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小型魚保護のための目合拡大の取組み
 具体的な目合の拡大に向けた底曳網漁業者の検討会が何回か開催され、海洋センターからは本冊子で紹介した現状のヤナギムシガレイ漁の問題点、目合拡大の効果等についての情報を提供しました。これらの情報をもとに、最終的に決定されるのは漁業者自身です。
図7 目合を拡大したときの漁獲されるヤナギムシガレイの体長組成の予測。白い部分が目合から抜けて保護される。
 秋漁期のヤナギムシガレイ漁場は、上述したようにニギスの漁場でもあります。ところが、同じ漁場で「キス網」を使って操業しても、日中にはニギスが、夜間にはヤナギムシガレイが主体に漁獲されます。これは、それぞれの魚種の生態と密接に関係していると考えられます。すなわち、日中の操業で使用する漁網は従来の13〜14節のコッドエンドとし、夜間の操業のときだけコッドエンドの目合を大きくすれば、ニギスの漁獲量を減らすことなく、ヤナギムシガレイの資源管理が可能となります。新しい漁網を作るコスト、他の魚が目合から逃げることによる漁獲量の減少、また昼夜で漁網を取り替える手間等のリスクはありますが、ヤナギムシガレイの資源管理のために、漁業者の方々はこのような方法を選択されました。 平成10年に漁業者から海洋センターに資源管理のための目合拡大に関する調査要望が出され、平成11年9月にはコッドエンドの目合は14節から9節となり、さらに平成12年9月からは7節となり現在に至っています。9節および7節の目合で漁獲されたヤナギムシガレイの大きさを調べた結果、図7に示した予想される大きさと同じであることが分かりました。漁業者の話でも、7節にしてからは船上で投棄する小型魚はみられなくなったということです。

 
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