ページの先頭です。

共通メニューをスキップする

京都府トップページへ

キーワード検索

府政情報 | 暮らし・環境 | 教育・文化 | 健康・福祉・人権 | 産業・しごと | 地域振興 | 京都の魅力・観光

ここまでが共通メニューです


サイト内の現在位置です: 京都府トップ農林水産業海洋センター

(2) 養殖容器の選定
 試験では養殖に用いる養殖容器として、内寸61cm×40cm×深さ21cmのもの(通常コンテナ)を試験開始当初から用いました。その後、一度に大量の養殖ができるように100 cm×400cm ×深さ25cmの大型飼育容器用いて試験を行ないましたが、生き残りの点で満足のいく結果が得られませんでした。通常コンテナを用いて同じ条件で養殖していても、生残率に大きなばらつきが見られることがあることから、大型飼育容器で生残率が低かった原因は、飼育容器内で一部の貝が死亡した場合、その貝の腐敗などにより、容器内の水質が悪化し次々と斃死が広がっていったのではないかと考えられました。このようなことから、大型容器はトリガイ養殖には適さないと考えられました。
 通常コンテナはコンテナを海中から引き上げる時には30〜40kgの重さになり、大変きつい作業となります。このため、後程述べるように引き上げ用の電動ウインチを使うことにより、省力化・軽減化が図られましたが、経費削減の意味からも電動ウインチを用いること無く、人力で引き上げたいと言う要望が漁業者からありました。そこで、通常コンテナより小型(容量は約2/3 )のコンテナ(50cm×32cm×21cmのコンテナ)の導入を検討しました(図3)。小型コンテナであれば人力での引き上げもさほど苦労ではないという意見でした。また、小型コンテナは通常コンテナより海水の交換が良好であるためか、通常コンテナよりも大きな貝が高率で得られるといった思わぬ利点もあることが分かりました。小型コンテナを用いた養殖は、設備投資をできるだけ抑えたいと考えている漁業者に適していると言えます。ただし、小型コンテナは小さい分1コンテナ当たりの収容数は少なくなり、同数の収穫物を得ようとすればその分コンテナ数を多くする必要があります。
 

次へ
前へ


ページの先頭に戻る

お問合せ先一覧 | サイトマップ | ご利用案内 | 個人情報の取扱い | 著作権・リンク等 | このサイトの考え方

Copyright (C) Kyoto Prefecture. All Rights Reserved.