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青年海外緑と文化の大使レポート(パラグアイ)

橋口 奈奈穂 平成29年度第2次隊(職種:栄養士)

 さて、今回は私の活動について紹介します。私はカアサパ県サン・フアン・ネポムセノ市にある農業普及局に所属しています。この農業普及局はほとんどの市にあり、私の仲間達は地元農家の農作物の改善や生活の質を良くするために働いています。

 私の活動の目的は地元食材を学校給食に活用する方法を彼らと一緒に考えることです。2年間の活動のうち、1年目は学校給食が提供される学校で給食指導改善を行いながら、市の学校給食の現状について学びました。パラグアイの学校は2月末から新年度が始まり、11月末でその年度が終わります。去年、私が活動する市では、数えきれないくらいある学校のうち5校にのみ9月から11月まで学校給食が提供されました。パラグアイの学校給食の大きな目的は、学校がある期間の子どもたちの学習環境を整えること、そして子どもたちの健康の維持増進と健全な発達のためだとされています。ただ、学校給食の管理をする市役所の運営システムから、これが今の市のできる最善の形になってしまっているのが現状です。

  去年、私が行った給食指導では、野菜が苦手な子どもたちと一緒に野菜のおいしさや大切さを学んだり、食後の食器の片づけ方などの学校給食のルールを決めたりしました。その結果、学校給食の残食が減ったり、調理員さんの仕事を軽減したりすることができました。

 2年目は、農業普及局の仲間たちと学校給食で地元産の食材がさらに活用してもらえるように一緒に考えたり、提案したりしています。

 また、栄養士になるために勉強している大学生に私の1年目活動を紹介して、学校給食や栄養士の在り方について一緒に考える機会もいただきました。学生からは、「今までにない視点が得られた」や「栄養バランスのよい献立を作るだけでなくて、どのように食べてもらうかも栄養士が考えなければならないと気付いた」などの感想をいただきました。私の任期は残り3ヶ月をきりましたが、最後まで私にできることは全力を尽くしたいと考えています。

 

 

緑と文化の大使(パラグアイ)

 

給食理解のための教材を一緒に作成しました

 

緑と文化の大使2(パラグアイ)

栄養士を目指す学生への学校給食に関わるワークショップをしました。

 

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