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京都府の災害医療体制について

災害医療体制の取り組み

京都府内で、大規模な地震・水害などの自然災害や大規模事故等が発生し、多数の傷病者が発生した際の対策として、「京都府地域防災計画」や「京都府保健医療計画」に基づき、災害時の医療体制確保の取り組みを進めています。

 

災害拠点病院

災害拠点病院(PDF:129KB)」は、大規模災害発生時に多数の傷病者を受け入れるとともに、一般の病院等の後方医療機関として地域の医療機関を支援する機能を有する病院で、災害時の医療救護活動において中心的な役割を担う病院として位置付けられています。

京都府では、厚生労働省の定める基準(「災害時における医療体制の充実強化について」(平成24年3月21日付厚生労働省医政局長通知))に基づき、京都府の災害医療の中心的な役割を果たし、平時には災害医療に関する訓練・研修機能を担う「基幹災害拠点病院」として京都第一赤十字病院を指定、また、二次医療圏ごとに1箇所指定することとされている「地域災害拠点病院」を12病院指定しています。

また、「地域災害拠点病院」については、人口や地域性を考慮し、「京都・乙訓医療圏」と「山城北医療圏」では複数の病院を指定しており、災害医療体制の充実・強化を図っています。

<災害拠点病院の機能>
1.救命医療を行うための高度診療機能
2.被災地からの重症傷病者の受入機能
3.傷病者の広域後方搬送への対応機能
4.DMATや医療救護班の派遣機能
5.地域医療機関への応急用医療資機材の貸出機能

 

基幹災害拠点病院(1病院) 所在地 医療圏

京都第一赤十字病院

京都市東山区

京都・乙訓医療圏
(基幹)

 

地域災害拠点病院(12病院) 所在地 医療圏
京都府立医科大学附属北部医療センター 与謝野町 丹後医療圏
市立福知山市民病院 福知山市 中丹医療圏
京都中部総合医療センター 南丹市 南丹医療圏
京都府立医科大学附属病院 京都市上京区 京都・乙訓医療圏
京都大学医学部附属病院 京都市左京区 京都・乙訓医療圏
京都市立病院 京都市中京区 京都・乙訓医療圏
洛和会音羽病院 京都市山科区 京都・乙訓医療圏
京都医療センター 京都市伏見区 京都・乙訓医療圏
済生会京都府病院 長岡京市 京都・乙訓医療圏
京都岡本記念病院 久御山町 山城北医療圏
宇治徳洲会病院 宇治市 山城北医療圏
京都山城総合医療センター 木津川市 山城南医療圏

 

<参考資料>
「災害時における医療体制の充実強化について」(PDF:255KB)

「災害拠点病院指定要件の一部改正について」(PDF:355KB)

 

緊急災害医療チーム(DMAT)

DMATとは、「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されており、災害派遣医療チーム(Disaster-Medical-Assistance-Team)の頭文字を取って「DMAT(ディーマット)」と呼ばれています。厚生労働省の実施する日本DMAT養成研修のほか、平成26年度から京都府独自の京都DMAT養成研修を実施しており、京都府と協定を締結した「DMAT指定医療機関」の14病院に250名のDMAT隊員が在籍しています。(平成29年4月現在)

<参考資料>
「日本DMAT活動要領」(PDF:819KB)
「京都府緊急災害医療チーム設置運営要綱」(PDF:194KB)

 

災害医療コーディネーター

災害発生時の超急性期から慢性期医療への円滑な移行や、発災後、刻々と変化する被災地や避難所、医療救護所等の状況を的確に把握し、限られた医療資源の適正な配置・分配を行うため、京都府では災害拠点病院等の医師など32名の方々を「京都府災害医療コーディネーター」として委嘱しています。

 

<災害医療コーディネーターの役割>
1.京都府災害対策本部、市町村等に対する災害医療体制確保の助言
2.被災地外への患者搬送、受入医療機関確保のための調整
3.被災地外から派遣される医療救護班の配置調整
4.関係機関に対する医療復旧のために必要な調査
5.その他災害時における医療提供体制のための確保に関すること

 

<参考資料>
「京都府災害医療コーディネーター設置要綱」(PDF:132KB)

 

お問い合わせ

健康福祉部医療課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4752

iryo@pref.kyoto.lg.jp