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令和4年度第3回京都府社会教育委員会議の議事要旨

1 開催日時

令和5年2月24日(金曜日) 午前10時~正午

2 場所

京都産業大学むすびわざ館3階3-A教室

3 出席者

京都府社会教育委員

築山 崇議長 猿山 隆子副議長 大野 照文委員 木原 由佳里委員

清水 範子委員 杉井 潤子委員 寺田 浩作委員 平塚 靖規委員

舩川 昇委員 前野 あゆみ委員 村井 琢哉委員 吉岡 寿祥委員 (計12名)

事務局

京都府教育委員会 前川教育長

京都府教育庁指導部 吉村指導部長

京都府教育庁指導部社会教育課 杉本社会教育課長 他8名  (計11名)

傍聴者

0名

4 内容

1 開会

あいさつ(前川教育長)

2 内容 

(1) 報告

ア 令和5年度京都府社会教育関係団体補助金予算(案)について

イ 令和5年度京都府社会教育課主要事項予算(案)について

 ◇ 説明

 ◇ 質疑応答(○委員、●事務局)

  質問・意見等なし

ウ 「令和5年度社会教育を推進するために」について

 ◇ 説明

 ◇ 質疑応答(○委員、●事務局)

○終盤で内容、形式が大きく変更になったことについて経過も含め説明いただいた。限られた時間で、可能な範囲での変更となったため、令和6年度版を作成する際は基本的な考え方も含めて検討していく必要がある。

○P4「生涯学習の振興」のページ、具体的対応の3番について、「府民の多様な生涯学習の成果が…」とあるので、「成果」なら項目の1番最後にある方がよい。

 P5「家庭の教育力の向上」のページにおいて、シングルマザー、シングルファザーという観点が読み取りにくい。

 P8「子どもへの支援の充実」のページの上に、「子どもの貧困や人口減少が社会問題化していることを踏まえ…」とあるが、「これからの時代に求められる資質能力を子ども達が身に付けていくために」というポジティブな視点から始める方がよいのでは。

 P9の上部に見出しが3つある。「子どもたちの学びを支援するコミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進」とした方がよいのでは。また、その下の図について、読み解くことが難しい。要するに、学校では、地域の特色を活かしてどのような教育ができるかということについて学校と地域の人たちで相談しましょう。地域には様々な活動をされている方がいらっしゃるのでその人たちの活動とつなぐために地域学校協働活動推進員の配置を進めますと書くと分かりやすいのでは。次年度への提案として。

○今回のものはもう変更できないということなので、次年度への提案ということで御意見をいただいている。記録を残しておくようお願いしたい。

○観音開きであったものが、今回冊子に変わったとのことであるが、以前このような形態はあったのか。この変更により予算は変わるものなのか。また「学校教育の重点」とセットで同じ形態になっていたかと思うが、そちらについてはどうなったのか。

●かつて振興プランが無かったときは冊子の形態であった。ある時から観音開きになったが、綴じてしまうと開きにくいという保存性の観点から、今回一斉に冊子に変更した。予算はそれほど変わりない。

○P3「京都府の社会教育の今」のページについて、文部科学省による社会教育調査には各都道府県の詳細なデータが掲載されているので、今も継続して調査が行われているのであれば参考になる資料である。

 P9の図について、コミュニティ・スクールについての情報量が多く、地域学校協働活動の方はその情報共有という位置づけになっている。また、図の中に地域があまり出てこないので、次年度作成する際は、基本的な観点を押さえて作成する必要がある。

 P8「子どもへの支援の充実」については、4つの柱に重なる内容となるが、冊子の形態になったことで1ページ割り振られたので、上の1行のリード文については次年度検討の余地がある。

○P1の1行目「社会がどのように変化しても…」、P2「人口減少や人間関係の希薄化など…」、P8「子どもの貧困や人口減少などが社会問題化していることを踏まえ…」という入り方になっており、これらはもちろん現在の社会的な課題であるが、それよりもむしろ未来志向で、人生100年時代をどのように見通して、つながりを保ちながら新たな絆をつくっていくかという発想をもった方がよい。ネガティブな課題からではなく、人生100年時代のこれからの在り方というポジティブな発想から文章を始めた方がよいのでは。

 P8「子どもへの支援の充実」のページで子どもの貧困や人口減少について触れられているが、今現在「ヤングケアラー」の問題は大きいと感じる。その辺りをフォローする視点が次年度含まれるとよい。

○前回の観音開きの形態であれば、京都府の社会教育を紹介するお知らせパンフレット的なものと捉えていたが、今回冊子の形態になり、P3の「京都府の社会教育の今」という現状のデータが入るとなると、社会教育の範囲は非常に広いので、どこに重点を置いて、どのような取組をするのか、またそのことによってどのような効果があったのかという検証が求められる。例えば、地域交響プロジェクトについて、去年の団体数、参加者数が、今年度どれだけ増加したかなど数値的な比較を期待する。

○P3の内容が入るとなると、基本的なつくりを変えていく必要がある。そもそもこの「社会教育を推進するために」は、京都府の社会教育を網羅する形でつくられている。今の御意見を踏まえ、網羅的なものでなく、より重点的なものとし、その成果や効果についてもお知らせしていくものにするとなると、この「社会教育を推進するために」の性格が変わることになる。次年度は、その根本的なところから議論し、より新しいものをつくっていく必要がある。

○冊子型になり、見やすくなったと思う。他の委員からあったように、ポジティブな視点からの文章にすることで、冊子を手に取った方が希望をもてるようにしたい。

○P2の図について、従来のパンフレットであればこれくらいのスペースをとってもよいが、冊子型にするのであれば小さくし、もう少し内容を盛り込む必要がある。

 P3「京都府の社会教育の今」のページの文字が小さい。このページで重要な観点をしっかり見せて、次にどのようにつなぐかを考えるとよい。

 またP9の図について、左側に「教育委員会」があり、矢印で「意見」「任命」「委嘱」など、文言が堅苦しく、上から目線の表現に感じる。

 冊子型にするに当たって、改めてこの冊子のターゲットを明確にし、内容、文言、レイアウト等を見直す必要がある。

○次年度の作成に向けて、委員の皆さんから前向きな意見をいただいた。

 

(2) 協議

ア 今後の京都府の社会教育について

 ◇ 説明

 ◇ 協議(○委員、●事務局)

○「ウェルビーイング」などの横文字は、京都府で用いる際は日本語に直して使用してほしい。

 OECDの報告では、日本の子どもは夢がなく自信がない、大人は生涯学習をしないという傾向がある。また、学校に対して要求はあるけれど、関与しないという他力本願の傾向も。救いは、学校の先生はそれを一生懸命フォローしていること。そういう現状をどうするのか。

 例えば、化石の採掘について、京都府では教育委員会がお金をかけて化石を採れる場所をつくったが活用されていない。一方、三重県では、何もないので、地元の人が主体となって子どもに対しそのような機会を設けている。地域の人達の意識をどのように変えるかが重要。厳しく言えば、自分達で主体的に取り組まないとフォローしないということを示していくべき。2つの地域を比べた場合、三重県の方が将来的には夢があると思う。

 ここに出てきている問題は、原因があって結果が出ている。だから、いかにして原因をしっかりつぶしていくか考えていく必要がある。

 先ほどの地域学校協働活動についても、地域が学校に対して要求ばかりになってもいけないので、その辺りのバランスをどうするのか、一人一人の自覚をどのように高めていくかが重要である。

○今回の協議について、何を協議して次につなげるかがはっきりしない。中教審の議論の整理を見ながらこれからの京都府の社会教育について議論する場であると思うが、先ほどの「社会教育を推進するために」の内容にも関わることだと思うので、今回の協議の内容をどのように次につなげるのかをはっきりさせてもらいたい。

●大きなテーマで分かりにくい部分があったかと思う。社会教育課の事業を4つの項目に分類したとき、それが当てはまっているかどうか、またこの視点ではもっとこのような事業が必要なのではないかということについて御意見いただきたい。

○他府県で取りまとめられているような提言書まではいかなくとも、現状の事業についての評価は必要だと考えられる。現状の事業をこの4つの観点から見たとき、お気づきになることなど発言いただければ。

○「複雑な社会になったから自分達で対応できるようになりなさいね」というメッセージではなく、いかに学びが楽しいものであるか、「これからみんなでこうしていきたいよね」という思いを共有する中でどのような学びを積み上げていくのか、またそれを支える環境として社会教育がどうあるべきかということを議論していかねばと考える。

 中教審の議論を見ても、課題がこれだけあって「自分達で対応できる力をつけてください」というメッセージがあまりにも強く、ウェルビーイングについてもそのために「自分たちで努力しなさい」という文脈で書かれていることが多いので、京都府は京都府として議論を積み重ねていかねばならない。学びは何が楽しいのか、大人たちが議論しているので「みなさんも一緒に」ということを表現できるとよい。

 前半の冊子の話にも通じるが、課題から始めることは課題を認識するという点では大事だが、社会教育のよさを感じられるメッセージをつくっていくことが大事。課題に対応して施策をつくらざるをえない部分はあるかもしれないが、学びをみんなで積み上げていくというストーリーの中での政策の立案や、各事業の中の骨子にそのような視点が入ることが重要ではないかと思う。

○地域交響プロジェクトは、実際にチャレンジしてお金がもらえるものなので、何件採択したかということよりも、去年よりも今年はどんなことにチャレンジできたか、その目的や仕組みも評価の指標になると思う。

○デジタル社会への対応の中で、デジタルデバイドの解消を含めデジタルリテラシーの向上について記載されており、向上するために学ぶことも重要であるが、できない層がどこに飛び込めば助けてもらえて、学びにつながるのかということも必要。学習も重要だが、そのような空間をつくることは学びにつながる、やわらかい社会教育の在り方として重要な視点では。

○デジタルネイティブの子ども達に対して我々大人ができることを考えた時、勉強しなければならないのは大人の方である。そこに対して、京都府としてできることはないか。

○中教審の4つの役割はもっともなことだが、今の京都府の事業をこの4つに当てはめるという発想そのものに限界を感じる。一つの事業の中に、この4つの要素をどう盛り込むのかという視点が必要。

○5、6年前は子どもに携帯の使い方を教えていたが、今は教えられている。この会議でも、もっと若い世代の参加があって、その意見が聞けると、さらによい議論になると思う。

○社会教育の幅広さを再認識した。全部実現しようと思うと膨れ上がってしまうので、京都府としてこれは絶対にやっていこうという核となるものがあるとよい。

 地域交響プロジェクトでの交流会を見せていただいたが、団体同士で話をされている中で活動のヒントをもらえるような場面があったので、交流はやはり大切だと実感した。今後も続けてもらいたい。最終的には、個々に自立した団体が府内の各所にたくさんあることが目指すところ。

○今回は広いテーマでいろいろと意見を出していただいたので、次年度は、そこから少し絞ったテーマや課題で議論できるとよい。現状の事業全体を視野にいれながら、その評価も含め、どのように重点化を図るのか、その目指す方向性を、単に現在おこっている社会的な問題の解決を引き受けるということではなく、ポジティブな視点から議論していけるとよい。

イ 京都府社会教育委員会議広報物について

 ◇ 説明

 ◇ 協議(○委員、●事務局)

○「#(ハッシュタグ)つながり」は良いと思う。自由に命名コースに「京」という言葉が入っているので、「#つながり・京」はいかがか。

○得票数が多いのもあるが、ホームページに掲載する資料という点でも「#つながり」はよいと思う。若い世代にもなじみがある。社会教育なので、そこに学びの要素も入れて、「まなぶ/つながる」というタイトルを考えていた。そこに「京」も入れて、「まなぶ/つながる/京」はいかがか。「まなび・つながり」より、「まなぶ・つながる」という動詞の方が動きになるのでよいのでは。

 「#(ハッシュタグ)」は、ツイッターなどで言葉が引っかかってくるためのキーワードと考えてよいのか。実際に検索するときに、ここに「#」をつけることの意味は。「まなぶ」「つながる」「京」の間に、「/」「・」を入れる方がよいのか、空白の方がよいのかどうか。

●検索にどのような影響があるかは、分からない。

○議論は出尽くしているので、後は議長と事務局で調整されたい。

○「まなぶ」「つながる」「京」に「#」を付けて、その間は空白にするか、「/」「・」を入れるか、事務局と最終調整し、決定したい。

 

(3) その他

 京都府社会教育委員公募について

 

(4) 事務連絡

 特になし

 

3 閉会

あいさつ(吉村指導部長)

 

お問い合わせ

教育庁指導部社会教育課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-5888

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