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マイキャン・テクノロジーズ株式会社(京都企業紹介)

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再生医療技術を活用した特殊な血球提供を通じて、世界のあらゆる人の健康に貢献したい

(掲載日:平成30年10月26日 聞き手・文:ものづくり振興課 橋本)

 

マイキャン・テクノロジーズ株式会社(京都市西京区)の宮﨑代表取締役にお話を伺いました。

 

再生医療技術を活用した研究用のヒト血球様細胞の開発

まずは御社の概要について教えてください。

宮﨑)平成28年7月に東京で起業し、現在、社員2名とアルバイトスタッフ2名で、再生医療技術を使った研究用のヒト血球様細胞を作っています。

血球様細胞とは?

宮﨑)血球細胞とは少し違います。赤血球になる前段階の特殊血球を弊社ではそう呼んでいます。今は第1号製品として再生医療技術を使用して、三日熱マラリアの創薬研究に必要な赤血球になる前段階の特殊血球を作っています。いずれは、三日熱マラリアの他にも感染症の研究用細胞を作りたいと考えています。

画像:幹細胞からさまざまな研究用ヒト特殊血球を提供

現地にいたからこそ気づいた課題

そもそもマラリア研究に注目されたきっかけは?起業のきっかけについて教えてください。

宮﨑)製薬会社に勤めていたとき、インドで感染症を研究していたことがあって、現地ではマラリアなどの感染症がまだまだあるんだなぁと気づいたところから始まりました。そこではローテク、つまり古い設備や技術を使って研究しており、最新の技術を使えば、今は解決できていないものが解決できるのではないかと思ったことがそもそものきっかけです。私自身が再生医療に関わっていましたので、再生医療と組み合わせればもっと面白いことが出来るのではないかと思いました。

他の人がフォーカスしてこなかった成熟途中の細胞に着目

様々な分野でiPS細胞等を使った再生医療技術による研究開発が進んでいますが、それらと御社との違い、強みは何でしょうか。

宮﨑)他社が製造しているのはヒトへ移植する医療用細胞です。それはハードルがすごく高いです。産業化するには、乗り越えなければならない壁がたくさんあります。弊社はそこまでの資金力がありません。そこで、医療用細胞ではなく、研究用の細胞を作りたいと考えました。したがって他社がフォーカスしてこなかった、成熟途中の細胞(赤血球になる前の特殊血球)を提供することに着目しました。三日熱マラリアは普通の赤血球ではなく、赤血球になる前段階の網状赤血球を食べて生きています。それを弊社では特殊血球として作っています。

今まで誰もそこに気づかなかったのでしょうか。

宮﨑)感染症の研究者は気づいていましたし、ニーズはありましたが、作る人がいませんでした。だから研究が進まなかったのです。現在は患者から採血して研究していますが、研究用の細胞には限りがある状況です。研究にはたくさんの細胞を必要とします。細胞を大量に作るためのノウハウが弊社にはあります。

ノウハウは重要機密だと思いますが、少しだけ教えていただくことはできますでしょうか。

宮﨑)あえて過酷な環境下で作っていると言いますか、より増えやすくするように作っています。ヒトの細胞をつくるように丁寧に作らない。粗雑に扱っても大丈夫な細胞を作っています。普通であれば1回テストするのに必要な細胞を作ると2~300万かかりますが、我々はその5~10分の1のコストで出来ます。

それぞれの創薬研究に応じた必要な血球様細胞を作りたい

すごいコストダウンですね。細胞の成熟を一歩とめる技術と、それを低コストでできるところが御社のもっている強みですね。

宮﨑)そうですね。この技術は赤血球だけではなく、他の血球様細胞にも使えると考えています。現段階では赤血球とマラリア、あるいは白血球とデングという血球様細胞をつくっていますが、最終的には製薬会社から発注をうけて、研究内容に応じて必要な血球様細胞を作りたいと考えています。

画像:MiCAN(特殊赤血球様細胞キット)→マラリア新薬・ワクチン研究

昔ながらの地域密着型で会社を成長させていきたい

最後に、本社を東京から京都に移す手続き中だとか。なぜ京都に?

宮﨑)ITと違い、設備投資を伴うモノづくり、特に規制が絡む医療関連ベンチャーの場合は、昔ながらの地域密着型で成長していくやり方が最適なのかもしれないと思い、それが実現できるのが京都の魅力だと感じているところです。

 

ありがとうございました。今後の展開が楽しみです!

 

【会社概要】

 

  • 設立:平成28年7月
  • 事業内容:再生医療技術を使用した研究用ヒト特殊血球様細胞の提供事業
  • 代表:代表取締役 宮﨑 和雄
  • 所在地:京都府京都市西京区御陵大原1-36 京大桂ベンチャープラザ北館206号室
  • ホームページ:http://www.micantechnologies.com/

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp

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