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人権口コミ講座 154

性教育と人権(家庭で伝える性教育)
子どもから信頼されるおとなになるために

"人間と性"教育研究協議会幹事 元京都教育大学教授

関口 久志

おとなの学びの重要性

「性教育する自信がない」という方が多いですが、その原因は、自分が性を学ぶ機会がなかったためです。今こそ「学び不足」の子への連鎖を断ち切りましょう。

性の学びは、良い人間関係(社会)を築くためにあります。そのために、まず「性を肯定する」ことで、ポジティブに話しましょう。次に「性を科学で見る」ことで、事実を話しましょう。最後に「性の多様性を尊重する」ことで、個々の違いを認め合いましょう。

子どもと共に学ぶ姿勢で

家庭で学ぶメリットは、「大事な自分・からだ・性」と認識できて、自他共に大切にできることです。何より、親やおとなを信頼して相談できるようになります。隠す、うそなどの対応では、信頼はなくなります。

自信がなくとも安心してください。「共に学ぶ」姿勢で臨みましょう。絵本や動画を一緒に見て、話し合い、交流することで、むしろ教え込みより信頼は深まります。

世界のスタンダードを子どもに

世界を見ると、ユネスコ等が共同作成した『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(以下『ガイダンス』)が普及しています。『ガイダンス』は、「人権、ジェンダー平等、多様性を尊重し、健康で安全で生産的な生活保障」を目標としています。日本では「寝た子を起こす」等の偏見もありますが、『ガイダンス』では、「より慎重に、より安全に、よりジェンダー平等など人権感覚を高める」という学習効果が実証されています。ただ、日本での普及は遅れています。そのため、家庭での性の学びがより重要になっています。子どもたちの幸せのため、あなたも一歩を踏み出しましょう。

◎令和5年1月発行の「人権口コミ講座24」の内容を加筆・修正し、再掲載しています。

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おことわり

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