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3 トリガイ養殖の収支試算
 漁業者がトリガイ養殖を始めるにあたり、どれくらいの費用がかかり、どれくらいの収入があるのかを紹介します。一例として、小型コンテナ100個規模でトリガイ種苗3,000個を養殖する場合で試算します。

(1)支出
 1)資材
 筏は6m×6m規模のものが1基必要となり、組み立てから海上での設置までを含めた費用は約60万円となります。その他、養殖コンテナと網蓋は交換用の予備を含めて150セット(約37.6万円)が必要となります。ロープ類は約6.8万円、アンスラサイトは28.8万円が必要となります。アンスラサイトを除く他の資材の耐用年数は10年としていますが、アンスラサイトは、飼育期間中のコンテナからの流失がありますので毎年追加(20%の補充)しなければなりません(表5)

 2)その他の費用
 資材以外の必要な費用として、種苗代(3,000個×10円)、貝毒検査費用(約2.3万円)、漁協へ支払う区画使用料(数千円から10万円以上)が挙げられます。
トリガイ養殖に要する年間費用></TD>
    </TR>
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(2)収入
 養殖トリガイの収穫率やサイズ別の生産割合には年変動が見られます。ここでは海洋センターがマニュアル通りに作業を実施した過去4年間の養殖試験結果(表4)の平均値を用いて試算しました。また、販売単価は平成15年の価格を用いました。トリガイ種苗3,000個で養殖を開始すると、収穫率は58.0%で、1,740個の養殖トリガイが販売できます。1,740個のトリガイをサイズ別の生産割合で分けて販売単価を掛けると、大貝が73.8万円(1,136個×650円)、中貝が12.7万円(282個×450円)および小貝が8.1万円(322個×250円)で、合計金額は約95万円となります(表6)
トリガイ販売金額
(3)収支試算
 初年度に必要な資材等の必要費用は合計約139万円となります(区画使用料は含まず)。初年度の必要費用から販売金額約95万円を差し引くと約44万円の赤字となりますが、養殖2年目から10年目まではアンスラサイトの追加分と種苗代および貝毒検査費用(年間約11万円)のみが必要費用となります(表5)。トリガイの販売金額は毎年約95万円と見込まれますので、養殖2年目から10年目までは毎年約84万円の収益が見込まれます。11年目には筏等の資材を更新する必要がありますが、アンスラサイトは流失分の追加だけなので、必要費用は約115万円となります(表5)。  

(4)養殖作業時間
 養殖作業に要する時間は、1人で実施した場合、種苗収容時に30コンテナに収容して垂下するのに約5時間かかります。その後、養殖作業時にトリガイ種苗の収容密度を下げていきますのでコンテナ数は増加し、作業時間も増加します。種苗収容から1カ月後の養殖作業は、約10時間で、その後最大で約14時間となります。年間の作業時間は1人で行った場合約106時間(13.3日間)となりますが(表7)、作業人数が増えると作業時間は短くなります。 
筏1基での養殖作業時間
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