京都府立総合資料館

企画展先人達の京都研究
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第1部 江戸時代の京都研究-歴史考証と地誌の発展-

3.新たな歴史考証の成果

中古京師内外地図写(京都関係版本図)

中古京師内外地図写(京都関係版本図)写真

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平安時代から応仁の乱前の頃までの京都の様子を図にしたものです。

この図は、京都生まれの歴史地図考証家である森幸安(もりこうあん)が、寛延3(1750)年に、平安時代から応仁の乱までの約700年間にわたる京都の歴史と様相を一枚の地図上に再現した興味深い絵図です。名所旧跡、武家・公家の邸宅、郷村、山川、橋梁などについて諸種の文献資料に基づいてその位置等を考証し描いています。

森幸安は、京都に限らず日本全図・浪速古図ほか膨大な量の地図を作製していますが、幕府に献上することもなく、江戸時代には彼の図が一般の人の目に触れることは少なかったようです。

展示資料は、明治一〇年代に京都府調査掛が歴史資料収集のため転写したものです。

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