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令和2年度第2回京都府社会教育委員会議の議事要旨

 

1 開催日時

令和2年11月20日(金曜日) 午前10時~正午

2 場所

京都産業大学むすびわざ館3-A教室

3 出席者

京都府社会教育委員

池辺 純次委員、磯田 珠奈子委員、大野 照文委員、金丸 京子委員、木原 由佳里委員、工藤 和之委員、黒岡 芳子委員、猿山 隆子委員、谷 文絵委員、築山 崇委員、中川 ひろみ委員、平塚 靖規委員、村井 琢哉委員
計13名

事務局

京都府教育委員会 橋本教育長

京都府教育庁指導部 山口指導部長

 京都府教育庁管理部総務企画課 石澤課長

京都府教育庁指導部社会教育課 片山課長 他12名
計16名

 

傍聴者

0名

4 議題 

(1)京都府立図書館サービス計画(中間案)について

(2)京都府教育振興プラン(中間案)について

(3)令和3年度社会教育を推進するために(案)について

5 内容

1 開会

橋本教育長挨拶

2 報告・協議           (○委員、●事務局)

報告 

① 京都府立図書館サービス計画(中間案)について(○委員、●事務局)

●説明

○小中学校では、朝読書をする学校が増加している。学校への図書の貸出し等を充実していただけるとありがたい。小学校においては、読書ボランティアさんによる朝の読み聞かせで利用できる図書の貸出しがあると内容がさらに充実する。

○学校の発表会に場を提供している。課題探究型学習を進める際には先行研究を調べるが、必ず図書が必要となる。大学等と連携をし、どこを見ると地域の文化や歴史がわかるか等の文献リストを整理されてはどうか。

○個人のお店でも、図書館から本を借りて並べているところもある。府の図書館と連携しているという声を聞いた。市民の要望に応えられていると実感した。

○目標達成の説明について、令和元年の年間の職員研修が減少している理由は何か。

○全府立高校の蔵書のインターネット検索について、実現をお願いする。学校ごとに蔵書関連のシステムが異なり、隣の学校にどんな本があるのかわからない。新書を購入せずに、隣の学校から本を貸りる等、限られた資源の有効活用が可能となる。

●学校支援については、新型コロナウイルス感染症対策として小学校1~3年生の、教科書に載っている図書を各小学校1~3年生の児童数分配布した。また、学校支援セット貸出や貸出文庫を活用した図書の貸出も行っている。

市町村立図書館と連携をとり、学校支援セット、貸出文庫を活用した読書活動の推進を図っていただきたい。

●図書館では、データベースを利用した調べ学習ができるが、今後は大学と連携した取組も進めているので、課題探求型学習を進めていくためにどのようなことができるか大学と連携を図り検討を進め行きたい。

●子ども食堂やこどもの居場所づくりを実施している団体に図書の貸出しを行っている。個別のお店に図書の貸出は行っていない。子ども食堂やこどもの居場所づくりに取り組んでいる団体と連携し、子どもの読書活動推進を図っていきたい。

●研修数の減少については、南部・中部・北部と地域を分けて開催していた研修を府内1か所で実施したためである。令和元年度からは市町村立図書館の職員が多く研修に参加できるように出前研修を始めた。今後は、オンライン研修等も検討していく。

●府立高校の蔵書検索システムは、なるべく早く実現できるように進めていきたい。

○市町村図書館の貸出返却についての連携は、どのようになっているか。

●京都府は南北に長く、丹後在住の方が府立図書館に来館することは難しい。K-Libnetというシステムで、市町村立図書館に希望図書がなければ、府立図書館や大学図書館と連携し、図書を貸出返却ができる取組を行っている。連絡協力車が京都府を巡っており、無料で取り寄せることができる。府内一円が同じサービスを受けられるような取組を実施している。

○府立図書館の啓発資料には、このような市町村との連携についての説明がない。積極的な広報でより利用が広まるのでは。

●府立図書館内において、K-libnetに係る広報資料は現在のところない。今後、市町村立図書館等と連携し検討したい。

○遠隔地に居住する方には、市町村立図書館との連携が大きな鍵となる。よろしくお願いする。

 

 

②京都府教育振興プラン(中間案)について

●説明

○はぐくみたい力の3つ目に「新たな価値を生み出す力」とある。字面だけでは、新しいものだけが良い様な印象となる。既存のものでも良いものがたくさんあり、新しいものを生み出さないといけないというプレッシャーを感じる表現である。以前、教育長が子どもたちには「幸せに生きる力」を身につけてほしいとおっしゃったのが心に残っている。自己肯定感や愛情に包み込まれているということを PTA は大事にしているが、価値を生み出すというよりも、自分自身が幸せに生きるということを重視して伝えていくべきではないか。

○現行プランの目指す人間像には「歴史と伝統にはぐくまれた京都の知恵をつなぎ」とあるので、次のプランにも京都らしさというものがほしい。

○三重県では少子高齢化に伴い県内に残ってほしいと高校生にも訴えている。京都府がどのようにしたいと思っているか分からない。

○目まぐるしく社会が変化する中で、孤立化する家庭への支援を具体的にどのようにしていくかが重要となる。

○私も三重県でコミュニティ・スクールの立ち上げに関わっているが、1つ立ち上げるのも苦労がある。予算的な事をお伺いしたい。

○家庭の教育力の向上とあるが、それ以前にその土台のサポートをどうしていくかということを書いていただくと嬉しい。この書き方だと家庭教育の相談にしかのってもらえないのかと感じる文面である。また項目に入るわけではないが性教育をきちんとやっていただきたい。

○大学で授業を行っていると、家庭のネット環境に差があることが分かる。受講できる場所がない。隣のマンション等で工事を行っていると wi-fi を受信できないなどたくさん声を聞く。地域の中で受講できる環境をどのように作っていくかが大切である。今後コロナ社会の中では大事になってくるのではないか。

○家庭教育に関する専門家への相談や情報が得られるオンラインプラットフォームを作っていただきたい。コロナ禍ということもあり、近くに相談窓口があっても、高齢の方がいる家庭では相談をしにくい、共働きで役所が空いている時間に相談できないという人も多い。女性の活躍等も関わってくるが、両親のどちらかに家庭教育に関する負担がいかないようにオンラインによる相談体制をお願いしたい。

●「はぐくみたい力」の3つ目、「新たな価値を生み出す力」についてであるが、これまでの検討会議(外部有識者会議)での意見なども踏まえてこのような表現に落ち着いている。言葉だけをみると限定的な印象に見える方もおられるかもしれないので、2ページ、3ページの文章でしっかり説明したい。

●京都の特徴については、国の計画を参酌しながら作成しているが、その中でも京都らしさを出すために、文化庁の移転も受けて、推進方策6で「文化と文化財」を大きな柱として打ち出した。これは他の都道府県ではないと思っている。

●コミュニティ・スクールに関する財政的な支援については、財政部局と検討中である。

●家庭への支援やオンライン相談についての御提案をいただいた。各推進方策における「主な取組」には、具体的な施策というよりは、大きな方向性を示している。いただいた御意見も踏まえながら具体的な取組を進めたい。

○文化をどう守るか、文化の継承が極めて重要である。京都府では、「歴史と伝統にはぐくまれた京都」という土台のもとに様々な取組が進められるということがよい。また、施策推進の視点に、学校・家庭・地域がコミュニティとしてとあるが、コミュニティという外国語をいれず、「地域の強みを活かして」でいいのではないか。地域の力でいいのでは。

●「施策推進の視点」の3つ目、「コミュニティ」という表現について、これまでの検討会議でもカタカナが多いとの指摘はいただいており、注釈等も活用したい。また、7ページの文章でも丁寧に補足している。

●文化の継承の重要性については、推進方策6(24)の小見出しに、「京都の伝統と文化を守り」と明記している。大きなタイトルだけでは表せない部分も大事にしたい。

○推進方策のひとつに「社会教育の推進」を加えていただきうれしいと思う反面、今更という印象もある。成人も含め、すべての世代の学びの大切さのトーンをしっかり出してほしい。

○過去に丹後郷土資料館のリニューアルの会議に何度か参加した経過もあるのだが、しばらく話を聞かなかったので、今回入れてもらってありがたい。いつ完成するのか。

●府全体の財政状況にもよるが、我々としてはしっかり整備していきたいとの想いを込めている。

 

 

協議

 ③令和3年度社会教育を推進するために(案)について

●説明

○すっきりしてきた。イメージ図のリード文2段落の初めの文は、振興プランの始めに掲げられてもよいほど内容の濃い文章である。その良さを強調するためにも、1段落と入れ替えるとよい。

○地域課題について課題解決型学習を行っている高校は多くある。調べ学習は、図書館との連携も重要となる。高校生に地域の課題を「課題」としてだけ与えるのではいけない。行政が考えるべきことと整理することが大事である。

○段落の入れ替え賛成。

○地域を深く理解することが次の活動につながる。課題を与えることで子どもたちを知的労働力として扱うことのないように。

○地元への就職のためにも、身近な地域を身近に感じていることが大切。

○地域の魅力や良さに視点を、課題を探すばかりではいけない。作り方について、フォントと行間を揃えるとよい。見やすくなるよう整えていただきたい。

○昨年のものを見ていても、フォントを意識して見やすくする工夫が必要である。

○表紙の写真であるが、子育てプログラムなど目を引く。人権の研修会写真など、研修会自体は非常に大切なものであるが、大人の背中が並んだ写真を見ても注目しない。大きな一枚で、未来につながるような写真にするのがよい。夢のある写真があってもいいのでは。

○現時点でどのように会議等を開催しようかと悩みながら活動している。ソーシャルディスタンスをとって実施している様子など、現在の実態が伝わるようなものである方がよい。また、この社会教育委員会議でも、現在の状況を打破する方策について考える必要があるのではないか。学校が4、5ヶ月も休校となり、再開したが様々な問題は発生しているだろう。放課後、地域の方が来て相談するようにするなどの取組が大切であると感じている。

○工夫して取り組んでいるような写真がよい。この状況下で、どのように取り組んでいくかということも含めてメッセージを出すというのは必要な点であるが、日々状況が刻々と変化し、国の対応も変化する中で難しい面もある。社会がどのように変化してもというところに込められてはいるが、どう表現していくのか検討が必要。

○地域目標に「大人自身が学習し」とあるが、具体的対応には子どものための取組に重点が置かれている。同時に「大人自身が、学ぶ・知る・学習することを楽しむ」ことが書かれている方が、社会教育の良さが表現できるのではないか。

○大人の学び、楽しみが継続に繋がる。

○コロナが学校にも地域にも大きな影響を与えている。人がつながる地域づくりのところに、今後のつながりづくりについて示すといいのではないか。イメージ図のイラストで、木の幹の間にいる人を減らしてすっきりさせた方がよい。

○子どもたちへの支援がありがたい。どんな環境の子どもであっても、子どもたちを自立させていきたい。守り育てる視点だけでなくどのように自立させていくかということも大事にしていかなくてはいけない。

○行事を通して、子どもが小さいうちから地域の良さを教えていくことが大事である。田舎の方は子どもがみんな出て行く。施設の維持も人が少なくなると難しい。子育ての時に、大人になっても地域に残る人に育てなくてはいけない。

○表紙が代わり映えしない。中身をこれだけ検討しているとは、会議に参加して初めて分かった。開いてみたいと思うものにすべきである。大人と子どもが一緒に活動しているもの、一枚で象徴的な写真にするなど今までを一新するようなものにすればよい。

○コロナの状況下で工夫しつつ活動しているものを載せてもよい。1枚でなくても4枚分で一つにするなど、フォントのことも含めて、視覚的な工夫をいただきたい。

●見たくなるというのは大事な視点である。検討をしていきたい。社会教育課では、家庭教育の支援、地域連携を重点的な取組としている。特に地域社会を担う子どもたちを育てていくという視点からも、家庭教育の支援を大切にしている。

●人がつながる地域づくりのイメージ図を本委員会で御協議いただいた。その中で、地域の将来を担う高校生を育てる必要性について、御意見をいただいている。今回の新たな教育振興プランでも、社会教育を推進するためにでも、高校生が地域に入って地域に愛着を持って育っていけるような新たな取組を入れている。

 

閉会

   山口指導部長 閉会挨拶

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