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平成22年度第3回京都府公共事業評価審査委員会の概要について

平成22年12月27日 
京都府建設交通部 
指導検査課 
075-414-5221 

本日開催された平成22年度第3回京都府公共事業評価審査委員会の概要は下記のとおりでした。

1 日時

平成22年11月15日(月曜)午前9時30分から正午まで

2 場所

 平安会館「平安の間」

3 出席者

  • 京都府公共事業評価審査委員会委員
    小林潔司委員長、奥谷かをる委員、奥野佳和委員、河地利彦委員、黒坂則子委員、深町加津枝委員、(谷口隆史委員は欠席)
  • 事務局
    建設交通部 部長、技監(土木担当)、理事、担当課長ほか
    農林水産部 技監、農村振興課参事ほか

4 議事内容

審査対象事業の審査について(再評価)

亀岡園部線(かめおかそのべせん)(保津~千歳) 地方道路交付金事業

  • 事業種別 道路
  • 事業主体 京都府
  • 実施箇所 亀岡市

八幡宮谷川(はちまんぐうたにがわ)通常砂防事業

  • 事業種別 砂防
  • 事業主体 京都府
  • 実施箇所 笠置町

大江南域地区(おおえなんいきちく)農山漁村地域整備交付金事業

  • 事業種別 農道
  • 事業主体 京都府
  • 実施箇所 福知山市

審査結果

亀岡園部線(かめおかそのべせん)(保津~千歳)地方道路交付金事業、八幡宮谷川(はちまんぐうたにがわ)通常砂防事業、大江南域地区(おおえなんいきちく)農山漁村地域整備交付金事業

  • 今回審査した事業の再評価は、委員会に提出された資料、説明の範囲において、おおむね適切に進められており、継続の必要性が認められることから、各事業主体から提出された対応方針案(現計画による継続)のとおりでよいと判断される。 

5 傍聴者

なし

(参考)事業の審査における主な質疑及び意見

亀岡園部線(保津~千歳) 地方道路交付金事業 について

(委員)ルート比較の事業費が今回事業の総事業費と違う。何故か。
 (道路建設課)今回の事業区間はバイパスの一部であるため、ルート検討は既に別事業で完成済みの保津工区を含むバイパス区間全体で行っているためである。

(委員)完成しているものは、少なくとも図面等で示しておくべきで、違いをしっかりと書いておかないと誤解を与える。 
(道路建設課)わかりやすく改善する。

(委員)順調に進んでいるのか。事業期間が延びた理由は。 
(道路建設課)埋蔵文化財調査に時間を要し、平成21年度から平成24年度に完成が延びた。埋蔵文化財調査は完了済み。 

(委員)文化財はどんなものか。
(道路建設課)本事業箇所には3つの遺跡があり、縄文時代~奈良時代び中世の遺構や遺物が出土している。

(委員)平成17年の交通量が記載されているが、最新のデータはあるのか。
(道路建設課)交通量調査は5年に1度の割合で行っており、平成17年が最新データである。

(委員)バイパス完成で交通量はどのようになると考えているか。またどのような利用がある路線なのか
(道路建設課)本路線は、桂川左岸と亀岡市街地を結ぶ幹線道路で、通勤、物資の輸送等の車両が多く見られる。バイパス完成後は、こういった通過車両が、バイパスを通行することで現道の交通量は大幅に減ると予測している。具体的には、バイパスの計画交通量は4,000台/日で、バイパス完成後の現道は100台に満たない交通量になると予測している。

(委員)地元の要望書の主旨は。
(道路建設課)現道の幅員が狭く、歩道が未整備なため、バイパスの早期整備を求める要望である。

 

八幡宮谷川通常砂防事業について

(委員)支川に不透過型堰堤を計画されているが、透過型堰堤は検討されたのか。また、透過型堰堤と不透過型堰堤の費用を比較されているか。
(砂防課)支川には、直下流に人家があるため、不透過型堰堤を採用しており、透過型と不透過型の費用比較は実施していない。 

(委員)便益算定対象期間を50年としているが、50年もつということか。
(砂防課)耐用年数として50年と考えている。

(委員)維持管理費を事業費の0.5%としているが、実際に妥当か検証する必要があるのではないか。0.5%は、この地域での検証結果なのか。
(砂防課)維持管理費の0.5%は統計的なものと考えるが、この地域での検証はできていない。
 維持管理費の検証は必要と考える。

(委員)土砂量の計算で、土砂以外の流木についてはどう考えているのか。
(砂防課)流木も含んだ上で計算している。

(委員)棚田と沢が地すべりを起こす要因と読める文があるが、棚田が地すべり要因とするのは適当でない。
(砂防課)多くの沢があるが、表面に水が出ていないことを表現しようとしたものであり、文章を修正する。

(委員)地すべり対策事業の具体的な対策はどうなっているか。
(砂防課)この地域は地下水位が非常に高いため、集水井工やボーリング工を実施することにより対応している。

(委員)4年工事が遅れていることで、事業に対する地元の理解は得られているのか。
(砂防課)地すべり工事と併行しているために遅れており、地元からは十分に理解をいただいている。用地買収も8割を超えたところで、早期完成に向け努力していきたい。

(委員)費用便益比について、治水経済マニュアルで算出となっているが、人的被害については含まれていない。砂防事業のマニュアルを使っているのか。
(砂防課)土石流対策事業費用便益マニュアルにより算出しており、修正する。

 

大江南域地区農山漁村地域整備交付金事業について

(委員)一部の用地買収が未了となっているが、その部分の延長は。
 また、買収の見込み、感触はどのような状況か。
(農村振興課)未買収区間は50メートル程度。用地交渉は、最終合意には至っていないが、地元の推進協議会の協力を得ながら交渉しており、前進していると感じている。今後も市と共に取得に向け努力していく。

(委員)未買収地の地目は。
(農村振興課)山林である。

(委員)法面緑化の種子はどのようなものをつかっているか。
また、地域参画の取組で行う植栽にクヌギ・ミズナラを選んだ理由は。
(農村振興課)切土法面では、地域の自然植生が回復するよう種子は入れず、伐採木のチップのみを吹き付けている。
クヌギ・ミズナラは在来種として地域に繁茂している樹種であることから採用した。

(委員)植栽は既に実施しているか。また、その2種類だけか。
(農村振興課)南工区の1,200メートルについては、既に実施済み。樹木は2種類のみ。

(委員)「法面保護工には在来種を含めた種子配合を実践」となっているが、どのようなことを行っているのか。
(農村振興課)地域の自然植生が回復するように地域で採取した種子を混ぜた吹き付けも行っている。

(委員)法面保護は、早期緑化が必要な場合もあると思われ、チップの吹き付けが多いと後に崩れるといった事例も聞いている。注意して検討等お願いしたい。
(農村振興課)了解。

(委員)費用便益比について、前回評価時と算定マニュアルが異なるとなっているが、違いはなにか。
(農村振興課)平成19年9月に農林水産省の効果算定基準が改定され、平成16年の前回評価時は旧基準で算定している。
 改定の主な背景は、ストックマネジメントなどが進み、従来の更新から維持管理・長寿命化を図る考えに変わってきた点が上げられる。

(委員)今回の事業の場合、何が変わるのか。
(農村振興課)本事業は、ストックマネジメント事業等ではなく新設事業であるため、効果算定内容の基本的部分が大きく変わることはない。

(委員)前回評価時に比べ総便益が増えている理由は。
(農村振興課)基本的な便益の内容は変わっていない。基準の改定に伴うものである。
 具体的には、従来、耐用年数の約40年間の便益を算出していたが、改訂後は事業期間プラス40年間の便益を算出することとなり、期間が長くなったことによる。

(委員)用地買収が滞った場合、どうなるのか。
(農村振興課)用地取得の手法は、基本的には相対交渉で買収に合意いただくことにある。
 最終的に合意いただけない場合、収用による強制取得という手法もあるが、社会に与える影響なども十分把握検討する中、当方が十分な努力を尽くした上で、そういった手法を考える場合もある。

(委員)北工区は既に供用開始されているのか。利用状況は。
(農村振興課)供用開始済みである。大江町では万願寺甘トウのハウスが増えており、その農業用車両や一般車の交通が見られる。現時点では、台数調査は実施していない。

建設交通部指導検査課

(各案件の評価調書)

亀岡園部線 評価調書.pdf( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,541KB)

八幡宮谷川 評価調書.pdf( PDFファイル ,2MB)(PDF:2,077KB)

大江南域地区 評価調書.pdf( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,467KB)

 

 

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