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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成23年7月8日

こちらでは現在見頃の植物を紹介しています。

科名等の変更について(おしらせ)

植物の分類については、分子生物学の発展によって個々の植物のDNA解析が行われるようになりました。その解析結果や、近年の研究に基づく分類体系が世界的に採用されるようになり、当園ホームページ「見ごろの植物情報」の表記につきましても、4月以降は新しい分類体系で表示しています。科名は新科名のみの表示とします。

平成23年7月8日(金曜)現在

観覧温室では

ツンベルギアマイソレンシスの写真

ツンベルギア マイソレンシス
Thunbergia mysorensis
キツネノマゴ科(ジャングルゾ-ン)
インド南部原産。10メートル以上に伸びるつる性植物で、花序は40から100センチの長さで垂れ下がります。花は一部赤褐色を帯びた黄色になります。苞も暗赤褐色でつぼみのときから美しく印象的です。見頃は8月中旬まで。

ツンベルギアバッティスコムベイの写真

ツンベルギア バッティスコムベイ
Thunbergia battiscombei
キツネノマゴ科(ジャングルゾーン)
熱帯アフリカ原産。花は濃青色で、中心が黄色となります。見頃は7月下旬まで。

メディニラミリアンタの写真

メディニラ ミリアンタ
Medinilla myriantha
ノボタン科(ジャングルゾーン)
東南アジア原産。高さ1から2メートルになる常緑低木で、茎頂からピンク色の花序が垂れ下がる。7月下旬まで。

ヘリコニアレウォルテアの写真

ヘリコニア レウォルタ
Heliconia revoluta
オオムバナ科(ジャングルゾーン)
コロンビア、ベネズエラ、ブラジル原産。花序は下垂性で、長さ45から60センチになります。苞はやや粗くつき、花は黄白色。見頃は8月上旬まで。

ヒメノカリスの写真

ヒメノカリス スペキオサ
Hymenocallis speciosa
ヒガンバナ科(ジャングルゾーン)
西インド諸島原産。花は白色で直径約20センチ、バニラに似た強い芳香があります。花の形からスパイダー・リリー(spider lily)やササガニユリ(笹蟹百合)とも呼ばれています。見頃は7月下旬まで。

パラミツの果実の写真

パラミツ(果実)
Artocarpus heterophyllus
クワ科(熱帯有用作物室)
インド原産。大きな果実が樹幹から垂れ下がっている様子はとても奇観です。熱帯アジアでは果実が食糧として重要で、材も良質であることからよく利用されている果樹です。見頃は8月下旬まで。

ミカドアナナスの写真

ミカドアナナス
Vriesea imperialis
パイナップル科(アナナス室)
ブラジル東南部の山岳地帯原産。地生種で直径1.5から2メートルになり、この仲間では最大の大きさになります。開花までは5から10年かかり、株の中心から1から2メートルの花茎を直立し、多くの穂状花序の分枝をつけます。見頃は7月中旬まで。

タイガーオーキッドの写真

グラマトフィルム スペキオスム
Grammatophyllum speciosum
ラン科(ラン室)
ミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ニューギニア原産。高さ3メートルになるラン科最大の種類です。本個体は花弁上に赤褐色の斑点が小さく、多数入るタイプで、ボルネオ(サラワク)から導入されたものです。花の模様からタイガーオーキッドとも呼ばれています。見頃は8月中旬まで。

アフリカバオバブの写真

バオバブ
Adansonia digitata
アオイ科(砂漠サバンナ室)
アフリカのサバンナ地域に広く分布。今年は二十数個の蕾が確認できました。花は白色で夜に開花し、翌日の午前中でしおれてしまいます。見頃は8月中旬まで。

キソウテンガイの写真

キソウテンガイ(雄株)
Welwitscia mirabilis
ウェルウィッチア科(砂漠サバンナ室)
アフリカ南部の西海岸、ナミビアからアンゴラにかけてのナミブ砂漠の南北約1200キロと東西は海岸から10キロから150キロの間の限られた地域に自生する雌雄異株の裸子植物です。終生2枚の葉しか出さない珍奇な植物で、1科1属1種のウェルウィッチア科として独立した科が設けられています。見頃は8月下旬まで。

アオノリュウゼツラン全体の写真 アオノリュウゼツラン花の写真

アオノリュウゼツラン
Agave americana
リュウゼツラン科(鉢物展示室の北側)
アメリカ南部からメキシコ原産。今回開花した株は、平成4年、観覧温室が完成した時に植え付けた株で、開花まで約30年要したと思われます。今年の3月に花茎が伸び始め、最初に開花したのは6月21日で、花茎は高さ8メートルに達しました。見頃は7月下旬まで。

ツニアの写真

ツニア ブリメリアナ
Thunia brymeriana
ラン科(ラン室)
ミャンマー原産。夏咲きの地生ランで、花の直径は10センチほどです。見頃は7月下旬まで。

植物生態園ほかでは

タイサンボク写真

タイサンボク
Magnolia grandiflora
モクレン科(植物園会館前)
北米中南部原産でアメリカ合衆国南部を象徴する花木とも言われる常緑高木。モクレン科の樹木の中でも比較的大形の花を付けることから、公園などの修景樹木としてよく利用されます。当園では目線の高さで花を観察していただける樹形が自慢です。7月下旬ころまで。

キョウチクトウ写真

キョウチクトウ
Nerium oleander
キョウチクトウ科(桜林西ほか)
インド原産で中国には明の時代、日本には江戸時代中期に渡来したと伝わる常緑の小高木です。和名は「夾竹桃」と表し、葉が竹に似て花は桃に似ているという形質の特徴から付いたものとされます。花の少なくなる夏季に長く咲くことから修景木として公園や庭園、緑地などによく植栽されますが有毒植物でもあります。8月下旬まで。
ニンジンボク写真
ニンジンボク
Vitex negundo
シソ科(大芝生地)
中国の原産で享保年間に日本に種子が入ってきたとされる落葉低木。葉の形が薬用に利用するチョウセンニンジンに似ることから「人参木」の和名がつきました。円錐花序に淡紫色の可憐な花冠を多数つける様子は、暑い季節に涼しげな雰囲気を演出してくれます。8月上旬まで。
ムクゲコエレスティス写真
ムクゲ ’コエレスティス’
Hibiscus syriacus ’Coelestis’
アオイ科(桜品種見本園前)
ムクゲは中国原産とされ、日本にも野生しますが真の自生か帰化したものか明らかでないとされます。江戸時代から園芸品種が育成され『本草図譜』(1828)にも多数の花が掲載されているほか欧米でも多くの品種が作出されました。一日花ですが次々に花をつけていき長く鑑賞できます。本種‘コエレスティス’は中弁型一重咲きの代表的な品種。8月上旬まで。
ムクゲラージホワイト写真
ムクゲ ’ラージホワイト’
Hibiscus syriacus ’Large White’
アオイ科(桜品種見本園前)


ムクゲモンストローサス写真
ムクゲ ’モンストローサス’
Hibiscus syriacus ’Monstrosus’
アオイ科(桜品種見本園前)


アジサイ写真
アジサイ類
Hydrangea cvs.
アジサイ科(アジサイ園ほか)
梅雨の季節を代表する花木であるアジサイ類が見ごろになっています。学名はラテン語の「水の容器」という意味です。当園のアジサイ園ではガクアジサイ、セイヨウアジサイ、ヤマアジサイなど約200種を栽培展示しています。写真の品種は有名な映画女優にちなんだ品種名を持つ’ミセスヘップバーン’。見ごろは7月いっぱいくらいまで。
マツムシソウ写真
マツムシソウ
Scabiosa japonica
マツムシソウ科(植物生態園)
北海道から九州まで日当たりのよい山地の草原に自生する越年性草本。属名のScabiosa(スカビオサ)は、ラテン語の「scabiea(疥癬)」(かゆみの病気)が語源でこの植物が皮膚病に効く薬草として使われていたことからの命名です。和名は「松虫が鳴く頃に花が咲くから」というものと、花が終わった後の姿が仏具の「松虫」(伏鉦(ふせがね)に似ているからという説があるようです。7月いっぱい頃まで。
エゾミソハギ写真
エゾミソハギ
Lythrum salicaria
ミソハギ科(植物生態園)
北海道から九州までの各地、ユーラシア大陸や北アフリカにも広く分布する多年草。北海道に多いことからこの和名がつきますが九州以北の中栄養の湿地で普通に見られます。属名はギリシャ語の「血」に由来し、赤い花色から命名されました。花は7月下旬まで。 

 ハンゲショウ写真

ハンゲショウ
Saururus chinensis
ドクダミ科 (植物生態園)
本州以南、朝鮮半島、中国に分布します。7月頃茎最上部の葉の基部側半分程度が白くなります。和名の由来は葉が白くなる花の時期が半夏生(夏至から11日目、7月2日頃)に当たることからという説と、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説があります。7月下旬ころまで。

宿根草・有用植物園では

宿根草有用植物園は7月11日(月曜)からリニューアル工事準備のため全面閉鎖とさせていただきます。

 トゲハアザミ写真

トゲハアザミ
Acanthus spinosus
キツネノマゴ科(宿根草有用植物園)
ヨーロッパ南部、西南アジア原産。草丈は70から100センチとなります。7から8月頃花茎を伸ばし、紫色を帯びた白色の花を密に穂状につけます。葉は広卵円状長楕円形で光沢があり羽状に深裂し、裂片の先に小さい刺があります。葉の形がおもしろく、ギリシア建築や美術図案の材料に用いたり、花壇用として栽培されます。 見頃は7月上旬まで。 
ノウゼンカズラの写真 

ノウゼンカズラ
Campsis grandiflora
ノウゼンカズラ科(宿根草有用植物園)
中国の中部から南部まで広く分布し日本には平安時代に渡来しました。幹は長さ10メートルになります。7月以降新梢の先に円錐花序をつけます。7月中旬まで

サンゴシトウ写真

サンゴシトウ
Erythrina ×bidwillii
マメ科(宿根草有用植物園)
Erythrina herbaceaとアメリカデイゴを交配して作られたものです。今満開です。7月中旬まで。

オオトウワタ写真

オオトウワタ
Asclepias syriaca
キョウチクトウ科(宿根草有用植物園)
北アメリカ原産の多年草で茎は分枝せず直立して高さ60から90センチになります。花は長生または上部の葉腋に散形花序につきます。7月中旬まで。

ヘメロカリス写真

ヘメロカリス
Hemerocallis cvs.
ワスレグサ科(宿根草有用植物園)
属名はギリシア語のHemera(一日)とkallos(美)に由来し、花が一日でしぼむことにちなみます。アジア東部の暖帯から温帯に10種ほど分布しています。7月中旬まで。

 

園内花壇では

ヘリオトロピウムの写真

ヘリオトロピウム アンプレキシカウレ
Heliotropium amplexicaule
ムラサキ科(北山ワイルドガーデン)

オキシペタルム写真

オキシペタルム
Oxypetalum caeruleum  
キョウチクトウ科(北山ワイルドガーデン)

ロナスの写真

ロナス アヌア ’ゴールドラッシュ’
Lonas annua ’Gold Rush’
キク科(北山ワイルドガーデン)

ベゴニアドラゴンウィング写真

ベゴニア ’ドラゴンウィング’
Begonia hybrida ’Dragon Wing’
シュウカイドウ科(北山ワイルドガーデン) 

バラ園全景写真

バラ園は盛りは過ぎましたが、まだまだお楽しみ頂けます。

 

植物園スタンプラリー

ヒマワリスタンプ画像

7月はヒマワリです。

6月の答えは「甘い」です。 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142