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<平成24年第1週>平成24年1月2日〜平成24年1月8日

今週のコメント

 平成24年第1週、京都府の定点当たりのインフルエンザの報告数は、平成23年第52週の1.79から平成24年第1週の3.53とほぼ倍増しています。全国的にも増加傾向が続いています。
 なお、現在検出されているインフルエンザウイルスの大部分はA香港型で、インフルエンザ(H1N1)2009は極く少数です。
 また、例年に比べマイコプラズマ肺炎の報告が多くなっています。
 原因菌は、Mycoplasma pneumoniaeという特殊な細菌で、発熱、痰を伴わない咳などで発症し、頑固な咳が続くことがあります。Mycoplasma pneumoniaeには、ベータラクタム系という細菌感染症治療にしばしば用いられる抗生物質が無効で、治療にはマクロライドなどが使われます。マイコプラズマ肺炎は、「オリンピック病」と呼ばれ夏期のオリンピックの年に4年周期で流行を繰り返していました。
 しかし、2000年以降は4年毎の周期は見られず、報告数は増加傾向にあり、特に昨年は急増しています。4年周期で流行していた理由や、周期性が無くなり増加傾向にある理由はよく分かっていませんが、近年の特徴としては原因菌としてマクロライドという抗生物質に抵抗力をもったがMycoplasma pneumoniaeが8割方を占めるようになったことが挙げられます。
 インフルエンザなど呼吸器への感染症が増えるこの時期、手洗い、うがい、咳エチケットを心掛けましょう“お口をカバー、手を洗いグマ”

(1月16日更新)

  全数報告の感染症

分類 報告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が2件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 レジオネラ症が1件報告されました
5類感染症 劇症型溶血性レンサ球菌感染症が2件報告されました
 
定点把握の対象となる5類感染症

定点当りの報告数の多い上位5疾患


■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当りの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.39 7.33
2 インフルエンザ 3.53 3.76
3 水痘 1.87 2.52
4 マイコプラズマ肺炎 1.29 1.10
5 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.72 1.00

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が9件報告されました


■眼科定点

流行性角結膜炎が10件報告されました

■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移


先週からの推移は次の通りです
第1位から第3位に入った疾患は先週と同じく「感染性胃腸炎」・「インフルエンザ」・「水痘」です。それぞれの定点当りの報告数は 8.17→5.39 ・ 1.79→3.53 ・ 1.58→1.87 。
第4位には「マイコプラズマ肺炎」が入りました(先週6位)。 0.57→1.29 です。第5位の「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」(先週4位)は 0.72→0.72 です。
第1位の感染性腸炎が大きく減少、第5位のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎が横ばい、それ以外の3疾患(インフルエンザ、水痘、マイコプラズマ肺炎)は増加しています。


疾患ごとのページへのリンク

■京都府

インフルエンザ 咽頭結膜熱 A群溶血性連鎖球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘
手足口病   伝染性紅斑   突発性発疹   百日咳   ヘルパンギーナ  
流行性耳下腺炎   急性出血性結膜炎   流行性角結膜炎

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