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「京都府景観条例(仮称)骨子」について府民の皆様から御意見を募集しましたところ、貴重な御意見をいただきありがとうございました。
お寄せいただいたご意見等につきましては、これに対する京都府の考え方を下記のとおり公表いたします。
平成18年11月1日(水曜日)から平成18年11月30日(木曜日)まで
9通(10件)
京都府景観条例(仮称)パブリックコメント資料( PDFファイル ,2MB)(PDF:2,072KB)
府民の身近な景観を守り育てることを暖かく見守り、その活動を支援し、育成し、発展させていくことがこの条例の基本と感じる。
よって、府民の取組の芽生えの段階、成長の段階、熟成の段階に応じて、府が暖かく支援することの表明を記述されたい。
御意見のとおり、身近にある府民共通の資産としての良好な景観を、行政や府民の連携及び協働の下、育てていくことを条例の基本的考え方としています。
府民の取組が促進されるよう支援施策を条例へ記載するとともに、施策内容の検討を進めます。
欧米と比較すると、街中の電柱や電線、立て看板、自動販売機が汚くよくない。観光立国による外貨獲得を目標に政府の政策が動いている中、偽物の景観や現在的景観、伝統的景観など、府が向かう方向としてどのように考えているのか。
政府の観光立国の取組を背景の1つとして、景観法は制定されました。
良好な景観の形成は、地域ごとに、歴史、文化や経済活動を把握し、調和することが重要と考えます。
過去からの景観の移り変わりを理解した上で、今後の景観のあり方や活用方策を考えていくことで、好ましい景観形成の方向性が選択されていくと考えます。
景観はかけがえのない宝物です。景観条例の制定に賛同し、私たち一人一人が留意、努力すべきと思います。
地域の良好な景観の整備に当たっては、景観を府民共通の資産ととらえ、府民、行政等の連携と主体的かつ積極的な活動により推進していくべきと考えます。
良好な景観は府内各地にあります。みんなでリストアップ、写真、マップを統一した方式で、作成しては。
良い景観を発見し、その価値を共有し、発信していくことが重要でありますので、ご指摘の内容を踏まえ、施策検討を進めます。
京都府景観資産の登録は有効と思えます。しかし、現実には所有者側に多くの負担を求めているため理解を得にくいのが現状と思います。少なくとも府民みんなの資産、財産と認めて登録とするのであれば、条例で支援措置を記述して積極的な姿勢を示してもらいたい。
景観資産登録制度は、地域の景観の価値を共有し、景観を生かした取組みを促進していくことを目的としているため、登録物件の保存等は、自主的に進めていただくことを基本としています。制度の趣旨を達成するため、保存や活用のための支援を検討したいと考えます。
景観府民協定の要件が「全員の合意」とされており、これは建築協定や景観法の景観協定をイメージしたものだと思います。しかし、府民の相互協力による景観保全を目指すような協定を想定して、「全員の合意」の厳しい条件を緩やかにして、多くの地区で取組やすいようにした方が効果的と思えます。
緩やかな、自主的、即効的な協定を目指して、景観の保全、修景を促進する府民の活動の広がりにつながる協定の支援を期待します。
景観府民協定の効果として、協定締結後の権利移転の際の協定内容の承継について努力義務の規定を設けます。
協定内容の確実な実効性及び継続性を担保する上で、全員の合意が必要と考えますが、協定締結者以外の協定内容の理解や協力につながる施策にも努めていきたいと考えます。
大筋において骨子の趣旨は理解できる。
しかし、具体的な計画の策定では、天橋立周辺に関する検討委員会で「天橋立の植物は松さえあればいい」として松の生育に邪魔な樹木や草木の除去や土壌の入れ替えなど、人間の都合による自然改変を主張する声があると聞いている。
景観の保全は観光業者の視点ではなく生態系の視点から行われるべきものと考えます。
条例についても、自然景観に関して改変の歯止めの記述が必要と考えます。
天橋立は古くから白砂青松の地として親しまれています。これは、放置すると広葉樹林に遷移する松林を、人が燃料などに松葉を利用することで遷移が抑止されてきたからです。
天橋立の管理に当たりましては、生態の観点に加え、このような歴史文化的な観点などからも検討し、人為が自然に与える影響を十分に考慮しながら進めていくこととしております。
条例では、自然、歴史等と人の営みの調和による景観形成を基本理念として規定していくこととしています。
農山漁村の景観形成の項目で、世界遺産等周辺の景観保全のための不良木伐採、整理等と書いてありますが、これはもっともだと思います。
なぜなら、世界遺産は今みんなが注目し、たくさんの人が訪れるのに不良木があったら通りにくいし困るので不良木などは切り取ったり、通りやすいように整地したりしてほしいと思います。
農山漁村の景観は、地域の生業や生活と密接な関係があり、それらの調和が図られた景観形成を進めることを基本理念に規定した上で、具体的な施策を推進していきたいと考えます。
失われた20年というべきですが、今から急ピッチで進めて下さい。
また、以下についてご検討下さい。
1 街づくりに関し
・街並みコンテストの実施と表彰。
・治水事業の見直し(暗渠を開渠に)等
2 美観に関し
・屋上の貯水塔は取はずし、立看板等禁止、看板統一、のぼりの廃止。
・放置自転車排除
・電柱の地中化
・街路樹・分離帯の植物の整備等
3 その他
・木造二階建瓦葺建物は固定資産税免除
・美化ボランティア集団を編成し、常時巡回、摘発する。
・風土維持基金を創設 等
できるだけ早く条例制定を進めていきたいと考えています。
町並みコンテスト、表彰等のご提案いただいた施策については、府民啓発等の観点から検討したいと考えます。
建築物や広告物の規制は、景観法や個別の法律で可能なものも多く、個別の地域ごとに景観計画を策定する中で、関連部局や関係法令と連携しながら、検討を進めたいと考えます。
景観に関する工学的技術分野は「土木工学」と「建築工学」の両方であり、検討委員に「土木」関係者が選出されていないのはおかしいのでは。
条例に基づく公共事業景観形成指針など、具体の施策検討に当たっては、土木工学の専門家の意見を踏まえ策定することを検討します。
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