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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成20年8月1日

  • こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています

平成20年8月1日現在

 

観覧温室では

熱帯スイレン写真

観覧温室外側の鏡池では、熱帯スイレンが見頃です。これから9月いっぱいまで楽しめます。静かなる人気スポット!

エンセテグラウクム写真

エンセテ グラウクム
Ensete glaucum
バショウ科
(観覧温室入口前)
エンセテ グラウクムは栽培が難しく、開花に至る例は少ないのですが、当園では2005年5月に一度開花しています。
開花後採種し、実生繁殖した個体が今回花を咲かせました。発芽させること自体が難しい植物で、栽培条件下で実生繁殖した第2世代が開花した例は極めて珍しく、国内では初めてです。
原産はミャンマー、中国、タイ、ラオス、ベトナム、フィリピン、インドネシア、パプアニューギニア、ソロモン諸島です。
バナナの仲間ですが、開花すると株は枯れてしまうので種子で繁殖させるしかありません。

ペトレアボルビリス写真

ペトレア ボルビリス
Petrea volubilis
クマツヅラ科
(ジャングルゾ-ン)
原産はメキシコと中央アメリカ。淡青色の花序は長さ30センチになります。がくはやや色が薄く、花が落ちてもがくだけは残ります。

シクンシ写真

シクンシ
Quisqualis indica
シクンシ科
(ジャングルゾ-ン)
熱帯アジア、マレーシアに分布します。琉球諸島に野生化しています。花には芳香があります。花は最初は白色ですが、すぐにピンク色になり、最後は赤色になります。1987年にキューバの植物園から導入しました。

 キバナキョウチクトウ写真

キバナキョウチクトウ
Thevetia peruviana
キョウチクトウ科
(ジャングルゾーン)
熱帯アメリカ原産。一斉に咲くわけではなく、次々に咲いていきます。

ヒメノカリススペキオサ写真

ヒメノカリス スペキオサ
Hymenocallis speciosa
ヒガンバナ科
(ジャングルゾーン)
西インド諸島原産。鱗茎、草姿、花形はH. caribaeaに良く似ていますが、より大型で、花は径20センチにもなります。バニラに似た強い芳香があります。

ムサロサケア写真

ムサ ロサケア
Musa rosacea
バショウ科
(ジャングルゾ-ン)
雄花序の苞が桃色で美しい、観賞用のバナナです。食用になるバナナと違い、花序が直立します。

レンブ写真

レンブ
Syzygium samarangense
フトモモ科
(熱帯有用作物室)
熱帯アジア原産。花は白色。果実は洋梨型で乳白色から紅色、甘酸っぱくて香気があり、生食または加工用に用いられます。広く熱帯から亜熱帯で栽培されます

ディモルフォルキスロウィ写真

ディモルフォルキス ロウィ
Dimorphorchis lowii
ラン科
(冷房室)
属名のディモルフォルキスはギリシャ語のDi「2つの」、Morphe「形態」、Orchis「ラン」、を組み合わせたもので、属名の通り1つの花茎に2種の異なる花が咲きます。花茎は長く2メートルを超えるようになりますが、花茎の基部には鮮やかな黄色で甘い香りを放つ花が数花つき、下部には赤褐色で無香の花が咲きます。ランの中では、2種の異なる花が咲くのはディモルフォルキスだけです。ボルネオ島のサラワク州とサバ州にまたがって分布しており、標高1000メートル以下の熱帯林の高湿度な環境に生育しています。

タイガーオーキッド写真 タイガーオーキッド花序写真

タイガーオーキッド
(グランマトフィルム スペキオスム)
Grammatophyllum speciosum (砂漠サバンナ室)
タイガーオーキッドと呼ばれています。ミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ニューギニアに広く分布しています。草姿が3メートル以上にもなる世界で一番大きなランで、1851年にロンドンのクリスタルパレスに展示された株は2トン近くあったといわれています。直径10センチぐらいの花には、黄緑色地に褐色の斑点があり、トラの縞模様に似ているところから、タイガーオーキッドと呼ばれています。
株が大きくならないと咲かないので、日本では開花しにくいランのひとつです。花茎が6本上がっています。タイガース優勝の前祝いでしょうか(園長は巨人ファンのようですが)?

キソウテンガイ雄花写真

キソウテンガイ雄株
Welwitschia mirabilis
ウェルウィッチア科
(砂漠サバンナ室)
 南西アフリカの砂漠地帯にのみ分布する植物で、ウェルウィッチア科は一属一種です。分類上からも独特の形態をもつ植物で、終生2枚の葉だけを伸ばし続ける非常に変わった裸子植物です。雌雄異株で、とても長寿な植物で1000年以上生きるといわれます。放射性炭素による測定では600年という数値も出ています。

 アキメネス展示写真

ラン室でアキメネスを展示しています。

 エピデンドルムプリスマトカルプム写真

エピデンドルム プリスマトカルプム
Epidendrum prismatocarpum
ラン科(ラン室)
コスタリカ、パナマ原産。桃色の唇弁がかわいらしく印象的です。がく片には暗紫色の大きな斑点が入ります。

チユウキンレン写真

チユウキンレン
Musella lasiocarpa
バショウ科 (中庭、温室入口前庭)
黄色く花のように見える部分は苞と呼ばれます。苞の部分がハスの花のように見えることから、中国名「地湧金蓮」、すなわち地面から現れる金色のハスと名づけられました。中国南部からインドシナ半島の標高1000から2500メートルの山の斜面に分布します。中国の雲南省では農家の生垣に植えられたり、地下茎や偽茎が豚の餌にされたりします。

 

植物生態園では

フシグロセンノウの写真 ヒヨドリバナの写真

フシグロセンノウ Lychnis miqueliana ナデシコ科 (写真左)
ヒヨドリバナ Eupatorium chinense キク科(写真右)

ナガバノコウヤボウキの写真 サワギキョウの写真

ナガバノコウヤボウキ Pertya glabrescens キク科(写真左)
サワギキョウ Lobelia sessilifolia キキョウ科(写真右)  

シロネの写真 トウテイランの写真

シロネ Lycopus lucidus  シソ科(写真左)
トウテイラン Veronica ornata  ゴマノハグサ科(写真右)
カノコユリの写真 セリの写真

カノコユリ Lilium speciosum ユリ科 (写真左) 本種は四国、九州に分布します。
セリ Oenanthe japonica セリ科(写真右)

 

宿根草有用植物園では

ウコンの写真 ウコンの写真 

ウコン(鬱金)
Curcuma longa
ショウガ科 (宿根草・有用植物園内有用植物ゾーン)
インド原産。根茎にはクルクミンという黄色の色素が豊富に含まれます。この色素を適量摂取すると健胃作用があります。カレーの材料(ターメリック=ウコン)やたくあんの色付けなどにも利用されています。


ヒオウギの写真

ヒオウギ(檜扇)
Belamcanda chinensis
アヤメ科 (宿根草・有用植物園)
本州以南の日本や朝鮮半島、中国に自生。和名の由来は、葉の形が檜扇(ひおうぎ)に似ていることから。祇園祭の花。秋には果実が割れて真っ黒の種子が姿を現します。万葉集では、この種子は「うばたま」、「ぬばたま」と読まれ、「夜」、「夢」、「黒」などの言葉に掛かる枕詞に使われています。

ユウガオの写真

ユウガオ(夕顔)の果実
Lagenaria siceraria var. hispida
ウリ科 (宿根草・有用植物園)
北アフリカ、アジア熱帯原産。開花期のピークは過ぎ、現在果実が肥大しています。(水平径25から35センチメートル、長さ40センチメートル前後) 源氏物語では、夕暮れ時に花開き翌朝しぼむ花を、闇に現れ世を忍ぶ「夕顔の君」の姿にたとえています。(源氏物語4帖「夕顔」)


ナガビョウタンとヘビウリの写真 

(左)ナガビョウタン
Lagenaria siceraria var. gourda cv.
ウリ科(宿根草・有用植物園)
原産地はアフリカ北部、熱帯アジアとされています。隣のヘビウリと「美の競演」ならず、「珍の競演」です。

(右)ヘビウリ
Trichosanthes cucumeriana var.anguina
ウリ科 (宿根草・有用植物園)
インド原産。果実の曲がっている様子はまさにヘビのようです。

ナタマメの写真 

ナタマメ(鉈豆)
Canavalia gladiata
マメ科 (宿根草・有用植物園)
熱帯アジア原産。和名は、大きさ、分厚さが、ちょうど薪割りに使うナタに似ていることから。福神漬けの材料としても有名です。

ギンバイカの写真 

ギンバイカ(銀梅花)
Myrtus communis
フトモモ科(宿根草・有用植物園)
地中海沿岸、南米原産。ギリシャ、ローマ時代から栽培され、葉や果実は香味料、香水等として利用されてきました。
花は梅の花に似て、白い花の雄しべは輝いてみえることからこの名が付いたものと思われます。

センノウの写真
センノウ(仙翁)
Lychnis bungeana ’Senno’
ナデシコ科(宿根草・有用植物園)
中国原産の多年草。室町時代、中国から京都市嵯峨の仙翁寺(せんのうじ)に導入されたセンノウは茶花などとして大変人気がありました。お寺の廃絶後、栽培に手がかかることもあり見られなくなり、国内では姿を消したものとされていました。11年前に島根県八束郡で栽培(栄養繁殖)されていた株がセンノウと鑑定されました。この貴重な株を頂き、挿し木繁殖により個体を維持し植栽展示しています。染色体の基本数が3倍であるため減数分裂しにくく種子をつくりにくい性質をもちます。また、土壌線虫により生育が阻害され、同一場所での連作がきかないため、毎年挿し芽で繁殖しています。

ヒメノカリスカリバエアの写真 

ヒメノカリス カリバエア
Hymenocalis caribaea
ヒガンバナ科(宿根草・有用植物園)
西インド諸島原産。昆虫のクモを思わせるようなユニークな形状の花です。別名Spaider liliy。


ユーコミスアウツムナリスの写真 

ユーコミス アウツムナリス
Eucomis autumnalis
ユリ科 (宿根草・有用植物園)
アフリカ南部原産。ユーコミス属の中では大型種で最もよく栽培されています。日当たりがよく排水の良い場所を好み、冬季は霜よけ程度の防寒が必要です。

エキノプスルテニカスの写真 

エキノプス ルテニカス ’プラチナム ブルー’
Echinops ruthenicus ’Platinum Blue’
キク科(宿根草・有用植物園)
原種は地中海沿岸等原産。和名はルリタマアザミ。直径3から4センチの鮮やかな青の瑠璃玉が宙に浮かんでいるようです。  

園内花壇では

ヒョウタンの写真 トサカケイトウの写真

ヒョウタンのトンネル Lagenaria siceraria var. gourda cv.
ウリ科 (写真左、北山ワイルドガーデン)
トサカケイトウ Celosia cristata cv.
ヒユ科 (写真右、北山ワイルドガーデン)

トウガラシチリチリーの写真 トウガラシバナナピーマンの写真

トウガラシ ’チリチリ’ Capsicum annuum ’Chilly Chili’
ナス科 (写真左、北山ワイルドガーデン)
トウガラシ ’バナナピーマン’ Capsicum annuum ’Banana Piment’
ナス科 (写真右、北山ワイルドガーデン)
トウガラシ紫炎の写真 トウガラシハバネロの写真

トウガラシ ’紫炎’ Capsicum annuum ’Shien’
ナス科 (写真左、北山ワイルドガーデン)
トウガラシ ’ハバネロ’ Capsicum annuum ’Habanero’
ナス科 (写真右、北山ワイルドガーデン) まだ果実は青い状態です。

アメリカフヨウの写真
アメリカフヨウ
Hibiscus moscheutos cv.
アオイ科 (写真右、沈床花壇) 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142