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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成20年10月10日

こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています

平成20年10月10日現在

コスモスは今が最高です!

コスモスの写真

北山ワイルドガーデン、大芝生地西側花壇ではコスモスの開花がピークを迎えました。

コスモス Cosmos bipinnatus cv. キク科  北山門広場には、これまでで最高の376鉢のプランターが並びました。コスモス畑の広がりを感じて頂けます。

観覧温室では

 

 エンセテグラウクム写真

エンセテ グラウクム
Ensete glaucum
バショウ科(観覧温室入口前)
エンセテ グラウクムは栽培が難しく、開花に至る例は少ないのですが、当園では2005年5月に一度開花しています。
開花後採種し、実生繁殖した個体が今回花を咲かせました。発芽させること自体が難しい植物で、栽培条件下で実生繁殖した第2世代が開花した例は極めて珍しく、国内では初めてです。
原産はミャンマー、中国、タイ、ラオス、ベトナム、フィリピン、インドネシア、パプアニューギニア、ソロモン諸島です。
バナナの仲間ですが、開花すると株は枯れてしまうので種子で繁殖させるしかありません。

ハメリアパテンス写真 

ハメリア パテンス
Hamelia patens
アカネ科(ジャングルゾーン)
フロリダ、西インド諸島からブラジル原産。筒状の花は橙から鮮紅色で枝先に3から5個の花序となって次々咲きます。目線より少し高い位置にあります。

オウコチョウ写真

オウコチョウ
Caesalpinia pulcherrima
マメ科 
(ジャングルゾーン)
西インド諸島原産といわれています。花色は橙色から黄色で個体変異が多く、様々な色合いの花があります。当園の個体は黄色の花と赤に白の覆輪の2種類があります。九州南部より南では戸外で栽培可能です。

 

サガリバナ花序写真 サガリバナ全体写真

サガリバナ
Barringtonia racemosa
サガリバナ科
(ジャングルゾーン)
東南アジアから太平洋諸島の湿地に分布します。薄いピンク色で糸状に広がっている部分は雄しべです。その下に短い花弁がつきます。花序は長さ50センチくらいで15から20花つけますが、いったん花が終わっていもその花序がさらに伸びて花をつけます。熱帯では日陰樹や防風林として利用されます。夜に開花し、朝には落ちてしまっているので開花した状態は観察できませんが、落ちた花を水鉢に浮かべていますのできれいな状態で観察していただけます。大変よい香りがします。

カラテアクロタリフェラ写真

カラテア クロタリフェラ
Calathea crotalifera
クズウコン科
(ジャングルゾーン)
メキシコ、パナマ、エクアドルの原産。草丈は2メートル以上になります。2列に互生した橙色の苞の間に黄色の花がつきます。苞の色には変異があり、白や緑のものがあります。

ミラクルフルーツ果実写真

ミラクルフルーツ
Synsepalum dulcificum
アカテツ科
(熱帯有用作物室)
熱帯アフリカ原産。長さ2センチほどの赤い液果に含まれるミラクリンという化合物は舌の味蕾(みらい:舌の上の味を感じる場所)に作用して、すっぱいものを甘く感じさせる効果を持ちます。ミラクリンは食欲を抑制する働きもあり、ちまたでブームのなんとかダイエットより、いいかも?

ゴレンシ果実写真

ゴレンシ
Averrhoa carambola
カタバミ科
(熱帯有用作物室)
花もたくさん咲きました。これから果実の数が増えてくると思います。原産地は不明です。インド、インドネシアもしくはマレー半島といわれています。現在では東南アジアを中心に世界の熱帯亜熱帯に分布しています。果実に5本の稜が立ち、果実の横断面が星型をしていることからスターフルーツとも呼ばれます。
果実は生食か砂糖漬けをたべます。薄く切ってサラダに入れたりもします。

 ディモルフォルキスロウィ全体写真 ディモルフォルキスロウィ下部の花写真 ディモルフォルキスロウィ上部の花写真

 

ディモルフォルキス ロウィ
Dimorphorchis lowii
ラン科
(冷房室)

前回の開花とは別株です。今回の株としては初めて開花しました。湿度の高い場所で育成しているとなかなか咲かないようです。栽培する場所をより乾燥する屋外のような場所で行い生育を制限した方が開花しやすいようです。
属名のディモルフォルキスはギリシャ語のDi「2つの」、Morphe「形態」、Orchis「ラン」、を組み合わせたもので、属名の通り1つの花茎に2種の異なる花が咲きます。花茎は長く2メートルを超えるようになりますが、花茎の基部には鮮やかな黄色で甘い香りを放つ花が数花つき、下部には赤褐色で無香の花が咲きます。ランの中では、2種の異なる花が咲くのはディモルフォルキスだけです。ボルネオ島のサラワク州とサバ州にまたがって分布しており、標高1000メートル以下の熱帯林の高湿度な環境に生育しています。

アリストロキアアルボレア写真

アリストロキア アルボレア
Aristolochia arborea
ウマノスズクサ科(冷房室)
アリストロキア アルボレアが開花しています。
多くのアリストロキア属がつる性であるのに対し、高さ3メートル程度のかん木になる種です。
一つの花の寿命は一週間程度ですが、株元につく花茎には次々と花が咲き、長期間楽しめます。花は直径7センチ程度の頭巾のような形をしており、花色は茶色で、下部が白くなります。
原産地は、メキシコからエルサルバドルにかけての中央アメリカで、湿度の高い環境を好みます。現在開花している株は、2000年9月にインドネシアのボゴール植物園から挿し穂を譲り受けたもので、本園では初開花になります。また、アリストロキア アルボレアの開花は、精華町にある花空間けいはんなについで国内2例目です。バオバブ果実写真

アフリカバオバブ
Adansonia digitata
パンヤ科
(砂漠・サバンナ室)
今年もバオバブの果実が大きくなってきました。同じ木の花粉では結実しないので、新潟県立植物園で開花しているバオバブの花粉をいただいて人工授粉しています。種子の周りのパルプ質は糖分が40%以上含まれ、そのままお菓子として食べられます。口に入れると甘酸っぱくラムネに似た味がします。水に溶かして清涼飲料水としても飲まれます。種子からは油が取れ、マダガスカルでは工場で搾られ、石鹸などが作られています。種子は生食ではなく、煮たり発酵させたりして食べます。

グロッバウィニティー写真

グロッバ・ウィニティー
Globba winitii
ショウガ科(ラン室)
タイ原産。赤く美しい色の部分は苞で花はその先についている黄色い部分になります。

ストレプトカーパス写真 

鉢物展示室でストレプトカーパス園芸品種を展示しています。

アキメネス展示写真

ラン室でアキメネスを展示しています。

 

植物生態園では

サクラタデの写真 キセルアザミの写真

サクラタデ Polygonum conspicuum タデ科(写真左)
キセルアザミ Cirsium sieboldi キク科(写真右) 上の2種は湿地のゾーンに植栽してあります。 

ノコンギクの写真 ガマズミの写真

ノコンギク Aster ageratoides var. ovatus キク科 (写真左)
ガマズミ Viburnum dilatatum  スイカズラ科(写真右)  

ホトトギスの写真 サラシナショウマの写真

ホトトギス Tricyrtis hirta ユリ科(写真左)
サラシナショウマ Cimicifuga simplex キンポウゲ科(写真右) 

宿根草・有用植物園では

サルビアマドレンシスイエローマジェスティー 

サルビア・マドレンシス ’イエローマジェスティー’
Salvia madrensis ’Yellow Majesty’
シソ科 (宿根草有用植物園)
原種はメキシコ西部原産。珍しい黄色のサルビア。草丈は2メートル程度でボリュームも満点です。

レオノティスレオヌルスの写真
レオノティス・レオヌルス
Leonotis leonurus
シソ科 (宿根草・有用植物園)
南アフリカ原産。橙色の花が段々に輪生して咲きます。もう少し気温が下がると、色もはっきりとし、グッと見応えが増します。乞うご期待。和名はカエンキセワタ(火焔着せ綿)、英名はLion’s ear (ライオンの耳)。


ビナンカズラの果実の写真

ビナンカズラ(果実)
Kadsura japonica
マツブサ科 (宿根草・有用植物園)
本州中部以南、朝鮮済州島、中国原産。別名、サネカズラ。果実が熟してきました。蔓(つる)からとれる粘液が男性の整髪料に使われたことから、美男(ビナン)+葛(カズラ)です。今年は果実の数が多いです。


ヒョウタン園芸品種の写真

ヒョウタン園芸品種(果実)
Lagenaria siceraria var. gourda cv.
ウリ科 (宿根草・有用植物園)
原種の原産地はアフリカ北部、熱帯アジア。滋賀県長浜市の育種家から種を入手しました。下部の綺麗な球形、うろこ雲のような模様、実にユニークなヒョウタンです。品種名は個人名がついていましたので、公表を差し控えさせて頂きます。

オオケタデの写真

オオケタデ
Polygonum orientale
タデ科 (宿根草・有用植物園)
東南アジア、オーストラリア原産。草丈2mになる春播き1年草。茎や葉の裏に短毛があります。


ケナフの写真

ケナフ
Hibiscus cannabinus
アオイ科 (宿根草有用植物園内有用植物ゾーン)
アフリカ原産。茎からとれる単位面積あたりの繊維量は、あらゆる植物中で最大とされ、非木材性製紙原料であり森林保護に役立つ、また、多くの樹木よりも二酸化炭素吸収が旺盛など、資源、環境保全の面から注目されています。しかし、方法を間違えると帰化植物としての扱いとなりますので要注意です。

サルビアレウカンタの写真
サルビア・レウカンタ
Salvia leucantha
シソ科 (宿根草有用植物園)
メキシコ、熱帯アメリカ原産。紫色の花にはビロード状の毛があります。 花が終われば地上部を5センチ程度に切りつめ、敷きワラ等を載せて保温すれば、京都市内平野部では越冬可能です。


園内花壇では

ハゴロモルコウソウの写真 ハゴロモルコウソウの写真 

ハゴロモルコウソウ Quamoclit×multifida ヒルガオ科

トウガラシハバネロの写真 トウガラシハバネロの写真

トウガラシ  ’ハバネロ’ Capsicum chinense ナス科  (北山ワイルドガーデン)

中米から南米が原産地とされます。辛さは、約300,000スコヴィル(辛さの単位)。以前は「世界一辛い」とされていましたが現在は、このハバネロから選抜改良された品種で、この2、3倍のスコヴィル値をもつ「レッドサビナ」がもっとも辛いとされています。

トウガラシアプローズレッドホワイトの写真 

トウガラシ  ’アプローズ レッド&ホワイト’ Capsicum annum cv. ナス科  (北山ワイルドガーデン) 


トウガラシ八房の写真

トウガラシ  ’八房’ Capsicum annum cv. ナス科 (北山ワイルドガーデン) 


トウガラシアプローズアンドレッドの写真

トウガラシ  ’パープル&レッド’ Capsicum annum cv. ナス科 (北山ワイルドガーデン)


アノダの写真 アノダの写真

アノダ Anoda cristata cv. アオイ科 (北山ワイルドガーデン)
北米南西部から中米に分布。輝やくような薄紫色と純白色の花。英名はSpurred anoda。 (spurred:刺激的な、衝撃的な)

キバナセンニチコウの写真

キバナセンニチコウ Gomphrena haageana cv. ヒユ科 (北山ワイルドガーデン)
北米南部原産。

ヤノネボンテンカの写真

ヤノネボンテンカ(矢の根梵天花)
Pavonia hastata アオイ科 (北山ワイルドガーデン)
南米原産。和名は、葉の形が鏃(やじり)に似ていることから。花が「白粉(おしろい)を塗った顔の中心におちょぼ口」のように見えるのは筆者だけでしょうか。

オジギソウの写真

オジギソウ (お辞儀草)
Mimosa pudica マメ科 (北山ワイルドガーデン)
中米、オーストラリア原産。 

ソライロアサガオとウモウゲイトウの写真

(後方)ソライロアサガオ ’ヘブンリーブルー’
Ipomoea tricolor  ’Heavenly Blue’
ヒルガオ科 (北山ワイルドガーデン、植物園会館前)
植物園会館前の「ヘブンリーブリッジ(ソライロアサガオの架け橋)」は、秋の本格到来とともに「青」が濃く深くなってきました。

(手前)ウモウゲイトウ ’フレッシュルックレッド(イエロー)’  
Celosia plumosa  ’Fresh Look Red(Yellow)’
ヒユ科 (北山ワイルドガーデン)


 

植物園スタンプラリー

10月はバラです。

バラスタンプの写真

 

 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142