トップページ > 文化・スポーツ・教育 > 文化・スポーツ > 京都府立植物園 Kyoto Botanical Gardens > 京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成23年9月16日

ここから本文です。

京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成23年9月16日

こちらでは現在見頃の植物を紹介しています。

科名等の変更について(おしらせ)

植物の分類については、分子生物学の発展によって個々の植物のDNA解析が行われるようになりました。その解析結果や、近年の研究に基づく分類体系が世界的に採用されるようになり、当園ホームページ「見ごろの植物情報」の表記につきましても、4月以降は新しい分類体系で表示しています。科名は新科名のみの表示とします。

平成23年9月16日(金曜)現在

観覧温室では

サガリバナの写真

サガリバナ
Barringtonia racemosa
サガリバナ科(ジャングルゾーン)
東南アジアから太平洋諸島の湿地に分布します。薄いピンク色で糸状に広がっている部分は雄しべです。その下に短い花弁がつきます。花序は長さ50センチくらいで15から20花つけますが、いったん花が終わっていもその花序がさらに伸びて花をつけます。熱帯では日陰樹や防風林として利用されます。夜に開花し、朝には落ちているので開花した状態は観察できませんが、落ちた花を水鉢に浮かべていますのできれいな状態で観察していただけます。大変よい香りがします。見頃は10月上旬まで。

パルメンティエラエドゥリスの写真

パルメンティエラ エドゥリス
Parmentiera edulis
ノウゼンカズラ科(砂漠サバンナ室)
メキシコ、グアテマラ原産。花は漏斗状で淡黄緑色となります。見頃は9月下旬まで。

パラグアイオニバスの写真

パラグアイオニバス
Victoria cruziana
スイレン科(鏡池)
パラグアイ、ボリビア、アルゼンチン北部原産。葉の直径は150センチほどで、オオオニバスより小さいのですが、葉の縁が15センチほど立ち上がります。見頃は10月上旬まで。

フアヌリョアの写真

フアヌリョア アウランチアカ
Juanulloa aurantiaca
ナス科(鉢物展示室)
メキシコ、ペルー原産。高さ2メートルほどになる半つる性の小低木です。オレンジ色の花は筒状で、長さ4から5センチ、萼筒は5稜形で長さ3センチほどになります。見頃は10月中旬まで。

アキメネスの写真

アキメネス
Achimenes cvs.
イワタバコ科(鉢物展示室)
メキシコからコロンビアにかけて21種が分布。乾期には休眠し、細長い松かさ状の根茎ができます。花は、管状あるいはろうと状で、先端が5つに分かれます。花の直径は、2cm程度のものから5cmを超えるものもあります。多くの園芸品種があり、花色は、紫、赤、桃、白などがあります。見頃は10月中旬まで。

アラマンダチェリーズジュビリィの写真

アラマンダ ’チェリーズジュビリィ’
Allamanda ’Cherrie’s Jubilee’
キョウチクトウ科(アナナス室)
園芸品種。見頃は10月上旬まで。

クバノラドミンゲンシスの写真

クバノラ ドミンゲンシス
Cubanola domingensis
アカネ科(アナナス室)
ドミニカ共和国原産。花は筒状でクリーム色、長さ約25センチ、径約6センチになります。葉腋に1個が垂れ下がって咲きます。見頃は10月上旬まで。

パフィオペディルムコロパキンギーの写真

パフィオペディルム コロパキンギー
Paphiopedilum kolopakingii
ラン科(ラン室)
ボルネオ原産。種名は本種を最初に入手したインドネシアのラン商(A. Kolopaking)にちなみます。花茎は40から70センチになり、6から14個の花を付けます。見頃は10月中旬まで。

アリストロキアの写真

アリストロキア サルバドレンシス
Aristolochia salvadorensis
ウマノスズクサ科(冷房室)
中米原産。A. arborea、A. tricaudataとともに灌木状になるタイプで、A. arboreaのシノニム(同一植物を指す別の学名)とされることもありますが、花は明らかに違います。見頃は10月中旬まで。

トリコグロッティスアトロプルプレアの写真

トリコグロッティス アトロプルプレア
Trichoglottis atropurpurea
ラン科(冷房室)
フィリピン原産。花は直径約3センチで、葉の反対側から1個出ます。唇弁はほとんど紅紫色で、他の花被片は紫褐色になります。見頃は10月中旬まで。

 

植物生態園ほかでは

サルスベリ写真

サルスベリ

Lagerstroemia indica
ミソハギ科(桜林西ほか)
花木の少ない夏を代表する中国南部原産の落葉高木。古い樹皮のコルク層が剥がれ落ちすべすべした触感の幹肌が特徴で、このことから木登りの得意な猿でも滑り落ちそうだというのが和名の由来です。円錐花序に咲く花の形も特徴的で近寄って観察すると複雑な形がよくわかります。9月下旬まで。

ルーシー

ムクゲ‘ルーシー’
Hibiscus syriacus ‘Lucy’
アオイ科(桜品種見本園前)
ムクゲは中国原産とされ、日本にも野生しますが真の自生か帰化したものか明らかでないとされます。江戸時代から園芸品種が育成され『本草図譜』(1828)にも多数の花が掲載されているほか欧米でも多くの園芸品種が作出されました。一日花ですが次々に花をつけていき長く鑑賞できます。そろそろ見頃も終盤を向かえますが本種‘ルーシー’など多数の品種がまだまだ観察して頂けます。9月下旬まで。
トットリハナガサ写真

ムクゲ‘鳥取花笠’

Hibiscus syriacus ‘Tottori-Hanagasa’

宋旦写真

ムクゲ‘宋旦’

Hibiscus syriacus ‘Soutan’

白祇園守写真

ムクゲ‘白祇園守’

Hibiscus syriacus ‘Siro-Gionmori’

角倉花笠

ムクゲ‘角倉花笠’

Hibiscus syriacus ‘Suminokura-Hanagasa’

ラージホワイト写真

ムクゲ‘ラージホワイト’

Hibiscus syriacus ‘Large White’

ポンポンルージュ写真

ムクゲ‘ポンポンルージュ’

Hibiscus syriacus ‘Pompon Rouge’

サンゴジュ写真

サンゴジュ
Viburnum odoratissimum
スイカズラ科(クスノキ並木北側)
関東の南部以西から沖縄まで、海岸付近の湿地に自生する常緑小高木です。厚みがあり水分の多い葉や枝を持つことから古くから防風や防火林として植栽利用されてきました。夏に円錐花序の小型の花が咲き、その後秋に熟す果実の様子が珊瑚に似ることが和名の由来です。

カラマツソウ写真

カラマツソウ
Thalictrum aquilegiifolium
キンポウゲ科(植物生態園)
北海道から本州までの山地や高山帯の草地に自生する日本固有の高山植物です。根元から高く伸び上がる花茎を出し、複散房花序の形で直径1cmほどの白色の花を多数つけます。花弁のように見えるのは雄しべの集まりで、この花の様子が落葉針葉樹のカラマツの葉の付き方に似るためこの和名で呼ばれます。9月下旬まで。

スズムシバナしろ写真

スズムシバナ写真
スズムシバナ
Strobilanthes oligantha
キツネノマゴ科(植物生態園)
山地の林床の湿地に生える多年草。鈴虫の鳴く頃から咲き始めることから、この和名で呼ばれます。淡紫色の花を枝先に数個付けます。京都府レッドデータブックでは絶滅危惧種に指定されており、自生地は少なくなってきています。9月下旬まで。

ナンバンギセル写真

ナンバンギセル
Aeginetia indica
ハマウツボ科(植物生態園)
主にススキなどイネ科の単子葉植物に寄生する一年草。葉緑素を持たない完全寄生植物のため葉を持たず、ススキの根元でひっそりと花だけを咲かせています。ナンバンギセルの名はポルトガルの南蛮船で渡来した喫煙具の煙管(キセル)に似ていたことから。また別名では思草(おもいぐさ)という名でも呼ばれます。10月初旬まで。

フジバカマ写真

フジバカマ
Eupatorium japonicum
キク科(植物生態園)
奈良時代に中国から渡来し帰化したと伝えられる秋の七草のひとつの多年草です。漢名では蘭草・香草と呼ばれ、香気があるので身につけたり浴湯に入れたりといった利用もされました。また、薬効があり利尿剤としても利用されます。環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)種に指定されており減少しつつあると言われています。9月下旬まで。

 

 

宿根草・有用植物園では

宿根草有用植物園は7月11日(月曜)からリニューアル工事準備のため全面閉鎖しております。

大芝生地

大芝生地西側ではフヨウの仲間が咲き出しています。宿根草有用植物園の改修に伴い移植したもので、例年に比べて株は少し小振りです。

 

スイフヨウ写真

スイフヨウ

Hibiscus mutabilis `Versicolor’

アオイ科

フヨウ写真 

フヨウ

Hibiscus mutabilis

アオイ科

 

園内花壇では 

センニチコウ写真

センニチコウ
Comphrena globosa cvs.
ヒユ科
センニチコウは、ヒユ科の春播き一年草です。園芸植物として栽培されています。草丈は50センチくらい、近縁種のキバナセンニチコウでは1メートル近くになり、よく分枝し、葉は対生で、細長く、白みを帯びていて、全草に粗い毛が生えています。見頃は9月下旬まで。

トウガラシの写真

トウガラシ
Capsicum annuum cvs.
ナス科
トウガラシは、ナス科トウガラシ属の多年草ですが、日本では冬の寒さで枯れてしまうので、一年草として扱います。 果実は上向きで コンパクト、非常にまとまりがよいです。 見頃は10月中旬まで。

フウセンカズラの写真

フウセンカズラ
Cardiospermum halicacabum
ムクロジ科(北山ワイルドガーデン)
北アメリカ南部原産のつる性一年草。茎は細く、高さ3メートルくらいになります。淡緑白色をした径3から5ミリくらいの小さな花をまばらにつけます。見頃は9月上旬まで。

マルバアサガオの写真

マルバアサガオ
Ipomoea purpurea
ヒルガオ科(北山ワイルドガーデン)
原産地は熱帯アメリカです。園芸植物としてアメリカ、ヨーロッパ、その他の地域で栽培されており、また野生化しています。日本には明治時代に導入されたと推定されます。園芸品種にはアサガオよりも耐寒性の強いものが多く、晩秋になっても種子が完熟します。見頃は10月上旬まで。

ジニアの写真

ジニア
Zinnia elegans
キク科
原産地はメキシコ。一年草で、高さ30~90センチになり、茎はかたく、短毛があります。原種は赤みのある紫色または淡紫色ですが、改良種では青色を除いた、ほとんどあらゆる色があります。日本への渡来は1862年(文久2年)。見頃は10月上旬まで。

ナスの写真

ナス‘甲子園’
Solanum melongena ‘Koshien’
ナス科(北山ワイルドガーデン)
ナスは多年草(熱帯)ですが、温帯では一年生作物として栽培されます。茎はよく分枝して、小低木状となります。果色は黒紫色、鮮紫色、緑色があり本種は白色で熟果は黄色となります。見頃は10月上旬まで。

 ネコノヒゲの写真

ネコノヒゲ
Orthosiphon aristatus
シソ科(正門前花壇)
インド、マレーシア原産の多年草。茎の高さは40から60センチに伸び、花序は頂生します。花は2から6個、輪生して下部から開花し、花は白色でごく淡い青色を帯びます。見頃は10月下旬まで。                                                                                     エキナケアの写真 

エキナケア
Echinacea prupurea
キク科(北山ワイルドガーデン)
アメリカのオハイオ州からジョージア州にかけて自生しています。茎は無毛で、高さ60から100センチになります。花の形がまといの馬簾に似ているところから、ムラサキバレンギクという和名があります。見頃は10月中旬まで。

アスクレピアスの写真

アスクレピアス
Asclepias tuberosa
カガイモ科(北山ワイルドガーデン)
北アメリカとアフリカに100種以上が分布し、そのうち数種が花壇、鉢植え、切り花として栽培されています。見頃は10月下旬まで。

ヨルガオの写真

ヨルガオ
Calonyction aculeatum
ヒルガオ科(北山ワイルドガーデン)
熱帯アメリカ原産。現在では熱帯地域に広く分布し、また栽培されています。日本には明治初年に渡来しました。夏の夕暮に開花し芳香を放ちます。見頃は10月下旬まで。

 

 

 

植物園スタンプラリー

9月はトウガラシです

9月はトウガラシです。

7月の答えは「ラムネ」です。 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142