ここから本文です。

【成果コラム】 「認定NPO法人アンビシャス」チーム

令和2年度 学生×地域つながる未来プロジェクト」の、「認定NPO法人アンビシャス」チーム(参加学生2名)による成果コラムページです。

チームミッション

地域とのつながりの中でペットと共生する視点を広めよう!

ペットと共生するまちづくりを考える時、公園など屋外空間でのマナー、殺処分の問題、災害時の避難所でのことなど、さまざまな課題があります。
どうしたら地域とのつながりを持ちながらペットと共生していけるのか?一緒に模索・発信し、多くの人の意見を集めながら考えていきたいと思います。犬が苦手な方の参加や意見も大歓迎です。

認定NPO法人アンビシャスとは?

認定NPO法人アンビシャスは、人と動物が共生するやさしい社会づくりを目指し、安心・安全のまちづくりに取り組む京都の認定NPO法人です。
主な活動は、ドッグセラピー、いのちの授業、ペットと防災・防犯まちづくりがあります。

 

 

画像を拡大する(PDF:320KB)

アンビシャスが目指している社会

ペットと防災

国のガイドラインでは、災害時に飼い主責任による同行避難を前提としたうえで、個人の対応には限界がある場合に備え、自治体等による支援体制や放浪動物、負傷動物などの救護体制を整備することの重要性を指摘しています。
避難所には、動物を苦手とする人や、アレルギーを持つ人もおり、スペースは限られています。
アンビシャスは防災まちづくりとして、各種イベント出展、勉強会や講演会など「ペットと一緒」同行避難への取り組みをしています。

 

 

ドッグセラピー

人が犬にふれたり、遊んだりすることで、いやしや安心感、前向きな意欲の向上、教育的な効果が期待できる活動を「ドッグセラピー活動」といい、その活動のために訓練した犬を「セラピードッグ」といいます。

認定NPO法人アンビシャスは、独自のセラピードッグ資格を設け、各家庭での顧問訓練士によるセラピードッグの訓練だけでなく、合同講習会・勉強会を行い、日々レベルアップのトレーニングをしています。

病院では患者さんのいやしとなり、老人ホームでは入所者さんの気持ちをほぐす楽しみのひとつとなっています。初めは緊張していた人も回を重ねるごとに緊張もほぐれ、笑顔になります。また、ドッグセラピーでは、犬だけでなく、メンバーさんとの交流を楽しみにしている人もおり、会話を楽しむ場として重要な役割も果たしています。

 

 

いのちの授業

未来を担う子どもたちにセラピードッグとのふれあいを通して“いのち”を感じてもらうことを目的としています。
アンビシャスのメンバーと、そのペットであるアンビシャス認定セラピードッグたちが、保育園や幼稚園、学校、PTA団体、自治会などに出向き、「いのちの大切さ」を伝える授業をしています。
この授業は、子どもたちに犬とふれあってもらい、骨のつくりを知ってもらったり、心音を聴いてもらったりすることで動物も私たちと同じように生きていることを実感してもらうものです。
また、中高生の授業では動物愛護について考えてもらうという取り組みもしています。

 

 

災害に備えて

この3つの活動の中でも、私たちはペットと災害について興味を持ち詳しくお話を聞きました。
現状は、日本国内のペット(犬・猫)の頭数は1810万頭(犬850万頭・猫960万頭)、一方で15歳未満の子どもの数は約1507万人と、子どもの数よりも多いのです。そのようななか災害が起こったときにトラブルなくペットと一緒に避難するにはどうすればいいのでしょうか。

ペットと同行避難

ペット同行避難とは、災害時に飼い主がペットを連れて一緒に避難することです。
避難所で一緒の場所ですごす『同伴避難』とは区別されます。このふたつを混同する人が多いため、トラブルの原因となることが多いのだそうです。
自分の住んでいる地域ではペットと避難することは可能なのか、よく確かめておく必要があります。

実際の被災地では

東日本大震災ではペットの避難受け入れが十分でなくペットと飼い主が離ればなれになる例が多数発生しました。
震災直後は野犬化してしまうペットもたくさんいたそうです。

普段から3つの準備を

1.ココロ
避難所でペットと一緒にすごしたいのであれば、飼い主として日頃から心がける必要があります。
ペットが落ちついていられれば、ペットを飼っていない人とのトラブルも避けることができ、避難所での混乱をさけることができます。
普段からペットとの間に信頼関係を築いておきましょう。

2.モノ
ペット用の避難バッグを準備しましょう。災害時に薬や食べ物、衛生道具などの生活用品が最低7日分あるとよいでしょう。
一時的な避難場所としてペット用ケージの準備も。

3.ワザ
飼っているペットはケージで過ごせるでしょうか?またトイレは決まった場所でできるでしょうか?
これらのことをできるように普段からトレーニングしましょう。

災害に備えて

つい最近も東日本で地震が起こったように、いつくるのかわからないのが災害です。
私たちもペットを飼っているので、日頃から心がけたいと思います。

 

感想

まずペットと信頼関係を築くことが重要であるということを伺い感動しました

私はこのプロジェクトに参加したことで、ペットに対する見方が変わりました。
いのちの授業のお話を聞いた時、日本では「しつけ」をしてペットに言うことを聞かせようとしますが、アンビシャスさんではそうではなく、まずペットと信頼関係を築くことが重要であるということを伺い感動しました。
確かにしつけをすることで言うことは聞かせられるかもしれませんが、それは本当に同じいのちとして扱っているのか。動物の気持ちを考えることはできているのか。さまざまな疑問点が思い浮かびます。
アンビシャスさんのようにトレーニングをするからこそ、セラピードッグが老人介護施設などを訪問しても問題なく活動できるのだと感じました。

また、災害時についても、今まで考えたことのなかったペットと共に避難するという選択肢があることはこのプロジェクトで初めて知ったことでした。
今までは飼っている犬は家に置いておくしかないと考えていたので、これをきっかけにペット用の災害バッグを用意することに決めました。
犬は人間と違って壁をつくらないというお話も聞いて、そういった犬だからこそ人を癒やすことができるのだなと実感しました。(上田 夏実)

 

今後、動物との共生について考える人が増えていけばと感じました

今回のプロジェクトに参加させていただいたことで、動物との共生を考えることの重要性をより感じました。
ネットや本で学べることとは違い、現場で活動している認定NPO法人アンビシャスさんだからこそ知っている知識や情報があり、学ぶことの多い体験でした。
ペットと防災の話を聞かせていただいて、私自身も猫を飼っていますが、ペット防災についてあまり考えたことがなかったのでお話を聞いて、改めて災害時の備えをしようと感じました。
現在、ペットを飼っていらっしゃる方で災害時に取る行動や備えなど、防災についてあまり知らない人もいると思います。
最近では地震や台風といった災害が多いので、万が一の時に備えてペット防災について学んでおくことは大切だと思いました。

お話を聞かせていただき特に印象に残っているのは、小さい子どもたちが犬の血の色を知らなかったという話と高校生でも犬にふれたことのない人がいるという話です。室内飼いが増えたことなどによって犬とふれあう機会が減ったことが要因として考えられるということでした。
このような話を聞くと認定NPO法人アンビシャスさんが取り組んでいる活動の大切さを感じました。
今後、一人でも多くの方が動物との共生について考える人が増えていけばと感じました。(辻本陽大朗)

 

関連リンク

当プロジェクトのTwitter

Twitter《京都府》学生×地域つながる未来プロジェクト【公式】(外部リンク)
※Twitter上でこのチームの投稿を識別するハッシュタグ「#認アン(外部リンク)」から、認定NPO法人アンビシャスチームの投稿が一覧できます。

認定NPO法人アンビシャスに関するリンク

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 府民協働係

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4230

bunkaseikatsu@pref.kyoto.lg.jp