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<平成26年第44週>平成26年10月27日〜平成26年11月2日

今週のコメント

 第44週、感染性胃腸炎の報告が増加しています。5歳以下の報告が約6割を占めています。今後さらに増加し本格的な流行となることが予想されます。手洗いの徹底が予防に重要です。RSウイルス感染症の報告は先週より増加し、引き続き高水準で推移しています。すべて4歳以下の報告で、約8割が1歳以下の報告となっています。手洗いとうがいの徹底を心がけてください。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が増加しています。例年初夏と秋〜冬期に報告が多くなっています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、主に飛沫感染し、1〜3日の潜伏期間の後、咽頭痛・発熱にて発症し、後れて発疹がみられるようになります。ペニシリン系抗生剤などで治療します。改善後に急性糸球体腎炎やリウマチ熱を発症することがあるため、指示された期間の内服の継続が必要です。
 後天性免疫不全症候群(HIV)の報告が2件あり、京都府では累計13件となりました。全国的には1267件の報告となっています。京都府においては、平成22年20件(うちエイズ患者8件)、23年16件(うちエイズ患者6件)、24年11件(うちエイズ患者4件)と減少していましたが、25年は22件(うちエイズ患者6件)と増加しています。平成25年エイズ発生動向によると、昨年1年間に全国で新規HIV感染者が1106件、新規エイズ患者数は484件、合計1590件、報告されています。全国的に、受診時にエイズを発症している患者の割合は30%程度で推移しています。HIV感染は早期に発見し、定期的に検査をしていくことで適切な時期に治療を開始することができ、エイズの発症予防につなげることができます。気にかかる方は、無料、匿名の検査を受けるようにしてください。詳しくは京都府のホームページをご覧ください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が5件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が1件 報告されました
4類感染症 レジオネラ症が1件 報告されました
5類感染症 後天性免疫不全症候群が2件、風しんが1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 4.72 4.23
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.21 1.91
3 RSウイルス感染症 1.08 1.09
4 手足口病 0.75 0.75
5 水痘 0.58 0.84

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が5件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 7 1.75
中丹西 15 5.00
中丹東 15 3.00
南丹 2 0.40
乙訓 14 3.50
山城北 47 6.71
山城南 - -
京都市 240 5.85
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