。紀元100年にはヨーロッパでも知られており、南アメリカ、西インド諸島へは18世紀になって伝播されました。果実の生産、消費ともアジアが盛んで、インドや東南アジア諸国で栽培が盛んに行われています。庭園樹やコーヒーの被陰樹として植えられることもよくあります。和名のパラミツはサンスクリット語に由来し、「最高のもの」という意味です。

ボンバクスエリプティクム写真

 ボンバクス エリプティクム
Bombax ellipticum
パンヤ科
(砂漠サバンナ室)
白く清楚な花です。一日花ですが、次々と咲いていきます。

グレヴィレアプーリンダエレガンス写真

グレヴィレア ’プーリンダ エレガンス’
Grevillea ’Poorinda Elegance’
ヤマモガシ科
(中庭)
オーストラリア、ビクトリア州のホッジ(L. Hodge)作出による園芸品種で、所有地の名であるPoorindaを冠しています。グレヴィレア属は約250種が知られていますがその大部分がオーストラリア南西部に分布します。

 

テロペアシェイディレディー写真 

テロペア ’シェイディレディー’
Telopea ’Shady Lady’
ヤマモガシ科
(中庭)
属名はギリシア語telopos(遠くから見える)に由来し、赤い花が目立つことにちなむそうです。オーストラリア東部を代表する花木で数種が知られています。切り花にしても長持ちします。花は管状で細長く、開花すると花柱が外に突出します。総苞はその下にあります。

 

 

植物生態園ほかでは

レンゲツツジの写真

レンゲツツジ
Rhododendron japonicum
ツツジ科 (植物生態園)
高原に咲くツツジです。京都府福知山市の「市の花」の一つに指定されています。

セイシカの写真

セイシカ
Rhododendron latoucheae
ツツジ科(植物生態園)
漢字では「聖紫花」と書きます。沖縄、中国、台湾に自生するツツジの仲間です。耐寒性があり京都市内でも大丈夫です。

ミツバウツギの写真

ミツバウツギ
Staphylea bumalda
ミツバウツギ科 (植物生態園)
 葉が3出複葉で、茎が空洞であることからこの名があります。

コンロンソウの写真

コンロンソウ
Cardamine leucantha
アブラナ科 (植物生態園)
4個の白い花弁をつけます。植物生態園で群生しています。

園内の新緑
紅葉が美しい植物は、新緑も大変美しいです。

アカバナアメリカトチノキの写真 アカバナアメリカトチノキの開花写真

アカバナアメリカトチノキ
Aesculus pavia
トチノキ科(宿根草・有用植物園南側)
アメリカ南部原産。写真右は2006年の開花写真です。

セイヨウシャクナゲの写真

セイヨウシャクナゲ
Rhododendron cv.
ツツジ科 (洋風庭園ほか)
写真は「アイボリースカーレット(Ivory Scarlet)」という品種です。植物園会館近くに植栽されています。

 

宿根草有用植物園では

今年のキモッコウバラの写真 今年のキモッコウバラの写真2

昨年のキモッコウバラ開花時の写真

キモッコウバラ(黄木香薔薇)
Rosa banksiae cv.lutea
バラ科 (宿根草・有用植物園)
原種は中国中南部原産。4月21日に開花を確認し、24日時点では三分咲き程度の開花です。今週末4月26、27日(土、日)には、遠くから見ても大きな黄色い傘の姿になりそうです。棘(とげ)のないバラで、房咲き、八重のの明るい黄花が特徴です。(写真 上2枚は本年4月22日の様子、下1枚は昨年満開時の様子)

ミツガシワの写真 

ミツガシワ(三槲)
Menyanthes trifoliata
ミツガシワ科 (宿根草・有用植物園内西の池、通称「かえる池」)
北半球の寒冷地に自生。日本では北海道、本州の高原の湿地に分布。京都市左京区の深泥ヶ池にも群落が見られます。氷河期の残存植物と考えられています。柏に似た三枚の葉からなる複葉からついたのがこの和名です。

ショウブの写真 

ショウブ(菖蒲)
Acorus calamus
サトイモ科 (宿根草・有用植物園内西の池、通称「かえる池」)
北半球の寒冷地に自生。端午の節句の縁起物や菖蒲湯等で用いられるショウブの花です。花菖蒲(アヤメ科)と混同されがちですが、このショウブはサトイモ科です。

ボタンイズモノホコリの写真 ボタンカスガヤマの写真

ボタン園芸品種 Paeonia suffruticosa cv.

(赤花) ’出雲の誇’ ’Izumonohokori’
(桃花) ’春日山’ ’Kasugayama’

ボタン科 (宿根草・有用植物園)
原種は中国原産。紹介した種は、晩秋から初冬に葉無しの姿で花を咲かせる寒咲き系品種の春花です。(年に2回開花します) 春牡丹(年1回開花)に比べて春花の開花期が10日前後早いのが特徴です。春牡丹の方は4月下旬から5月上旬が見頃となります。

パエオニアムロコセウィツキーの写真
パエオニア・ムロコセウィツキー
Paeonia mlokosewitschii 
ボタン科 (宿根草・有用植物園)
コーカサス地方原産。上のボタン(牡丹)と同じパエオニア属の植物ですが、原産地が違うと花姿も随分異なるものです。薄黄色の丸みのある花弁が印象的です。

モロッコナズナの写真
モロッコナズナ
Aethionema grandiflorum
アブラナ科 (宿根草・有用植物園内ロックガーデン)
コーカサス地方、小アジア等原産。水はけが良く、風通しのよい場所を好みます。挿し芽で容易に繁殖することができます。

ベニバナトキワマンサクの写真

ベニバナトキワマンサク
Loropetalum chinense var.rubra
マンサク科 (宿根草・有用植物園東入口)
中国原産。トキワマンサクの赤花種で、葉も赤葉(銅葉)です。次々分枝するため、剪定してもすぐに広がった樹形となります。4月24日現在、花満開に近い状態です。宿根草有用植物園東入口に植栽しています。


ムベの写真 

ムベ(郁子)
Stauntonia hexaphylla
アケビ科 (宿根草・有用植物園内中央パーゴラ)
本州から沖縄、台湾、中国南部に自生。雌雄同株ですが、同一株内では雄花、雌花の花期にズレがあり、数株植えると受精、結実しやすいようです。アケビに似た果実は、熟してもアケビと違い縦に裂けませんが、食味はアケビに似ています。 

 

植物園スタンプラリー

4月はバイモです。

スタンプラリーバイモの写真

 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142