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12月16日第517号

1.医療機関ネットワークにみる店舗用ショッピングカートでの子どもの事故
   -転落時の頭部損傷のリスクが高く、危険です!-
                 ~国民生活センターからのお知らせ~

   スーパーマーケットやショッピングモール等の店舗には、購入する商品を
運ぶための店舗用ショッピングカート(以下、「ショッピングカート」)が
あり、日常的に多くの消費者に利用されています。こうしたショッピングカ
ートには子どもを乗せる座席がついているものなど、大きさや形状にも様々
なタイプがあります。店舗によっては、複数のタイプを揃(そろ)えており、
子どもを座席に乗せて買い物をする姿もよく見受けられます。

 一方、医療機関ネットワーク(注1)には、店舗で子どもがショッピング
カートから落ちてしまった、ショッピングカートに乗ったまま転倒してしま
ったなどの事例が多く寄せられ、頭部や顔面にけがを負ったり、なかには骨
折や頭蓋(がい)内損傷などの重症事例も寄せられています。

 そこで、医療機関ネットワークで収集した店舗内でのショッピングカート
による子どもの事故情報について分析し、事故防止のために消費者に注意喚
起・情報提供します。

(注1)消費者庁と国民生活センターとの共同事業で、消費生活において生
命または身体に被害が生じた事故に遭い、参画医療機関を受診したことによ
る事故情報を収集するもの(2010年12月から運用を開始)。


<主な相談事例>
【事例1】ショッピングセンターのカートに乗っていたところ、転落し後頭
     部を打撲した。すぐに泣き、意識消失もなかった。その後吐き気
     があり、自宅に帰っても吐き気が続くため受診したところ、頭部
     CTにて後頭蓋骨の急性硬膜外血腫を認め、救急搬送された。
           (2015年2月発生 1歳8カ月 女児 重症)

【事例2】駐車場内で子ども用ショッピングカートから転落した。高さは約
     1m、下はコンクリート。すぐに啼泣(ていきゅう)あり、嘔気
    (おうき)・意識障害などはなし。右前額部に3cmの裂創あり。
     一部、骨膜が見えている。
           (2012年7月発生 3歳3カ月 女児 軽症)

【事例3】母親と一緒にスーパーで買い物をしていて、一緒にレジ前で会計
     の順番待ちをしていた。本人はカートの下段に乗っていた。本人
     が揺らしたのか、ショッピングカートが転倒し、床へ転がった。
     右手親指にけがをしており、出血していたので、救急車で搬送。
     受診時、右手第1指は圧挫されており、開放骨折、爪は剥離して
     いた。手術し、入院。
         (2012年11月発生 2歳6カ月 男児 中等症)


<消費者へのアドバイス>
・ショッピングカートからの子どもの転落・転倒事故が多く発生しています。
 ショッピングカートの上に立つなどして転落すると頭部を損傷するリスク
 が非常に高く、大変危険です。

・ショッピングカートの幼児用座席以外の部分に子どもを乗せたり、ショッ
 ピングカートで遊ばせたりすると危険です。注意表示等をよく確認しまし
 ょう。

<詳細>国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161207_1.html(外部リンク)


          ◇      ◆      ◇

 

2.お子様用の玩具や乗り物は、安全面に気を付けましょう
   -クリスマスなどの時期、プレゼントを購入する際にも注意-
                        ~国民生活センターからのお知らせ~

 クリスマスや新年を迎えるに当たり、新しい玩具や乗り物等をお子様に与え
る機会が多くなります。お子様が事故なく安全に楽しく遊ぶために、下記の点
に特に御留意ください。

<玩具>
・安全な玩具を選ぶ際はSTマークの有無を参考にしましょう。
・お子様の年齢に合った玩具を選びましょう。
・小さな部品は、年少の子供が誤って口に入れて窒息するなどの危険がありま
 す。年長の兄姉などが遊ぶ玩具にも気を付けましょう。

<子供向けの乗り物>
・幼児用自転車、キックスケーターやペダルなし二輪遊具などの乗り物は、乗
 り方を教えて練習させ、遊び場所などに留意し、ヘルメットなどの防具を着
 用させましょう。

<その他>
・ボタン電池やマグネットは、飲み込むと重篤な症状になる場合もあり特に危
 険です。玩具以外でも、ボタン電池などを使用している製品の取扱いには十
 分注意しましょう。


<詳細>国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161207_2.html(外部リンク)


          ◇      ◆      ◇


3.タレント・モデル契約のトラブルに注意してください!
   -10代・20代の女性を中心にトラブル発生中-
                 ~国民生活センターからのお知らせ~ 
    
 10代・20代の女性を中心に、タレント・モデル契約関連の様々なトラブ
ルが発生しています。以前多く見られた街中でのスカウトに加え、最近ではス
マートフォン等で検索して見つけたオーディションに申し込んだり、SNSに
書き込まれているタレント事務所の募集広告を見たりして、自ら連絡を取った
ことをきっかけにトラブルに遭うケースが散見されます。

<相談事例>
【事例1】オーディションに合格したが、芸能スクールに通うために約85万
     円を支払うよう言われた。

【事例2】インターネットで見つけたモデル事務所の面接に行ったところ、ア
     ダルトDVDの出演を勧められた。

<消費者へのアドバイス>
1.タレントやモデルの契約をするときには十分に注意しましょう。

2.タレント・モデルになるために必要だと言われても、その場での契約は避
  けましょう。

3.一人で悩まずに、消費生活センターや警察に相談しましょう。

 
<詳細>国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161130_1.html(外部リンク)

 

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kyo-shohisen@pref.kyoto.lg.jp

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ファックス:075-671-0016
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