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特集2 京都府のオリジナル米、誕生。

京都府には、豊かな自然の恵みと伝統に彩られた和の食文化がある。「京都が誇るプレミアムな米を」開発者や生産者たちの熱い気持ちから生まれたオリジナル米新品種、ついに誕生。

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 京都府ではブランド米に成り得る米の新品種の開発を行いました。きっかけは産地間競争の激化。山形県「つや姫」、新潟県「新之助」、滋賀県「みずかがみ」など、全国各地でブランド米が登場し、府でも開発が求められていました。「開発のきっかけとなったもう一つの要因が地球温暖化。現在府域で広く作られているコシヒカリは高温に弱く、品質を保つため生産者は大変な苦労をされています」と話すのは、府農林水産技術センター農林センター 作物部の安川部長。こうした理由を背景に府は、温暖化などの課題を克服しながら京都府ならではの和食に合うおいしさを追究した新品種の開発に乗り出しました。

 開発が本格化したのは平成29年度から。国の研究機関である農研機構との共同研究で、京都府の環境や求める品質に合った11系統について試験を行い、その後、5系統、3系統と絞り込み、昨年度末ついに、最も優れた1系統を選抜しました。安川部長によると選抜方法にも特徴が。「最初の段階から実食して味や香りをチェックする官能試験を実施したんです。京料理店の店主や、米穀商のお米マイスターら”味覚のプロ”に評価をお願いしました」。新品種は、基準米となるコシヒカリに比べ、あらゆる項目で高評価を得ています。


味覚のプロらによる官能試験の評価


食味官能試験の様子


粒の大きさ比較。左から新品種、コシヒカリ

 新品種は、味覚のプロから香り高い上品な味わいと評価。そしてほどよい粘りで大きい粒感とつやのある白さが特徴です。府ではこの米を「京料理店で出されるご飯」というコンセプトで展開していきます。「味だけでなく生産面でも優れています。草丈が短いため倒れにくく、高温にも強い。京都府の農家さんに、広く作っていただきたいですね」。


新品種に関わってきた「京都府農林水産技術センター農林センター 作物部」。左から上田主任研究員、安川作物部長、古道主任。品質基準を達成できる栽培技術の確立を目指し、現在も試験栽培に取り組んでいる。


新品種の試験栽培に平成30年度から関わってきた農業法人の「株式会社丹波西山」。左から代表取締役の西山 和人さんと弟の秀人さん。中丹地域の水田21ヘクタールで水稲を生産する。

 農業法人 株式会社丹波西山の西山和人代表は、「京都を代表するブランド米にしたい」と期待を寄せます。「新品種は米としてのポテンシャルが高い。だからこそ、農家がおいしさを一層高める努力をするべき。ITを駆使した栽培管理や、脱穀後にゆっくりと乾燥させる二段階乾燥など、新技術や手間をかけて、京都らしい最高のお米に育てていきたいです」。
 温暖化の影響による品質低下や産地間競争の更なる激化に対応するため、府としても、全国トップクラスの高品質なブランド米として育て、京都府産米全体をけん引していきます。

NEWS

京都府オリジナル米新品種提供フェア

京料理店で新品種を期間限定で提供します。来年産からは百貨店などで一般販売も予定
日時 11月30日(月曜日)まで

[お問い合わせ]
農産課
TEL:075-414-4955 FAX:075-414-4974

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