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少年非行防止対策

少年非行防止対策

京都府内における少年非行の現状については、検挙・補導人員は減少傾向にあるものの、非行の低年齢化や大麻を始めとする薬物乱用少年が依然高止まりであるなど、厳しい状況が続いています。
京都府警察においては、「京都府警察少年非行防止総合対策推進本部」を設置し、学校等の関係機関や、地域住民と連携の下、組織を挙げた総合対策を強力に推進しています。

京都における少年非行等の実態については、統計資料をご覧ください。

街頭補導活動等

少年非行を抑止して健全な育成を図るためには、非行に至らない段階で適切に対処することが大切です。

深夜はいかいや喫煙等をしている不良行為少年を発見した時は、その場で注意等するとともに、その後も不良行為を繰り返す等、早期に非行の芽を摘む必要を認めた18歳未満の少年に対しては、保護者と共に警察署等に招致して指導を実施するなど、効果的な街頭補導活動を推進しています。

また、SNSの利用に起因する福祉犯被害等の増加に伴い、積極的なサイバーパトロールを実施し、児童が援助交際を求めるなどのインターネット上の不適切な書き込み等の発見に努めています。

SNSに起因する子供の性被害防止のための広報啓発についてはこちら

非行防止教室の実施

刑法犯検挙・補導人員に占める小学生の割合は増加傾向となっており、非行の低年齢化が顕著となっています。

そこで、公徳心(社会生活の中で道徳を守ろうとする心)を持ち始める小学校中学年に対する非行防止教室を積極的に開催するなど、小・中学生に社会のルールを正しく理解させ、規範意識の向上を図るための取組を強化しています。

警察職員OBのスクールサポーターを中心に、「万引き」や「いじめ」、「情報モラル」などをテーマに、視覚に訴える教材(パワーポイント教材やフラッシュカード)を活用して、発達段階に応じた、児童とともに考える非行防止教室を実施しています。

スクールサポーターの活動についてはこちら

再非行防止対策

少年を検挙・補導した際には、少年に厳重な訓戒を加えて少年自身に真摯な反省を促し、保護者に対しても必要な指導・助言を行うと共に、特に触法少年や初犯者については一歩踏み込んだ対応を実施しています。

また、少年非行防止学生ボランティア「KYO-SOLEIL」を始めとした関係機関等と連携して、修学・就労支援や社会奉仕活動、スポーツ活動、農業体験活動等を通じた立ち直り支援活動を実施するなど、多角的な再非行防止対策に取り組んでいます。

立ち直り支援活動についてはこちら

 

薬物乱用防止対策

少年の薬物乱用の背景には、大麻を始めとする違法薬物に対し、タバコより害が少ない、一度だけなら大丈夫等といった誤った認識が見受けられます。 小学校高学年、中学生に対する薬物乱用防止教室の充実を図ると共に、街頭補導等のあらゆる機会を通じ、少年の薬物乱用の危険性について、反復した広報啓発活動の実施や、各種団体等と連携し、少年の薬物乱用根絶に向けた社会気運の醸成を図っています。

少年非行を生まない社会づくりの推進

最近の少年非行の要因には、

  • 従来、少年の規範意識の醸成を担ってきた家庭や地域社会の教育機能の低下
  • 少年自身のコミュニケーション能力の不足
  • 少年が自分の居場所を見出せず孤立し、疎外感を抱いている現状

が考えられています。

非行少年を生まない社会づくりのため、関係機関・団体を始め地域住民の皆様と連携して、少年へのあいさつ・声かけ運動や、少年の社会奉仕体験活動、スポーツ活動等を通じて、地域社会における大人と子供の「絆」の強化を図るなど、少年を見守る社会気運の醸成活動を推進しています。

お問い合わせ

京都府警察本部少年課企画係