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2 生態
(1)生息環境
イワガキの生息域は、外洋側の岩礁域であり、内湾域に分布するマガキとは大きく異なります。したがって生活できる海水の塩分濃度もマガキとイワガキとでは異なり、マガキが0.5〜3.2%の広い塩分濃度の範囲で生活できるのに対し、イワガキは2.8〜3.5%という狭い範囲でしか生活できないと言われています。
しかし、全国のイワガキの産地とされる場所は、近接したところに大きな河川が流入している場合が多く、京都府でもイワガキの主産地である大浦半島は由良川河川水の影響の大きい場所でもあります。これらの海域では、イワガキの餌である植物プランクトンが良く増殖するため、イワガキの好適な漁場となっているのではないでしょうか。
イワガキの分布水深は干潮線の下から水深約20mの所までであるとされていますが、京都府では5m以浅に主に分布しています。
(2)産卵
  天然イワガキの成熟と産卵について宮津市島陰で調査しましたところ、産卵時期はおおよそ8〜10月であり(図3)、水温が最高水温から25℃まで下降する時期であることが明らかになりました。

(3)成長
現在のところイワガキには、魚類のうろこや耳石のような年齢の目安になるものが見当たらないので、天然貝の成長はあまり明らかではありません。鳥取県で水深15〜20mの人工礁に付着したイワガキを調査した結果によれば、3才で殻高約10cm(重さ約200g)、4才で殻高約13cm(重さ約370g)に成長していました。

  したがって京都で現在漁獲されている平均的なサイズ(殻高約13cm、重さ約400g)のものも、おそらく4才以上ではないかと考えられます。なお、鳥取県では重さが1kg程度の大きさになるには約10年もかかると言われています。

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