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(3)主な養殖作業
 1)養殖準備と種苗の収容
トリガイ養殖を開始する最初の作業としてトリガイ種苗の受け入れ準備があります。現在は海洋センターで種苗生産されたトリガイ種苗を例年7月中旬から8月上旬にかけて配布しています(写真6)。

写真6
写真6 種苗出荷前の選別・計数

 種苗の受け取りまでに養殖準備をしておきます。事前に収容個数に応じた清掃済みのコンテナ、アンスラサイト、網蓋、ゴムひもおよび垂下ロープを各自の筏に準備しておきます。トリガイ種苗の受け渡しは海洋センターの海面生け簀で行いますので、漁業者には船で受け取りにきてもらうことになります(写真7,写真8)。

写真7
写真7 船で種苗を受け取りにきます

写真8
写真8 種苗の受け取り

 以下は、種苗の受け取りから収容までの手順と注意事項です。
1海水を満たした船の活魚槽等に種苗を入れ、各自の養殖筏まで運搬します。運搬中は絶えず新鮮な海水が入るように注意して下さい。この時期は夏場の気温の高い時期であり、種苗を収容した海水が高温にならないように、また種苗を収容した水槽の海水が酸欠にならないように注意します。雨天の日や河川の影響を受ける海域を航行する場合には塩分の低下にも注意してください。

2各自の筏に到着したら、事前に準備しておいたコンテナにトリガイ種苗を収容します。その際の注意点は、コンテナ内のアンスラサイトに海水を掛け、十分に温度を下げて(その日の海水温と同程度まで下げて)から種苗を収容するということです。夏場のアンスラサイトはかなり高温となっていますので、その中に種苗を入れると熱さで死亡してしまいます。

3一つのコンテナに収容する種苗の個数は、大型コンテナで200個、小型コンテナで100個です。種苗1万個を収容するのに必要なコンテナ数は、大型コンテナで50個、小型コンテナで100個です。

4コンテナに種苗を収容したら、目合い1cm程度の中網を被せ、その上に網蓋を乗せます。コンテナと網蓋および中網との間に隙間ができると、そこからカワハギ等の害敵生物が侵入し、トリガイ種苗を全滅させることもありますので、写真9のように、コンテナの上と横側をゴムひもで隙間ができないように固定します。その後、コンテナを静かに海中に垂下します。

写真9
写真9 害敵生物の侵入を防ぐ網蓋

 以上が種苗の受け取りから収容までの手順と注意事項です。配布されたトリガイ種苗は1cmサイズと小さく、まだ殻も柔らかくて簡単に潰れてしまいます。コンテナ収容時には種苗への繊細な取り扱いを心がけてください。 

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