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平成31/令和元年度 食品添加物検査結果

食品添加物は食品の製造・加工に不可欠ですが、使用方法を誤ると有害となる場合があります。そのため、加工食品等の保存料や酸化防止剤等の検査を行い、食品添加物が食品衛生法に基づき適正に使用されているかを確認しています。また、定期的に検査結果を下記のとおり公表しています。

理化学的検査においては、検査機器や検査精度及びその分析法から、その物質を検出可能な最低濃度(値)が決まります。これを、定量下限値といいます。定量下限値未満であれば、当然基準値を下回るため食品衛生法に適合しており、安全性等に問題はありません。

平成31年4月から令和元年6月実施分

★魚肉練り製品(保存料:ソルビン酸及びその塩類)

府内産の魚肉練り製品8検体について保存料(ソルビン酸及びその塩類)の検査を実施しました。

使用表示のある食品は使用基準範囲内であること、使用表示の無い食品は定量下限値未満であることを確認しました。
また、使用表示との整合性が確認されました。

検体数 製造所
8 府内産(8)

使用基準
魚肉練り製品(魚肉すり身を除く)(ソルビン酸として)

2.0g/kg以下

 

★漬物(保存料:ソルビン酸及びその塩類)

府内産の漬物10検体について保存料(ソルビン酸及びその塩類)の検査を実施しました。

全ての検体について、定量下限値未満であることを確認しました。

また、使用表示との整合性が確認されました。

検体数 製造所
10 府内産(10)

使用基準
(ソルビン酸として)

1.0g/kg以下

 

★清涼飲料水(甘味料:アセスルファムカリウム)

府内産の清涼飲料水4検体について甘味料(アセスルファムカリウム)の検査を実施しました。

使用表示のある食品は使用基準範囲内であること、使用表示の無い食品は定量下限値未満であることを確認しました。
また、使用表示との整合性が確認されました。

検体数 製造所
4 府内産(4)

使用基準

0.50g/kg以下

令和元年7月から9月実施分

★輸入果実(防かび剤)

輸入果実の防かび剤(オルトフェニルフェノール、オルトフェニルフェノールナトリウム、ジフェニル、チアベンダゾール、イマザリル、フルジオキソニル、アゾキシストロピン、ピリメタニル、プロピコナゾール)について検査を実施しました。

全ての検体について、下表の使用基準の範囲内であることを確認しました。

また、使用表示との整合性が確認されました。

検体数 生産国
レモン(5) アメリカ産(2)、南アフリカ産(2)、チリ産(1)
オレンジ(4) オーストラリア産(4)
グレープフルーツ(4) 南アフリカ産(4)

 

「防かび剤の使用基準」

防かび剤の種類 対象食品 使用基準(残存量)
アゾキシストロピン かんきつ類 0.010g/kg以下
オルトフェニルフェノール・オルトフェニルフェノールナトリウム かんきつ類 0.010g/kg以下
ジフェニル グレープフルーツ・レモン・オレンジ類 0.070g/kg未満
チアベンダゾール かんきつ類 0.010g/kg以下
イマザリル かんきつ類 0.0050g/kg以下
フルジオキソニル かんきつ類 0.010g/kg以下
ピリメタニル かんきつ類 0.010g/kg以下
プロピコナゾール かんきつ類 0.008g/kg以下

 

令和元年10月から12月実施分

★食肉製品(保存料、発色剤)

食肉製品(ハム、ソーセージ)の保存料(ソルビン酸及びその塩類)及び発色剤(亜硝酸根)について検査を実施しました。

全ての検体について、当該添加物の使用表示がある製品は使用基準未満であり、使用表示がないものも使用表示との整合性が確認されました。

◎保存料

検体数 製造所
6 府内産(5)、アメリカ産(1)

使用基準(ソルビン酸として)

2.0g/kg以下

◎発色剤

検体数 製造所
6 府内産(5)、アメリカ産(1)

使用基準

0.070g/kg以下

令和2年1月から3月実施分

★植物性油脂(酸化防止剤)

輸入され府内に流通する植物性油脂(食用オリーブ油等)の酸化防止剤(tert-ブチルヒドロキノン:TBHQ)について検査を実施しました。

全ての検体について、当該添加物が使用されていないことを確認しました。

検体数 生産国
8 スペイン産(6)、イタリア産(2)

使用基準

使用不可

★乾燥果実、干しぶどう、甘納豆(漂白剤)

府内に流通する乾燥果実、干しぶどう、甘納豆の漂白剤(二酸化硫黄及び亜硫酸塩類)について検査を実施しました。

全ての検体について、下表の使用基準以内であることを確認しました。

また、使用表示との整合性が確認されました。

検体の種類 検体数 生産国
乾燥果実 5 アメリカ産(4)、タイ産(1)
干しぶどう 1 アメリカ産(1)
甘納豆 6 府内産(2)、山梨県産(2)、長野県産(1)、愛媛県産(1)

使用基準

対象食品 使用基準(二酸化硫黄として)
乾燥果実(干しぶどうを除く) 2.0g/kg未満
干しぶどう 1.5g/kg未満
甘納豆、煮豆 0.10g/kg未満

 

★ワイン(酸化防止剤)

府内に流通するワイン(亜硫酸塩)について検査を実施しました。

全ての検体について、使用基準以内であることを確認しました。

また、使用表示との整合性が確認されました。

検体数 生産国
12

府内産(4)、栃木県産(1)、東京都産(2)、チリ産(2)、スペイン産(2)、ドイツ産(1)

使用基準(二酸化硫黄として)

0.35g/kg未満

お問い合わせ

文化生活部生活衛生課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4780

seikatsu@pref.kyoto.lg.jp