特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」について
府内でクビアカツヤカミキリの被害を初確認しました
- 京都市西京区大枝沓掛町において、特定外来生物クビアカツヤカミキリによるサクラの被害木が府内で初めて確認されました。
- 本件は令和6年7月16日に京都市西京区の府民から、クビアカツヤカミキリ成虫の目撃情報が寄せられたものです。
- その後、職員が現地調査を実施したところ、クビアカツヤカミキリによる被害木及び成虫を確認したため、成虫を捕殺するとともに、被害木に対しては、拡散防止のため、防風ネットの巻き付け等を実施しました。
- 被害の拡大を防止するために、本種と疑われるカミキリムシやその痕跡(フラス)を発見された場合は、速やかに殺処分するともに、被害木に対しては、防風ネットの巻き付けなどの防除対策を実施し、以下により京都府自然環境保全課まで通報いただきますようお願いします。
- 農業関係者の皆様はこちらをご確認ください。
特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」情報提供フォーム
https://www.shinsei.elg-front.jp/kyoto2/uketsuke/form.do?id=1720745357480
○メール
shizen-kankyo@pref.kyoto.lg.jp(京都府自然環境保全課)
電 話
075-414-4706(京都府自然環境保全課)
メール・電話の際は、「発見日時・発見場所・写真・木の種類」の情報をお伝えいただきますようお願いします。
令和6年7月18日(木曜日) 京都府内でクビアカツヤカミキリの被害を初確認しました
![被害木](/gairai/images/pxl_20240717_084958749.jpg)
(左;成虫、中央;フラス、右;被害木)
府内でクビアカツヤカミキリを初確認しました
- 京都市西京区(写真左)と向日市(写真右)において、特定外来生物クビアカツヤカミキリの成虫が府内で初めて現地で確認されました。
- 本件は令和6年7月6日に京都市西京区及び向日市の府民から、クビアカツヤカミキリ成虫発見の情報提供が寄せられたものです。
- その後、府市職員が現地及びその周辺地域を調査したものの、クビアカツヤカミキリによる被害木は確認されませんでした。
令和6年7月10日(水曜日) 京都府内でクビアカツヤカミキリを初確認しました
クビアカツヤカミキリとは
クビアカツヤカミキリは、サクラ、モモ、ウメなどの木を食い荒らし、枯らしてしまう外来生物で、非常に繁殖力が強く、国内でも分布が拡大しています。
- 京都府内ではまだ確認されていませんが、定着した場合、農業や観光業などに非常に大きな被害を出すおそれがあります。
<分布域の拡大状況>
愛知県(2012(H24))
埼玉県(2013(H25))
大阪府、群馬県、東京都、徳島県(2015年(H27))
栃木県(2016(H28))
茨城県、三重県、奈良県、和歌山県(2019年(R1))
神奈川県(2021(R3))
兵庫県(2022年(R4))
<京都府域の近隣の拡大状況>
奈良県生駒市で発見(2019(R1.9))
大阪府高槻市で発見(2021(R3.6))
兵庫県明石市で発見(2022(R4.6))
兵庫県神戸市で発見(2022(R4.7))
兵庫県芦屋市で発見(2023(R5.6))
大阪府枚方市、兵庫県西宮市、奈良県奈良市で発見(2023(R5.7))
大阪府島本町で発見(2024(R6.5))
![大阪府内での分布域の拡大](/gairai/images/oosakakubiakakakudai.png)
(※出典:2024年3月地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所作成「クビアカツヤカミキリ被害対策の手引書(改訂第5版)」より。)
京都府内への侵入・定着を防ぐためには
- クビアカツヤカミキリは、一度定着してしまうと根絶することが非常に難しい上に、侵入を防ぐための手立てが今のところありません。
- 本種は木を枯らしながら、次々に周囲に広がっていきます。被害を拡大させないためには、木を切り倒し、根も引き抜き、焼却することが、最も有効かつ確実な方法です。
クビアカツヤカミキリや疑わしい痕跡を見かけた場合は
- クビアカツヤカミキリに似たカミキリを見つけた場合は、すぐに京都府自然環境保全課までお知らせください。その際には、可能な限り実物や写真をご用意いただくようお願いいたします。
![](/gairai/images/frass.png)
- 本種が侵入した木からは、5月~8月頃に、特徴的なフラス(木くず)が大量に排出されます。フラス(木くず)は有力な見分け方のひとつとなっています(詳しくは環境省のチラシ(外部リンク)をご覧ください)。
- フラスを見つけた場合も、すぐに京都府自然環境保全課までお知らせください。その際には、可能な限り「木の種類の情報」と「写真(フラス、虫の空けた穴など)」をご用意いただくようお願いいたします。
- 侵入の防止、さらには被害の拡大を防ぐためにも、速やかな通報にご協力をお願いいたします。
クビアカツヤカミキリとわかったら
- 管理者または地権者の方にご対応をお願いすることとなります(伐採や焼却の費用などの補償については、現在、対応できる制度がありません)。
- 現時点では効果的な防除方法がなく、本種の拡散を防ぐためには、木を切り倒して根も引き抜き、焼却することが基本です。ただし、それができない場合はネットを木に巻きつけるなど、他の方法も考えられます。
「特定外来生物『クビアカツヤカミキリ』啓発チラシ」
このたび、早期発見・早期防除を図るため、京都府内への侵入が危惧される特定外来性生物「クビアカツヤカミキリ」の特性をわかりやすく紹介する啓発チラシを作成しました。府民の皆さんからの通報により早期発見・早期防除を目指しています。
各市町村で配布しているほか、以下からもダウンロードできますので、是非、ご覧ください。また、地域での外来種の防除講習会などで多数の配布されたい場合は、自然環境保全課までお問合せください。
(↓画像をクリックいただきますと、ダウンロードできます。)
![kubiakatirasi](/gairai/images/kubiakatirasi.png)
クビアカツヤカミキリ講習会を実施しています!
R5:クビアカツヤカミキリ講習会の詳細はコチラから