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令和5年度第2回京都府社会教育委員会議の議事要旨について

1開催日時

令和5年11月2日(木曜日)午前10時~正午

2開催方法

対面とオンライン(zoom)

3出席者

京都府社会教育委員

大野委員、木原委員、坂本委員、佐藤委員、猿山委員、杉井委員、築山委員、林田委員、原田委員、平塚委員、福井委員、前野委員、村井委員、森田委員、山本委員

計15名

事務局

京都府教育委員会 前川教育長

京都府教育庁指導部 相馬指導部長

京都府教育庁指導部社会教育課 杉本課長 他6名

計9名

傍聴者

0名

4議題

(1) 報告

 京都府社会教育委員会議広報物について

(2) 協議

「令和6年度社会教育を推進するために」(案)について

(3) その他

5内容

(1)開会

開会あいさつ(前川教育長)

(2)報告・協議など

ア 京都府社会教育委員会議広報物について(報告)

◇ 説明(○委員 ●事務局)

●事務局説明(谷本社会教育主事)

○「教育の原点は家庭教育にあり」

京都府PTA協議会では、毎年三行詩の募集を行っており「小学生の部」「中学生の部」「保護者の部」で、毎年数千点の応募をいただいている。審査を行い、優秀作品に選ばれたものをカレンダーにして配付している。京都府PTA協議会のホームページからもダウンロードしていただける。心が温かくなる作品が多くあるので、ぜひご一読いただきたい。

〇「公民館ちょっとコンサート」

舞鶴市の社会教育委員と一緒に取り組んでいる内容で、教室などに参加されていても発表の機会が少ないということから、公民館に気軽に集まってもらえるよう、昼の30分だけ演奏してもらう機会を設けている。3年前から実施しており、このちょっとコンサートを目指して、地域の方に練習に励んでいただき、また気軽に公民館に来ていただける機会も増えてきた。小中学生の子どもも参加してくれるようになっている。地域を盛り上げるような取組に繋がっている。

〇「お母さんの居場所づくり」

舞鶴市の社会教育委員である子育て支援のNPOと一緒に行っている取組。お母さんの居場所づくりとして、青葉山ろく公園のアウトドアができる場所で行っている。子どもたちは芝生広場を裸足で駆け巡ったり、七輪で各々好きなものを持ち寄って焼いたりする中で、お母さん同士の繋がりができている。近くにログハウスもあり、音楽演奏を聞いたり、助産士さんに相談をされたり、気軽に集まってきていただいている。

〇「さわる名画“触の博覧会”」

目の見えない人にも美術鑑賞をしていただきたいということから、絵画を立体化し、触って美術を鑑賞するという取組を行った。目の見えない方と健常者の方が一緒に会話し、相手の立場に立ってその絵を伝えることで、相互理解につなげていこうという取組。去年、実施したものであるが、国立民族学博物館の広瀬准教授の全面協力によって実現できた。京都市立芸術大学専攻の学生たちが作った絵画を展示した。現在は滋賀県でも同様の展示がされているので、鑑賞いただきたい。

〇「世代間交流から国際交流へ」

家族社会学、老年社会学を専門にしている。共同研究をしている韓国の先生から、京都での地域の繋がりが非常に素晴らしいので詳しく知りたい、という相談を受け、地域の民生委員さんを紹介した。そこからの繋がりで、京都市東山区修道学区で、社会福祉協議会が年3回行っている高齢者安否確認活動というものがあり、地域の学校の生徒や警察、地域包括センターの方などでチームになって、世代間交流も含めて、独居もしくは夫婦のみの世帯を訪問された。韓国の先生も一緒に訪問されたので、国際交流にもつながった。

〇「中学生が地域の未来を考える!」

精華町立精華南中学校で、地域学習として1~3年生まで系統立てて学習を行っている。今年で3年目を迎えた。1年生では、精華町教育委員会の職員が「もしも役場がなかったら」という内容での出前講座と、議会の傍聴機会に合わせて役場見学も行った。2年生では「精華町について知る」という内容で、産業や都市整備、環境などの中から自分でテーマを設定し、調べ学習を行った。そして、調べたことについて直接自分で確かめるということをさせたいと思い、役場の各課全面協力のもと、オンラインでやりとりをする学習を行っている。3年生では「精華町の未来を考える」という内容で、今年は各課から質問をいただいて、こういう取組について課題を解決するためにはどうしたらいいかと尋ねてもらい、それに対して中学生は考えを発表した。一昨年は町長に、今年は教育長に提言した。3年生は卒業した3年後には選挙権をもつことになるので、地域に愛着をもって、近い将来、社会の一員となる意識も高めてもらいたいということで学習を進めている。

〇「“舞鶴同期会”で若手社員に横のつながりを!」

地域の会社から新入社員を集めて、同期会という形で合同新人研修を開催している。今年度から始めた事業で、舞鶴市内の10社から19人に参加いただいている。一部上場の大企業から地元の工務店、市役所の職員など、幅広い業種の人が集まり、一緒に研修をすることで、なかなか地元に友達がいない人たちも、その地域内に同期として友達ができることにつながっている。また、舞鶴市のことを学んだり、社会人としての基礎力をつけたりという学習をしている。最終的に、自分たちで自分の企業の紹介ができるようになることをアウトプットのゴールにしている。この取組によって、ここで学んだ人が高校や中学校へ行って、自分の企業の紹介ができるようになることをねらいにしている。経営者が少し遠い所から話すより、若手の新人社員が会社の紹介をすることで、学生たちもより身近な感覚で話を聞くことができるかと思うので、今後もこの取組を続けていきたい。

〇「福祉避難所“彩雲館(あやぐもかん)”」

社会福祉法人南山城学園の中に「彩雲館(あやぐもかん)」というものがあり、災害時、地域の高齢者や障害者など「災害弱者」といわれる人々が安心して避難できる場所としてつくられている。DWATという、特別な訓練をした福祉専門職の方がいて、対応してくれる。取材をした日には、宇治市の小学生が中心となった「子ども記者」が、福祉避難所の役割やDWATの活動内容等を学習し、記事にしていた。

〇「京田辺市“ミライロ”で突撃インタビュー!」

今回取材したのは新しくできた公民館。1階部分がフリースペースになっていて、日替わりのカフェや「街角ライブラリー」という形で町の人が寄贈した本で成り立つ図書館がある。畳敷きのスペースもあって、子連れのお母さんが過ごされていたり、お昼にはランチを食べに来る人や、緑化運動のサークル「お花クラブ」が活動されていたり、3時頃になると子どもたちが宿題を持って集まってきて、教えてくれるボランティアさんがいらっしゃったりという公民館で、フリースペースの稼働率が非常に高い。人がたくさん集っていることに驚かれる公民館で、ここから多くの活動が自発的に生まれていて、最終的にまちづくりに繋がっている所が面白いと思い取り上げた。

〇「お城の本丸に建つ学校!?園部高校・附属中学校」

本校にある園部城の城跡の城門と櫓について紹介した。城郭史上最後に建てられた構造物で、お城ファンからも注目されている。毎年ゴールデンウィークに園部城まつりを行っていて、南丹市の文化資料館や観光協会も近くにあり、付近全体がイベント会場になっている。本校もそのイベントの会場の一つとして公開をしており、高校生が園部城の歴史を紹介している。これをきっかけとし南丹市や亀岡市などの自治会の方が見学に来られたり、遠方からお城のサークルの方が予約して来られたりと、かなり広範囲から人々が集まって来られ、学びの場が広がっていると感じる。

〇「子育てを軸に人と人とが集う場所へ」

京都府連合婦人会は7市町からなり、各市町でそれぞれ特色のある活動をしている。私が住んでいる福知山市では、三段池という場所で子育て支援の場、世代を超えて交流できる場として「リトルハピネス」が昨年11月に開かれた。そこに常駐されている方の笑顔が素敵で、保護者の方もいろんな相談がしやすい環境になっている。地域の方を巻き込んだイベントもされており、子育て支援だけでなく、いろんな方との繋がりができる場所になっている。これからの活動が楽しみだと思い、紹介した。

〇「~始まっています。PTAの改革~」

コロナ禍の3年間でPTAの活動も様々な制限を受け、保護者同士の繋がりもなかなか難しく、各単位PTAの方から聞いた話では、本部役員に協力いただける方が集まらない状況が起こっていた。そのため、市内ブロックに加盟する24校の単位PTAにアンケート取り、どんな決め方をしているかということについて情報共有を行った。その中で、一部先進的な単位PTAでは、サポーター制を導入していこうという話が進んでおり、実際、今年の府立高等学校PTA連合会の研究発表でサポーター制を導入したことについての発表があった。これからPTA組織も変わっていく中で、サポーター制の導入により、押し付けではなく自発的な参加や保護者同士の誘い合い、気楽な参加の中で、次年度のPTA役員が新たに発見できる機会が増えたという報告がされた。

〇「“地域づくりマーケット”はいかが?」

この原稿を書いた時期がシドニーに2ヶ月暮らしていて帰ってきた直後だったため、それに関連して「青空マーケット」から着想を得て原稿を書いた。青空マーケットは手づくり品や衣類を中心に、市民が持ち寄って出店されていて、それが交流の場にもなっている。普段の買い物は大きなショッピングセンターへ車で行くことが多く、そこではなかなか人と人との交流は難しいが、このようなマーケットがあることで、町に潤いや賑わいが生まれている。この場合、マーケットに持ち寄るものはアクセサリーや衣類などであるが、これを社会教育の場で考えたとき、今日たくさんご紹介があったような「活動」をそれぞれが持ち寄って、お店を出すようにそれぞれの活動を紹介するような「地域づくりマーケット」がつくれたらいいなという思いで紹介をした。

以上、11名の方から13件の紹介をいただいた。多彩で魅力的な活動の紹介となっているので、たくさんの方にアクセスしていただきたい。インタビュー形式での掲載となっているため、文言等の修正については、事務局の方にお寄せいただき、委員の皆様の思いがより伝わるようにしていきたい。

 

「令和6年度社会教育を推進するために」(案)について(協議)

◇ 説明(明石総括社会教育主事)

◇ 協議(〇委員、●事務局)

○詳細版P1の、それぞれ文頭の文字「社」「人」「京」を大きくしている意味が分からない。概要版では、キーワード全体が大きくなっている。工夫が必要。

 概要版では、今回重点的にやろうとしていることが読みにくい。

 詳細版P2の図は、円の輪郭線だけでなく、前回のもののように中に色が塗られている方が分かりやすい。また「子どもへの支援の充実」が大きく記されているが、次ページ以降は「生涯学習の振興」から始まっている。「家庭の教育力の向上」を1番目にもってくる方が分かりやすいのではないか。「子どもへの支援の充実」を強調したいのであれば、もっと目立つような構成にする方がよい。

 統計資料について、軸の取り方を考える必要がある。数値が足りていないのであれば、そこに様々な施策を講じている理由となるが、十分達成できている数値を示しながら様々な施策をする理由がわからない。「家庭の教育力の向上」のページでは、「子育てに喜びや楽しみを感じている親の割合」は高い。令和5年度版「社会教育を推進するために」に記載の統計には、相談をしない理由などが詳しく記されている。そこに対してどうするのかということが必要。そのような統計を入れた方がよい。「人権教育の推進」のページにある統計は危機的状況であると感じる。人権教育は今回の重点には入っていないが、ここに力を入れるべきではないか。そのような意味で、重点を選んだ理由を示す方がよい。

 最後のページについて、行政としては、確かにコミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進について、数値は上がってるけれど、上がってどうなったのかという話が全然出ていない。1つでも、そのよい事例、具体的な事例がほしい。また「社会全体で子どもたちの学びを支援するため」という言葉も、心に訴えかけるようなメッセージ性がほしい。今、大変な事態で、でも学校という組織がまだあるので、それをみんなで盛り上げて活用して、いろんな地域課題、国の課題が解決するように、何とかみんなでしませんかというメッセージがほしい。文科省からではない、京都府からのメッセージとして。

 概要版は、説明がたくさんあり、概要ではなくなっている。「100年時代において」と言いながら、若い人たちに力が入った書きぶりになっている。「人づくり」という言葉も「製造」するイメージになってしまう。何か良い言葉はないのか。さっと読んだら一発でわかるような文章にしてほしい。これなら詳細版を読んだ方が分かりやすい。

〇重点はどのようにして決まっているのか。

●現状から次年度の方向性を考えたとき、ここをしっかり進めていきたいということでの判断。課内で設定した重点。

〇担当課としての提案ということであれば、「人権教育の推進」についても、重点的な目標の設定が必要なのではないかというご意見をいただいた。

●人権教育も当然大事な内容ではあるが、統計資料によってそのように伝わってしまうのであれば、違うものにするかどうかも含め、総合的に判断したい。人権教育については、当課だけでなく、他課でも取り組んでいる内容もあるので、それも含め今後方向性を考えていきたい。

 ご意見いただいたとおり文言の整理についても、これから図っていきたいと考えている。熱い思いで書くと、その言葉の根拠を求められる部分もあり、難しいところでもある。

〇「京都府の今」で出されてるデータについて、例えば「家庭の教育力の向上」で挙げられている2つは、どちらも肯定的な内容に関するデータになっている。より厳しいところ、課題がどうなのか、そこから考えていくことが大切だと感じる。

〇概要版について、教員の方を中心に「知ってもらいたい」という強い思いがあり過ぎて盛りだくさんになっているように感じる。地域とつながって活動するにおいて、現場の先生方が苦労されていることがあると思うので、実際に現場で頑張っている姿が見える内容の紹介、実践事例があると、自分の学校やクラスでやってみようかなという意欲が湧いてくるのではないか。概要版の一番はじめの2次元コードを読み取ると、その実践事例に繋がるのか。

 また「人づくり」というキーワードが出ているが、この資料のメインは「人がつながる地域づくり」。この言葉に人材育成も含まれる。ブレないように、整合性を図る必要がある。思いが強いと様々に入れ込みたくなるが、シンプルにする方がわかりやすい。

〇「地域社会の教育力の向上」の重点は、アプローチの1つ目のところについている。連携や協働を進めることは一番大切であるように思うが、それが結局、今、どうなっているのか、その次のステップが大切なのではないかと思う。連携・協働することは当然のこととして、その中身が分かっている人、コーディネーターが必要で、2つ目の項目の「人材育成」こそが今やるべきことではないか。

 また、コミュニティ・スクールの所でも感じたことだが、令和3・4・5年と増えていて、その先、これが100%になった時、それで本当に達成されているのかということの検証が必要。連携・協働が円滑にできているとみんなが思えるような方が本当にいるのか、コミュニティ・スクールが進んだけれどやっぱりやめました、バラバラになってしまったという話もよく聞くので、連携・協働の次の「人づくり」「キーパーソンづくり」「人材育成」が重点課題であるように感じる。

 P3「生涯学習の振興」の統計の軸の取り方の違いが気になる。それによって第一印象が全く変わってくる。内容の解釈も変わる。P4「家庭の教育力の向上」について、すべての保護者が安心して子育てできることが目標になっているが、相談できる人の有無と「安心できる」こととは異なるように思う。「安心して子育てできる体制が整っていると感じるか」というアンケートの結果があるとよい。

 「地域社会の教育力の向上」では、下のデータだけ数値が細かく見にくい。「そう思う」「思わない」で大きく分けて、色分けするなど、見やすくできるとよい。

 「人権教育の推進」では、ここだけデータが令和2年度のものとなっている。コロナ前で、現状はもっと厳しくなっているのではないかと思われる。最新データがあるとよい。

〇データの話が出ている中、「生涯学習の振興」のページで、「キャリアアップや趣味に関する生涯学習等に取り組んでる人」の割合が出ている。割合が低くても、軸を100にして、しっかりやってもらったらいい。他にも、例えば「社会人の1日の平均延べ学習時間は13分」というデータがある。日本人は、社会人になったら1日13分しか勉強しないというデータが出ているので、現状は少ないけれど頑張ろうというメッセージを伝えてもいいのではないか。

 また、社会教育も含めて、教育法制の中で議論をされている中で、こども家庭庁的な文脈での「子どもの権利」の話はどうしても薄くなりがちだと思う。人権教育の中の「子どもの人権を守る」ということで統括していると思うが、この文面では、今、社会問題化しているいじめなど特徴的な話だけになっており、もっと幅広い「子どもの権利」を踏まえた表現にした方がよいのではないか。地域社会において、社会教育の実践をされている方は、おそらく教育法制のことを意識するよりは、子どもの権利の方を意識されることがこれから増えると思う。全省庁、子どもの権利の話になっていくと思うので、そこを踏まえた表現にする方がよい。

 また、学校教育の現場も含め、子どもの権利の中の意見表明の話が「生徒指導提要」でも書かれていると思うので、「子どもの声を聞く」という文脈の話は、それぞれの項目で入れられるとよい。人権教育の所でもよい。今のままでは提供するメニューの話ばかりになるので、何を提供するかの前にどうして欲しいかを聞くようなしかけが1つ入っている方がよい。「子どもへの支援の充実」の説明文に足す形ででも。京都府は全体を見ながらやっていることが伝わる。

〇学校の先生に概要版を配るとき、社会教育の説明の中に「学校の教育課程として行われる教育活動を除き」と書いてあることをそのまま読むと、私達には関係ないことと取られかねない。これは社会教育法第2条に規定されているが、コミュニティ・スクールはどういう法律で規定されているのか。つまり、学校教育を除いて、社会教育ができると思っていたけれども、現状はそれでは無理なので、学校のコミュニティ・スクールと地域学校協働活動をみんなで支え合って行うこと、学校を支えながら、地域も支えたいということをここで書いておく必要がある。

〇これは古典的な議論で、当初から社会教育の規定をどうするかいう時に「これを除くほか全部」という排除規定はどうなのかという問題が法の制定時からあった。そして、これを読むとき、後半部分の「主として青少年及び成人に対して」というところで、全世代に広げている。2条の書きぶり自体に問題を含んでいる。

 細かく読むと「学校の教育課程として行われる教育活動」、つまり教科の授業に限定して、それは社会教育とは言わないという話。この部分については、昔から議論が延々と続いてるところなので、むしろ今のご発言の趣旨を受けて考えた場合に、もっと学校、あるいは学校の教員がどういう立ち位置で社会教育に関わっていくのか、関係があるのかということがわかるようなものを入れるとよいかと思う。

 また、概要版の左側の上のページの部分について、一般的な内容でスペースを取り過ぎていて、一番メインになる右側上の部分が窮屈になっている。そのような意味でも内容を整理した方がよい。

〇枠が揃っていないことなど気になる点が多いが、この資料については、この後に校正をかけることになるのか。また写真の画質が荒い点も気になる。きれいなものが掲載できるとよい。グラフの体裁もすべて揃える方が見やすい。また、個人的には「取り組んでいる」部分のみの抜粋ではなく、全部書かれている方がよいと感じる。

 概要版の内容が多いので、事務局説明で示された各項目の大まかな内容が文言として資料に掲載されると読みやすくなるのではないか。「第二期京都府教育振興プラン」の文字が太字になっているが、この文字よりもその中身、詳細はここを読んでくださいということや、目指す人間像が示された図の方が大事だと思う。そこが焦点化される方がよい。

 下の方の4本柱の部分は、すっきりしていて見やすい。上の方も詳細版の要約ではなく、新しく文章を書いた方がわかりやすいと思う。

〇詳細版P2の図について、2つ並べて図が掲載されているが、右側の「人がつながる地域づくり」の図の方がメインになるのではないか。そのような意味でも、何がメインなのかを分かるように1つの図にまとめる方がよい。

 協議の進め方として、各ページ、項目ごとに事前に各委員へ意見を聞き、それをまとめたものを提示、紹介した上で協議する方が効率的である。

〇前回の「推進するために」のパンフレットに比べると見やすくなっている。詳細版も概要版も社会教育についての説明から始まって、人づくり、地域づくり、そして生涯学習社会の実現という説明の流れになっているが、この部分に「子どもへの支援の充実」という中心に置きたい話を入れるとわかりやすくなると思う。「子どもへの支援の充実」の部分だけ抜き出して説明するとイメージしにくいので、文章として入れた方がよい。

 また、前書きとして、重点のランプや子どものマークが何を指しているのか、振興計画との関係についての説明文を入れた方が読みやすく、分かりやすくなるのではないか。

〇先ほどご意見いただいていたように、この資料の検討にあたっての進め方について、これまで年間3回の会議で、この2回目の秋の会議で案について意見をいただき、3回目の2月の会議にはほぼ固まった形で出され、次年度に向けてということで意見をいただいていた。この間はそれほど大幅な変更なしに、部分修正だったのでそれでも進めることができたが、今回は全面的に改定をしているので、とは言え、新たにもう1回会議を開くのは調整が難しい所もあるので、今日の会議を受けて、事務局で第2の案として作ったものを改めて委員の皆様にお届けし、それについて意見をいただくという手順を入れてもらいたい。

●様々な視点から貴重なご意見をいただけて、大変ありがたい。データの件については、自分たちで意図的にデータを取ることが大事だとは思うが、タイミングが難しい部分もある。いただいたご意見をもとに、検討したい。

 人権教育の推進について、方向性については新たに付け加えたが、具体的対応についての文言はほぼ変更していない。学校教育課で作成の人権教育推進の冊子と連動している部分もあり、整合性を図りながら進めている点、ご理解いただきたい。

 また、概要版の説明の中で、主に学校の教職員を想定した話し方をしてしまっていたが、学校は地域の中の一つの大きな役割を担っているところがあり、学校の教職員に知ってもらいたいということと併せて、地域の方たちにも知ってもらいたいという思いがある。そのような意図で、学校にも、地域の方にも届く概要版を作っていきたい。今日いただいたご意見をもとに、作成を進めていく。

 

ウ その他

 

(3)閉会

閉会あいさつ(相馬指導部長)

 

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