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第10回由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会

第10回由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会の開催結果

開催日時

平成20年3月9日(日曜日)午後1時から3時まで

場所

京都府宮津総合庁舎 会議室

出席者

【委員】 7名(2名欠席)
池上 甲一(近畿大学農学部教授)
池田 有隣(京都工芸繊維大学名誉教授)
川合 茂(和歌山工業高等専門学校教授)
黒川 直則(京都府立総合資料館嘱託研究員)
東山 憲行(宮津市立府中小学校教諭)
村岡 洋子(京都短期大学名誉教授)
森田 愛子(公募委員)
(欠席委員)
田中 俊文(公募委員)
槇村 久子(京都女子大学教授)
【一般傍聴】 なし
【府関係者】 12名
【関係市町】 1名

議事

主な発言内容

  • パブリックコメント及び関係機関事前協議結果について
    【委員】
      河川巡視だけではわからない危険箇所の把握には、地元住民からの情報が貴重である。きめ細かな河川管理を行うためにも地域との連携が重要である。
    【委員】
      河川や道路は景観の大きな要素になるので、「天橋立周辺地域景観まちづくり計画」の景観計画区域に含まれる野田川下流部だけではなく、他の場所でも必要に応じて周辺景観との調和に配慮していただきたい。
  • 川上谷川水系河川整備計画案について
    【委員】
      「(雨量等)データの蓄積に努める」との記述があるが、蓄積した後はどのように取扱うのか。また、水質観測を実施していないので、今後調査していくことが重要である。方向性を内部で十分検討していただきたい。
    【事務局】
     まずは後年使えるような形でデータ収集していきたい。また、水質調査については環境部局とも調整していきたい。
  • 野田川水系河川整備計画案について
    【委員】
      野田川は単調な河川にもかかわらずドジョウ類やナマズが多いのは、取水堰があり、人工的な水位上昇が繁殖に好影響を与えているためかもしれない。川の水位が改修により安定すると繁殖のきっかけを失うことも考えられるので、繁殖や生息環境に配慮して工事をしていただけたらと思う。
    【委員】
      景観まちづくり計画に合わせた河川整備とは、具体的にどのようなものか。
    【事務局】
      改修計画の無い箇所であり具体的に決まっていないが、天橋立の景観保全に重要な稜線の緑や周辺の景観と調和した整備とし、緑を極力残した護岸計画などが考えられる。
  • 両水系の河川整備計画案について
    【委員】
      集中豪雨や局地的な豪雨が増加傾向にあるなかで、雨量、水位等データの蓄積に努め、将来の河川計画作成に活かすことが重要である。
    【委員】
      福岡県の岩岳川では県と大学と地元住民が一緒になって、実験河川による護岸の耐力実験や多自然型河川の実証などを行っているほか、その少し下流で土佐積という伝統的工法を採用している。地元住民には経験的な知恵があり、地域と連携した取組みが有効であると考えるが、府での取組み状況を教えていただきたい。また、石積はどの様な工法を考えているのか。
    【委員】
      福知山の石原では、地域がボランティアでホタルを飼育し川に放す活動をしている。この地域の婦人会と子供達がその取組みを舞台で発表する機会がありとても感心した。子供達とこういった取組みを行うことはとても大切。他にも川に親しむ取組をしている地域があれば、広く紹介して欲しい。
    【事務局】 (地域と連携した取組みの一例として)大手川で平成16年台風23号の災害復旧事業を進める中で、下流部の護岸計画や中・上流部の生き物にも配慮した川とふれあえる空間の整備について、ワークショップを開催し計画策定している。また、今後自然の回復状況についても地域と一緒にモニタリングを行うこととしている。石積の工法については、伝統的な工法が残る所では極力採用したいと考えるが、現時点では一般的な工法を予定している。
  • とりまとめ
    【委員長】
      本日事務局提案の野田川水系及び川上谷川水系河川整備計画案について、各委員の理解が得られた。文章表現など細部に係る微調整の最終確認は委員長一任とし、今後、河川整備計画の決定に向け事務を進めていただきたい。

今後の予定

  • 今回審議した整備計画案を基に、両水系の整備計画の決定に向けた事務を進める。
  • 委員会としては、今後、由良川下流圏域、二級水系の審議を行う。

お問い合わせ

建設交通部河川課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-432-6312

kasen@pref.kyoto.lg.jp