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株式会社西田製作所(京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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京都品質

金属加工一筋に、技術を磨き続けます。

(掲載日:令和3年3月30日、ものづくり振興課 宮﨑)

株式会社西田製作所(外部リンク) 得永取締役副社長 にお話を伺いました。

ありとあらゆる生産設備の切削・製缶・板金加工に対応します!

まずは事業概要を教えて下さい。

得永)弊社は、1984年(昭和59年)創業の金属加工を行う企業です。現在の取引先は、自動車、半導体、医療機器、食品製造、アミューズメント施設用舞台装置などの生産設備メーカーで、常時100社程度の取引先から受注を受けています。

非常に多岐にわたる業界と取引されているのですね。多くの企業から引き合いを受ける御社の強みは何でしょうか。

得永)長年にわたる多種多様な業界との取引で磨き続けた加工技術やノウハウにより、材質や厚さ等に合わせて最適な加工方法を提案することで、数点の試作品から量産まで、お客様のご要望に迅速に対応できる体制を整えていることが強みです。

最適な加工方法ですか。

得永)例えば、お客様からマシニングセンタによる切削加工で穴を空けてほしいというご要望がある場合でも、レーザー加工機を用いた方がリードタイムを短縮できる場合があります。加工対象物の材質や厚さにもよりますが、マシニングセンタを使用した場合30分以上かかる穴あけ加工を、レーザー加工機を使用した場合約3秒まで短縮できます。

 弊社には加工対象物の材質や厚さごとに、最適なレーザーの出力、照射時間、周波数、スポット径等のノウハウの蓄積があるため、鉄なら30mm、ステンレスなら19mm、アルミなら12mmの厚さまでレーザー加工機による穴あけ加工が可能です。

なるほど。

得永)また、大型五面加工機に加え、ファイバーレーザー加工機、各種プレス機、自動溶接機等の様々な設備を導入し、切削から板金、そして製缶加工まで自社内で一貫対応し、高品質・低コスト・短納期での製品提供を心掛けています。

マシニングセンタやNC旋盤を用いた小物・中物の切削加工や組立は協力企業へ外注していますが、近々マシニングセンタを導入予定であり、更なる納期短縮を図ります。

非常に積極的な設備投資をしておられるのですね。

得永)そうですね。積極的な設備投資により、現在では半導体や自動車業界などの製造ラインで用いられる産業用ロボット筐体等、溶接後に大型五面加工機やマシニングセンタでの切削加工が必要で、0.05mm単位の精度が要求される製品の加工も可能です。

このような高精度化に対応するため、従業員の技能向上にも取り組んでおります。様々な加工工程を自社内で行える特徴を活かして、製造工程の従業員が全ての工程を担えるよう先輩職員によるOJTや、定期的な技術講習の開催等を通じて多能工化を図るとともに、資格取得費用の全額負担等の支援制度により従業員のスキルアップを後押ししています。

 

(大型五面加工機での加工の様子)

若手従業員の活躍が光る!

人材育成にも注力されてきたのですね。人材の確保に関しては、何か取り組みはされているでしょうか。

得永)若い方に興味をもってもらうため、若手従業員にも積極的に活躍の機会を設けていることや、スキルアップに係る支援制度の整備、若年層の求職者向けにSNS等を活用した自社のPR活動等を行っています。

 もともと弊社は、どんどん意見を出す人やスキルアップに意欲的な人を評価しており、先ほどお話した支援制度等により、現在、製造部門では入社3年目の男性職員が班長として、中心的な役割を担ってくれています。そうした若い世代の活躍や技術を身に着けようとする姿勢に刺激されて、ベテラン社員のモチベーションアップにつながっていることもあり、互いに刺激し合える良い関係ができていると思います。

やはり、SNSは効果的ですか。

得永)そうですね。SNSによるPRでは、入社2年目の男性従業員の活躍が光ります。彼が考案したのがインスタグラムを使った広報活動で、自社の事業内容の代わりに、若手社員が企画・実施した社内レクリエーションの写真や動画などを積極的に発信しました。

 彼によると、「今の大学生は会社の雰囲気を重視するため、楽しそうな職場かどうかをアピールすることが大切」ということでしたが、その後に参加した合同企業説明会では多くの大学生が弊社のブースに並んでくれたことから、的を射た提案で大変助かりました。

 

(ボーリング大会(左)、比叡山でのハイキング(右))

こだわりの空間にあうスタイル「ステンレス製フット式アルコールスタンド」の開発

この度、新型コロナウイルス感染症対策商品として、ステンレス製フット式アルコールスタンドを開発されましたが、こちらも若い従業員のアイデアから生まれたものだそうですね。

得永)はい。新型コロナウイルス感染症が広がる中、社内でも感染予防対策を行うことになりました。最初は一般的なプッシュ型のボトルを設置したのですが、「他人が手で触った後に使ったら、二次感染するのでは」「足で踏むタイプであれば直接触れなくて安心」という女性従業員の一声でフット式に変更しました。

その後、完成品を社内に設置したところ、従業員や訪問客にもとても評判がよく、「これは多くの方に喜んでいただける商品になるのでは」という話になり、商品化することとなりました。最初は鉄製でしたが、耐久性や清掃作業のしやすさ、何よりかっこいいものを作りたいという思いから、材質をステンレス製にし、オリジナルのPOP広告も制作して販売を開始しました。

※「ステンレス製フット式アルコールスタンド」:チャレンジ・バイ(京都府新商品・サービス販売促進支援制度)認定を取得

ステンレス製フット式アルコールスタンドは、現在どのような場所で使用されているのでしょうか。

得永)「手で触れずに手指消毒ができ、オリジナリティもある感染症対策商品が欲しい」とのニーズをお持ちの飲食店や各種販売店等でご使用いただいています。会社のロゴや商品、従業員さんの写真など、オリジナルの写真をもとに、弊社のデザイナーが制作した世界に一つだけのオリジナルPOP広告と一緒に販売していることもあり、高級車ディーラーなど富裕層向けの事業者様からも高い評価をいただいております。

 

 

自分たちにできることを模索し、ものづくりで社会貢献を

素晴らしい商品の紹介をありがとうございました。最後に、今後の展望をお聞かせください。

得永)現在、弊社の主な取引先である生産設備メーカーから更なる短納期対応ができないかと相談を受けており、新工場の建設やマシニングセンタの導入、レイアウトの最適化等によって、このご要望にお応えしていく予定です。

また、今後はより一層ものづくりで社会貢献を行っていきたいと考えています。ステンレス製フット式アルコールスタンド以外にも、新型コロナウイルス感染症が広まる中で、自分たちにできることを模索して、感染拡大防止に貢献できる製品開発も行っていく予定です。

 現在、障害のある方向けの製品開発も進めており、完成後、福祉施設へ無償で貸し出す等の対応も検討しています。

今後のますますのご活躍が楽しみですね!

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp