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青年海外緑と文化の大使レポート(サモア)

新井 教之 平成28年度第1次隊(職種:小学校教育)

 

京都府の皆さま、こんにちは。

私はいま、青年海外協力隊員として2016年7月より南太平洋に浮かぶ島国サモア独立国で活動しております。サモアという国をご存じでしょうか。2015年のラグビーワールドカップで日本が第3戦で対戦したのがサモアです。位置としては、ちょうどニュージーランドとハワイの間くらいにあり、人口17万人前後の小さな国です。私の職種は小学校教育で、サモアの首都アピアから40㎞離れたレウルモエガという田舎にある村の小学校で算数と理科の授業を中心に(時には日本紹介も!)行っています。サモアでは子どもの算数や理科の学力が低く、サモアの先生方も算数、理科の指導に苦手意識を持っているということから、日本の授業方法を紹介したり、一緒にどうしたら子どもたちの学力が向上するか日々サモアの先生方と話し合っています。

サモアの学校制度は日本と少々異なり、小学校は8年生(5歳から13歳)、で教科書はありません。先生方がカリキュラムをもとに、大きな紙に書いたり、暗唱させたりしながら授業を行っています。算数や理科の授業では実際に具体物を扱ったり、実験・観察をすることが少ないので、サモアにあるもので工夫しながら授業を行っています。私の小学校は全校児童が約100名と小さな学校ですが、休み時間になると日本の小学校と同じように子どもたちが校庭で元気いっぱいに遊んでいます。

サモアで人気のスポーツは何といってもラグビーです。私も学生時代にずっとラグビーをしていたので、子どもたちや地域の大人たちと一緒にラグビーをしています。2015年のラグビーワールドカップで日本は南アフリカやサモアを破り、大活躍したことから、私が日本人だとわかると、「日本は強かった」、「日本は体は小さいけど、タックルがいいね」とラグビーの話になります。次のラグビーワールドカップは2019年に日本で開催されます。ラグビーワールドカップの抽選会場はなんと京都市。何か運命的なものを感じながら、日本とサモアの架け橋として今後も活動していきたいです。

  • 校舎は日本政府の草の根無償援助金で建設

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  • 子どもとラグビーをする筆者

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  • 理科の実験をみせる筆者

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  • 黒板はあっても使えないので,大きな紙に書きます

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  • 日本紹介としてソーラン節をみんなで踊りました

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お問い合わせ

健康福祉部こども・青少年総合対策室(青少年係)

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