山城広域振興局

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相楽地域の農業の概要

2020年農林センサスによれば、相楽地域(木津川市、笠置町、和束町、精華町、南山城村)の農業経営体数は、1,258(うち個人経営が1,229、団体経営体が29)経営体となっています。

経営耕地総面積は、171,461aで、1経営体当たりの経営耕地面積は、136.4aであり、農産物販売金額を規模別に見ると、1,000万円以上は132経営体となっています。

農業生産の概要は次のとおりです。

 

<東部地域>(笠置町、和束町、南山城村)

(茶)

新茶の芽

東部の山間地周辺を中心に、945.7ヘクタールの茶園が広がっており、京都府の茶園面積の60.4%を占めています。自園自製の経営が中心に行われてきましたが、平成になった頃から、優良品種茶園への改植や安定生産を図るための防霜施設、製茶工場の整備等、茶業の近代化が図られています。
さらに近年では、煎茶主体からてん茶主体へ茶種の転換がされています。
なお、茶生産農家の多くが水稲との複合経営を行っています。

(野菜)

出荷されるトマト

花菜等の京野菜が栽培され、京阪神市場で好評を博しています。

<西部地域>(木津川市、精華町)


地域の恵まれた気候と都市近郊の有利性を生かし、地域の中央部を流れる木津川沿いの平坦地では米を基幹として多品目の野菜や花きが栽培され、丘陵地では特産のたけのこ、果樹、茶が生産されています。
また、都市住民との交流を図るふれあい農園や朝市等の直売が行われるなど、都市住民と農業のつながりを深めようとする動きも盛んです。
この地域では、関西文化学術研究都市開発を核とした都市化の進展により、消費者と直結した都市型農業への展開が進みつつあります。

(水稲)

地域の基幹作物として兼業農家を中心に栽培されています。

(野菜)

花菜のパッケージ

伏見とうがらし、万願寺とうがらし、えびいも、みず菜、花菜等の京野菜が栽培されています。また、ネギやホウレンソウ等の葉物野菜も生産されています。
精華町には観光いちご園があり、毎年多くの入園者を集めています。
木津川市山城町では、農業協同組合がタケノコの産地季節市場を開設するなど、安定した基幹作物となっており、生産量も府内最大となっています。

(果樹)

柿

木津川市には果樹栽培の多い地域があります。
鹿背山地区では、昔より「かき」の産地として知られています。
山城町地区では「ぶどう」が栽培され、個販による販売が行われています。
相楽地区では転作作物として導入された「いちじく」の栽培が多く、主に直売所で販売されています。

(花き)

パンジー

花壇苗などの花きが生産されています。

 

お問い合わせ

山城広域振興局農林商工部 山城南農業改良普及センター

木津川市木津上戸18-1

ファックス:0774-72-8531

yamashin-no-minami-nokai@pref.kyoto.lg.jp