丹後広域振興局

更新日:2013年2月19日

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効果的なサルの被害対策は地域みんなで

サル等野生鳥獣被害対策の勉強会開催

サル等による農作物等被害が深刻化するなか、2月17日、伊根町で地域ぐるみでの効果的な被害対策に生かすため、サルをはじめとする、野生動物の行動や生態、被害の防ぎ方の勉強会を開催しました。

勉強会会場の様子サルによる被害が多い地元伊根町や宮津市北部地域、京丹後市丹後町の住民のほか被害対策関係者など約70名が参加し、基礎的な防除対策の講演の後、府や市町からの対策についての報告を受けました。

丹後半島北部地域には少なくとも8つのニホンザルの群れが確認されており、サルによる被害は農作物だけでも、全体で年間約1千万円に及ぶとの報告もあります。

サル等有害鳥獣の生態と被害防除の進め方

講師講演をした兵庫県立大学の鈴木氏は、「ニホンザルは決して人間が恐れるほど賢い動物ではない」「無意識のうちに集落内に放置している動物のえさをなくす努力が必要」「やみくもな捕獲は効果が薄い」「侵入防護柵は適切な管理によってこそ効果を発揮する。」「住民みんなで協力し合ってロケット花火などで追い払いを続けた集落にはサルも加害せず素通りするようになる」など、被害防除のポイントについて珍しい動画や他地区の成功事例を交えながら訴えられました。

 

京都府丹後広域振興局からは府が定める特定鳥獣保護管理計画、現在府が把握している分布状況を説明しながら、地域の一人一人みんなが協力して追い払い、無意識な餌付けをやめ、獣が潜むヤブを刈り払うなど出来ることから継続的に取り組むことを訴えました。

宮津の報告地元伊根町役場と宮津市役所からは京都府などがサルの群れに装着した発信器の電波を利用して、群れの行動を把握し、効果的な追い払いなどに活用しようしている取り組みの状況や今後の事業について報告しました。

参加者の声

「日々の追い払いや無意識の餌付け行為をやめること、集落のみんなが粘り強く取り組むことの重要性がよくわかった。少し諦めかけていたが、出来ることから少しずつ取り組もうと思う。」など認識を新たにしたとの感想が聞かれた。

地域の一人一人が出来ることから粘り強く取り組むための支援が出来るよう、関係機関と協力してまいりたいと思います。

概要

1 主催等

主催/京都府丹後広域振興局、宮津市、京丹後市、伊根町

後援/丹後地域野生鳥獣被害対策チーム、宮津市野生鳥獣被害対策運営協議会、京丹後市野生鳥獣被害対策協議会、伊根町野生鳥獣被害対策運営協議会、丹後地区農業共済組合

2 日時 平成25年2月17日(日曜)午後1時30分~4時30分

3 場所 伊根町コミュニティセンターほっと館

4 対象者 丹後地域の住民、農家

5 参加者数 65名(管内2市2町)

6 内容

  • 講演「サル等有害鳥獣の生態と被害防除の進め方」鈴木克哉氏 兵庫県立大学(兵庫県森林動物研究センター)
  • 報告「京都府の保護管理の考え方」 京都府丹後広域振興局 農林商工部森づくり推進室
  • 報告「宮津・伊根地域における出没被害の状況と対策」 宮津市産業振興室、伊根町地域整備課

お問い合わせ

丹後広域振興局農林商工部 森づくり振興課

京丹後市峰山町丹波855

ファックス:0772-62-4333

tanshin-no-mori@pref.kyoto.lg.jp