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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成20年7月18日

  • こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています

平成20年7月18日現在

夏の植物園も楽しさいっぱい!

梅雨が明けて、セミの鳴き声も一層大きく聞こえるようになりました。本格的な夏到来です。

ヒマワリ、トロピカルプランツ、カボチャ、池の水生植物などなど、夏の植物園も楽しさいっぱいです。

オモチャカボチャの写真 オンタイスイレンの写真 トケイソウインカルナータの写真 ナガビョウタンの写真

沈床花壇噴水の写真

 

観覧温室では

熱帯スイレン写真

観覧温室外側の鏡池では、熱帯スイレンが見頃です。これから9月いっぱいまで楽しめます。静かなる人気スポット!

エンセテグラウクム写真

エンセテ グラウクム
Ensete glaucum
バショウ科
(観覧温室入口前)
エンセテ グラウクムは栽培が難しく、開花に至る例は少ないのですが、当園では2005年5月に一度開花しています。
開花後採種し、実生繁殖した個体が今回花を咲かせました。発芽させること自体が難しい植物で、栽培条件下で実生繁殖した第2世代が開花した例は極めて珍しく、当園では初めてです。
原産はミャンマー、中国、タイ、ラオス、ベトナム、フィリピン、インドネシア、パプアニューギニア、ソロモン諸島です。
バナナの仲間ですが、開花すると株は枯れてしまうので種子で繁殖させるしかありません。

ペトレアボルビリス写真

ペトレア ボルビリス
Petrea volubilis
クマツヅラ科
(ジャングルゾ-ン)
原産はメキシコと中央アメリカ。淡青色の花序は長さ30センチになります。がくはやや色が薄く、花が落ちてもがくだけは残ります。

シクンシ写真


シクンシ
Quisqualis indica
シクンシ科
(ジャングルゾ-ン)
熱帯アジア、マレーシアに分布します。琉球諸島に野生化しています。花には芳香があります。花は最初は白色ですが、すぐにピンク色になり、最後は赤色になります。1987年にキューバの植物園から導入しました。

 

ヒメノカリススペキオサ写真

ヒメノカリス スペキオサ
Hymenocallis speciosa
ヒガンバナ科
(ジャングルゾーン)
西インド諸島原産。鱗茎、草姿、花形はH. caribaeaに良く似ていますが、より大型で、花は径20センチにもなります。バニラに似た強い芳香があります。

ムサロサケア写真

ムサ ロサケア
Musa rosacea
バショウ科
(ジャングルゾ-ン)
雄花序の苞が桃色で美しい、観賞用のバナナです。食用になるバナナと違い、花序が直立します。

タイガーオーキッド写真 タイガーオーキッド花序写真

タイガーオーキッド
(グランマトフィルム スペキオスム)
Grammatophyllum speciosum (砂漠サバンナ室)
タイガーオーキッドと呼ばれています。ミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ニューギニアに広く分布しています。草姿が3メートル以上にもなる世界で一番大きなランで、1851年にロンドンのクリスタルパレスに展示された株は2トン近くあったといわれています。直径10センチぐらいの花には、黄緑色地に褐色の斑点があり、トラの縞模様に似ているところから、タイガーオーキッドと呼ばれています。
株が大きくならないと咲かないので、日本では開花しにくいランのひとつです。花茎が6本上がっています。タイガース優勝の前祝いでしょうか(園長は巨人ファンのようですが)?

キソウテンガイ雄花写真


キソウテンガイ雄株
Welwitschia mirabilis
ウェルウィッチア科
(砂漠サバンナ室)
 南西アフリカの砂漠地帯にのみ分布する植物で、ウェルウィッチア科は一属一種です。分類上からも独特の形態をもつ植物で、終生2枚の葉だけを伸ばし続ける非常に変わった裸子植物です。雌雄異株で、とても長寿な植物で1000年以上生きるといわれます。放射性炭素による測定では600年という数値も出ています。

 

 

 エピデンドルムプリスマトカルプム写真

エピデンドルム プリスマトカルプム
Epidendrum prismatocarpum

ラン科

(ラン室)

コスタリカ、パナマ原産。桃色の唇弁がかわいらしく印象的です。がく片には暗紫色の大きな斑点が入ります。

チユウキンレン写真

チユウキンレン
Musella lasiocarpa
バショウ科 (中庭、温室入口前庭)
黄色く花のように見える部分は苞と呼ばれます。苞の部分がハスの花のように見えることから、中国名「地湧金蓮」、すなわち地面から現れる金色のハスと名づけられました。中国南部からインドシナ半島の標高1000から2500メートルの山の斜面に分布します。中国の雲南省では農家の生垣に植えられたり、地下茎や偽茎が豚の餌にされたりします。

 

植物生態園では

タマアジサイの写真 ナツノタムラソウの写真

タマアジサイ Hydrangea involucrata ユキノシタ科 (写真左)
ナツノタムラソウ Salvia lutescens var. intermedia シソ科(写真右)

カリガネソウの写真 ヤブミョウガの写真

カリガネソウ Caryopteris divaricata クマツヅラ科(写真左)
ヤブミョウガ Pollia japonica ツユクサ科(写真右)  

ウバユリの写真 ハグロソウの写真

ウバユリ Lilium cordatum  ユリ科(写真左)
ハグロソウ Peristrophe japonica  キツネノマゴ科(写真右)
両種とも植物生態園南口側に多くあります。

カラマツソウの写真 

アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum キンポウゲ科 (写真左)
オニユリ Lilium lancifolium ユリ科(写真右)

ユキミバナの写真 コアカソの写真

ユキミバナ Strobilanthes wakasanus キツネノマゴ科 (写真左)
コアカソ Boehmeria spicata イラクサ科(写真右)

宿根草有用植物園では

センノウの写真 

センノウ(幻の園芸植物)
Lychnis bungeana ’Senno’
ナデシコ科(宿根草・有用植物園)
中国原産の多年草。室町時代、中国から京都市嵯峨の仙翁寺(せんのうじ)に導入されたセンノウは茶花などとして大変人気がありました。お寺の廃絶後、栽培に手がかかることもあり見られなくなり、国内では姿を消したものとされていました。11年前に島根県八束郡で栽培(栄養繁殖)されていた株がセンノウと鑑定されました。この貴重な株を頂き、挿し木繁殖により個体を維持し植栽展示しています。染色体の基本数が3倍であるため減数分裂しにくく種子をつくりにくい性質をもちます。また、いや地がきつく(線虫による)同一場所での連作がきかないため、毎年挿し芽で繁殖しています。


ハナハスベニマンマンの写真 

ハス ’紅万々’
Nelumbo nucifera ’Koumanman’
ハス科 (宿根草・有用植物園)
花蓮の原産地はインド、中国等。大きな八重の花を咲かせています。花びらの数は百枚以上。


ブラックベリールブスの写真 

ルブス(ブラックベリー)
Rubus fruticosus
バラ科 (宿根草・有用植物園)
ヨーロッパ原産。5月に開花したルブスの果実が黒く熟してきました。やや酸味のある熟果は、生食やジャムとして利用されます。

アガパンサスイナペルツスの写真 

アガパンサス・イナペルツス
Agapanthus inapertus
ユリ科 (宿根草・有用植物園)
南アフリカ原産。南アフリカの山岳地に自生する種で比較的耐寒性は強いです。白い花は垂れ下がるようにして咲いています。


パッシフローラインカルナータの写真
パッシフローラ・インカルナータ
Passiflora incarnata
トケイソウ科 (宿根草・有用植物園)
北米原産。耐寒性があり、庭植えが可能なトケイソウの一つです。

トロロアオイの写真 

トロロアオイ
Abelmoschus manihot
アオイ科 (宿根草・有用植物園)
熱帯アジア原産。樹液は製紙工程上の糊として利用されます。

ヤブミョウガの写真 

ヤブミョウガ
Pollia japonica 
ツユクサ科 (宿根草・有用植物園)
東アジア(中国、朝鮮半島、台湾、日本等)原産。日本では関東地方以西の湿地に自生します。夏の白い花、秋に実る濃い青の果実が特徴的です。

マーシュマロウの写真 

マーシュマロウ 
Althaea officinalis
アオイ科 (宿根草・有用植物園)
西ヨーロッパ、シベリア、オーストラリア原産。お菓子の「マシュマロ」という名前は、昔、この植物の根を原料にしたことに由来します。葉、花、種子はサラダとしても利用されます。

ヨモギギクの写真 

ヨモギギク
Tanacetum vulgare
キク科 (宿根草・有用植物園)
ヨーロッパ、シベリア原産。昔、全草が寄生虫駆除に利用されたそうです。


サジタリア属の一種の写真 

サジタリア属の一種
Sagittaria sp.
オモダカ科 (宿根草・有用植物園内東の池、通称かえる池)北米原産。巨大なオモダカです。形状などの性質から、Sagittaria  macrofoliaではないかと思われますが、導入記録がないためサジタリア属の一種とします。
 

 

園内花壇では

北山ワイルドガーデンのカボチャトンネル(変わり種カボチャ他、ヒョウタン、ニガウリ等のウリ類)に果実がぶら下がり始めました。これから夏休みにかけて、果実の数は増えていきます。昨年に比べトンネル総延長も長くなりました。ご期待下さい。

 

(左)ナガビョウタン 
Lagenaria siceraria var. gourda cv.
ウリ科 (北山ワイルドガーデン)

(右)オモチャカボチャ 
Cucurbita pepo ’Small Fruits Mix’ 
ウリ科 (北山ワイルドガーデン)

 

ミニカボチャ各種
Cucurbita cv. 
ウリ科 (北山ワイルドガーデン)


キバナツノゴマの写真

キバナノツノゴマ 
Ibicella lutea
ツノゴマ科 (北山ワイルドガーデン)
南アフリカ原産。葉裏等に粘液があり、食虫植物の一つです。これから、曲がった角(つの)のような果実を実らせます。

 トウガラシブラックパールの写真

トウガラシ ’ブラックパール’
Capsicum annuum ’Black pearl’
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
オールアメリカセレクションズ(全米草花新品種審査協会)
2006年金賞受賞品種
黒真珠(ブラックパール)が着果しはじめました。秋に向かってボリューム、見応えがどんどん増していきます。

アメリカフヨウの写真 アメリカフヨウの写真

アメリカフヨウ
Hibiscus moscheutos cv.
アオイ科 (沈床花壇)

ウモウケイトウの写真
ウモウケイトウ 
Celosia cristata var. plumosa cv.
ヒユ科 (沈床花壇)


ベニバナサルビアの写真

ベニバナサルビア
Salvia coccinea  cv.
シソ科 (沈床花壇他)


アフリカンマリーゴールドの写真

アフリカンマリーゴールド
Tagetes erecta  cv.
キク科 (沈床花壇他)


 

植物園スタンプラリー

7月はヒマラヤシーダです。

ヒマラヤシーダー画像 

 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142