ページの先頭です。

共通メニューをスキップする

京都府トップページへ

府政情報 | 暮らし・環境 | 教育・文化 | 健康・福祉・人権 | 産業・しごと | 地域振興 | 京都の魅力・観光

ここまでが共通メニューです


サイト内の現在位置です: 京都府トップ農林水産業海洋センター

2 養殖結果

(1)海洋センターの養殖試験結果
 海洋センターが舞鶴湾でトリガイ養殖をマニュアル通りに実施した場合の規格別の収穫率(養殖開始時の収容種苗個数に対する収穫個数の割合)を示しました(表4)。平成12〜15年におけるトリガイの収穫率は37.9〜75.1%で、収穫率に大きな年変動がみられました。一方、収穫したトリガイを前述と同様に大・中・小サイズに規格分けをすると、大サイズは52.1〜92.1%で、全ての年で収穫数の2分の1以上を占めていました。さらに、販売単価の高い大・中サイズを合わせた場合の生産割合は75.0〜97.1%と非常に高くなっていました。  
海洋センターがマニュアル通りに養殖した場合の養殖生産結果

(2)漁業者の養殖結果
 漁業者が舞鶴湾でトリガイ養殖を行った場合の生産結果を紹介します(表4)。平成12〜15年におけるトリガイの収穫率は26.1〜36.9%と海洋センターの結果と比較してかなり低いものとなっていました。また、収穫したトリガイの規格分けでは、大サイズは22.2〜32.0%、大・中サイズを合わせた場合の生産割合は52.2〜68.2%となっていました。ただし、これらは漁業者が生産した全トリガイを合わせて平均したものです。漁業者個人でみると生産結果に非常に大きな差が見られました。
 
(3)養殖結果の比較
 海洋センターが行った養殖試験の結果と漁業者が行った養殖結果とに大きな差が認められました。この差が生じる原因を調査したところ、漁業者の養殖作業が海洋センターの提示したトリガイ養殖マニュアル通りに行われていないことが分かりました。漁業者の養殖作業は、養殖マニュアルに示された時期よりも遅れがちになっていたのです。マニュアルに示された期間よりも、半月から1カ月半遅れて養殖作業をした場合、トリガイの成長・生残にどのような影響を与えるのかを調査したところ、図1および図2に示すように、成長および生残率が明らかに低下することが分かりました。特に、養殖開始から1回目(1カ月目)および2回目(2カ月目)の養殖作業が遅れると、トリガイの成長・生残に大きな悪影響を与え、時には種苗が全滅することもあります。必ずマニュアルに従った時期に養殖作業を行うようにしてください。 

養殖作業の遅れによるトリガイの成長
養殖作業の遅れによるトリガイの生残率
次のページへ

前のページへ

目次へ

ページの先頭に戻る

お問合せ先一覧 | サイトマップ | ご利用案内 | 個人情報の取扱い | 著作権・リンク等 | このサイトの考え方

Copyright (C) Kyoto Prefecture. All Rights Reserved.