5.職場風土の醸成

以上の一連のステップを通して、障害のある方と一緒に働くための職場風土づくりをしていきます。この活動に完成はありません。

（1）職場風土づくり

職場風土を醸成するためには、経営トップ層から現場までそれぞれの階層での理解と行動が大切です。

トップダウンマネジメントが強い体質なのか、現場力マネジメントが強い体質なのか等、企業によって進め方は異なると思いますが、すべての階層が障害者雇用を正しく理解し、行動が結合することによって職場風土は醸成できるものです。自社に適した方法を見つけて一歩一歩継続して進めていかれることをお勧めします。

この「障害者雇用お役立ち情報箱」は、人事担当者と現場リーダーに向けて整理したものです。

また、経営トップ層も、「調査・学習」「計画」「定着」の考え方は知っておいていただければと思います。あわせて、同業他社等の事例を実際に視察して感覚を養う等していただくこともお勧めします。

そして、定期的な社内研修や障害のある方がいる職場の改善事例発表会等で、徐々に多くの社員を巻き込んでいかれることをお勧めします。この時に、障害のある方を特別扱いせずに、実際の業務と関連付けて考えることが職場風土醸成につながります。

他社の事例から学べることは多くあります。できるだけ多くの他社事例を参考にされることをお勧めします。

行政が実施している様々な取組を活用することもできます。アビリンピックに参加する社員を全社挙げて応援することや、高齢・障害・求職者雇用支援機構等の行政が実施する表彰制度に応募すること等も有効です。

京都府では、平成23年度から、障害のある方を積極的に雇用している企業を認証しています。詳しくは、京都府障害者雇用推進企業（京都はあとふる企業）認証制度を参照してください。

京都府では、障害のある方を積極的に多数雇用している事業所、雇用の促進と職業の安定に著しく貢献した団体又は個人、障害と向き合いながら長く勤務されている個人の方に対し、知事表彰を行っています。詳しくは、障害者雇用優良事業所等知事表彰を参照してください。

京都障害者雇用企業サポートセンター

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